「おもしろさと配役の妙と。」新解釈・三國志 へねみこさんの映画レビュー(感想・評価)
おもしろさと配役の妙と。
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うん。おもしろいよ?福田雄一バラエティ。
あれだけの面々がふざけてツッコんでればおもしろいよそりゃ。
だから個人的に…。
劉備、孔明、どっちもふざけたダメ人間で2倍おもしろい!…ということには、なってないんじゃないかなあ。
後半、孔明が盛大にふざけているので、ダメ将軍がアホ軍師にツッコんでも…と思ってしまう。
孔明の方も、黄夫人が賢くて言うこと聞いてるだけって設定はおもしろいが…(橋本環奈嬢の演技も相変わらず福田作品の親和性高い)生かしきれていないような。だって最後の孔明のネタばらしモノローグ台詞、めっちゃ浮いてるじゃないですか。
曹操だって、戦好きと言われて批判されてるのに、あのキャラ造形でしょ。劉備が云々言っても説得力ないよね…。全体的にギャグとアドリブを入れ込むためにキャラ設定と演出、ストーリーが噛み合ってない感じがした。
しかしながら、さすがの福田組常連キャスト。セリフの間や運び方、受けの演技と堪能させていただきました。
そして、この作品一番の発明は、演技力の低いキャストへの配役が絶妙! ナルシストにボンクラ君主って、観てる側はキャラクターとして捉えられるから、演技の拙さをそれほど感じずに済むって寸法。これは素晴らしい発想。
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