劇場公開日 2020年12月11日

「メリハリが無く物語になっていない。直美ちゃんだけ最高。」新解釈・三國志 タロス99さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0メリハリが無く物語になっていない。直美ちゃんだけ最高。

2020年12月16日
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良くも悪くも福田監督的解釈によるコメディ映画。
劇中に西田敏行さんにも言わせてた通り、こんな感じだったんじゃないかな〜、武将と言えど普通の感覚だと死ぬの怖いもんね〜的なコメディギャップがこの映画の多くを占める要素です。
しかし正直全部笑えたかと言われると微妙。
無理矢理笑わせようと変に会話を拗らせてダラダラと続けるので物語が鈍重に感じた。
そこがこの福田監督の持ち味何だろうけど、今回だけなのか薄っぺらい内容を役者に演技させ会話劇で埋めているだけに感じた。
何処かで聞いたが今回監督は寝てた?ほとんど何もしていなかった?とか聞いたのでそれって手抜き?
それが本当だと感じてしまうほど、好きな人はごめんなさい、、、退屈な映画でした。
三国志と言う物凄く壮大な物語をゆる〜い感じでギャグとして落とし込むのはアイデアとしては面白いものの、蓋を開けてみると展開には何の起伏も無く、ただただダラダラと続く会話劇と投げやりな説明に正直舌打ちしてしまいそうなほど酷い物でした。
終始ふざけておりメリハリが全く無いので、真面目な物語にゆる〜いギャグのコメディギャップと言う仕掛けも死んでしまっている様に感じます。
物語になっていません。ってか映画にすらなっていない。
大泉洋さんのずーっとウダウダ言うキャラクターは、本気で御本人ごと嫌いになりそうなほどよく出来たキャラクターで、主人公であるはずなのに全く好きになれなかったのは見事としか言いようがありません。
反対に渡辺直美さん。全く映画の脈略と関係ない彼女の芸は最高でした。彼女だけが真面目に己のキャラクターを真剣にぶつけて来たからか、心から笑えました。唯一の救いです。
結果酷評になってしまいましたが、頭空っぽで行くかテキーラ5杯ほどぶち込んでアヘアヘ楽しむのは大変ありかと思います。

タロス99