「諸葛孔明のブレインは嫁?(笑)」新解釈・三國志 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
諸葛孔明のブレインは嫁?(笑)
『鬼滅の刃』以外で、会場がいっぱいになった作品は久しぶり。それだけ映画ファン期待の大きかった福田作品。レビュー点は低く、酷評も多いが、あまり深く考えないで、観てほしい。
小栗旬、ムロツヨシ、橋本環奈、佐藤二郎、賀来賢人…と、いつもの福田組の豪華オールスターズに加え、主演に大泉洋を迎えて、またハチャメチャな『三国志』を描いちゃいましたね。史実を愛する人からしたら、怒り切れない内容でしょう。しかし、あくまで新解釈ですから、福田組らしいおふざけのパロディー作品として観ればよし。
台詞のほとんどが、役者同士のアドリブ合戦。真面目に語ってると、次に何かまたアドリブで笑わせると期待して、逆にクスクスしてしまう。しかも、笑いも低俗…(笑)出演者も、演じるというよりは、笑いをこらえて自分たちも楽しんで撮影していたのではないのかな(笑)その中で驚いたのは、あの人気若手人気女優まで、悪ふざけに乗っかって、チョイ役で出演していたこと。
セットも舞台も、それほどお金はかかっていないし、どこかの野原や川岸で撮影したんだろうと思う映像でしたが、コロナ渦で、世の中全体が落ち込んでいる中で、会場のあちこちから笑い声が聞こえてきたのは確かで、明るい気分にさせてもらった。とりあえず、そこだけで☆3つにした。
但し、おふざけも結構だが、やはり映画のストーリー性や起承転結には、もう少し拘って作て欲しかった。最初から最後まで、おふざけ過ぎたのは否めないかな。ただ一つ、あの天才・諸葛孔明の戦略は、全て影のブレインである嫁の考えという設定は、新解釈としてなかなか面白い視点だと思う。
まあ、観終わった後、内容やストーリーについて、こんなになーんにも心に残らない作品も珍しい…(笑)