気狂いピエロのレビュー・感想・評価
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脳天気で破滅的
主人公はいたって真面目でまっとうである。
狂っているのは女であるわけだが、気づいてみると一番狂っているのはそもそも映画の視点だったりする。
すごくシンプルな話なのだが、詰め込まれている情報量がハンパではなく多く、しかも錯綜し混乱もしている。文学に対するゴダールの執着が屈折した形で随所にあらわれている。その矛先は芸術全般にも向けられる。
かといって気難しい映画かといえばそうではなくて、底抜けな脳天気とユーモアで満たされている。
北野映画のファンだが、やっぱりたけしさん影響受けてるんだなって思った。二作目からソナチネ、HANABIあたり、意識的だったかどうかはわからないが垣間見える。
この映画はなにより色がきれい。
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ゴダールの手腕
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