静かな雨のレビュー・感想・評価
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☆☆☆★★★ 『50回目のファースト・キス』&『博士の愛した数式』...
☆☆☆★★★
『50回目のファースト・キス』&『博士の愛した数式』
原作読了済み。簡単に。
原作は100頁強と短編に近い作品で。しかもエモーショナルな場面がまるでなく、僅かに事故に遭う場面ぐらい。それだけに、「これは映画には向いていないのでは…」と思っていた。
短い内容だけに。映画化にあたって、(何で仲野に改名したのかなあ?)太賀の勤め先の様子を入れ。でんでん演じる教授の父親に纏わる《記憶》の話を追加していた。
原作だと、こよみが語る《リスボン》の話による《記憶》に関する話だけだったので。この2つの話と。2人の同居生活が始まり。毎朝繰り返される挨拶によって。より《記憶》に対する意識付けを観客側にもたらす。
もう1つ、原作との大きな違いとして。こよみの過去の彼氏の存在。更には、飲めない酒を飲む村上淳の話等を入れていた。
映画は全体的に暗い場面がやや多く。この監督らしい光の描写は、今ひとつと言ったところではあるのですが。何よりも対象となる2人を中心として捉える、画面の静謐さであったり。余白を活かした台詞の間であったり。
それらの1つ1つの場面に被さっていて、2人を静かに見守っているかな様に、リリカルに奏でられるピアノの旋律が、胸の奥に静かに染み渡って来る思いでした。
こうなると、中川監督の次回作にも大いに期待をしてしまいます。
ところで、これも原作にはなかったと思う人物で河瀬直美が登場。観ていて(お母さん役?)嫌〜な人物を、まるで【素】の様に演じていた。
案外とこの先に需要があるんじゃないの?監督した作品なんかを観ても、根っからの嫌味な人の様に思えるし(u_u)
ラストはもう1つと言ったところ。
ここはやはり、原作にあった〝行さんはブロッコリーが嫌い〟を太賀自身で剥がす場面が欲しかったかなあ〜(´-`)
ちなみに、原作には記憶が直ぐになくなってしまう人の小説の話があった筈で。原作自体が『50回目の…』と、『博士の…』にインスパイアされて書かれたモノなのではないか?…と思ってはいるのですが果たして。
2020年2月10日 シネマート新宿/スクリーン1
リスとザリガニ
大学の研究所に勤める脚の不自由な青年と、パチンコ屋の駐車場の一角でたい焼き屋を営む、事故で記憶を一日しか保てない女性の話。
大人しめだけど、どこかちょっと変わってるたい焼き屋の彼女に惹かれた彼が、奥手ながら声をかけ、何とか電話番号を教えた直後…というストーリー。
エロい意味ではない下心から、たい焼き屋に通う彼の良い歳なのに健気な感じや、過去は色々あった様だけど表向きほんわかな彼女との交流が、哀しくもあり優しくて沁みてくる。
最近のジャパムビでありがちな設定だし、そりゃあ彼女はそうしているだろうし、そんな感情になるだろうし、お前は毎朝どこで何をしていたんだ?と感じるところはあったけど、それを無視出来るぐらい優しさと温かさに溢れていて良い話だった。
ただところどころ、シーンの入口や出口にムダな溜めを感じたり、そこはその音!?寧ろキンキンと優しさを煽り過ぎ!?なBGMが邪魔くさかったし、リスとザリガニの件はわざとらしく感じた。
ちなみに。エンドロールはかなり好みだったし衛藤美彩が好みだからまあ良しとしたい…。
静かすぎる、さっぱり薄味、出汁も薄い
全体的にいくらなんでも静かすぎる。
記憶障害の映画は他にもあるので、切ないけど映画の題材としてはありガチかな。50回目のファーストキスよりも、とても日常的で淡々と進みます。
大賀さんはよかった。けど、、、衛藤さんはちょっと魅力にかける。元アイドルとしては思っていたよりも演技出来るのだと思ったけど、キャラが魅力的じゃない。もしかしたら演技の問題では無いのかも。
透子さんが主役の方がよかったかも。
いっそRADWIMPSと歌って欲しい。
あと、独特なのは「間」。無駄とも思えるほど、ひとつのシーンの余白・余韻が長い。重要なシーンなのかと思ったらそうでも無い、、の繰り返しで観にくい。無駄に音楽も着くので、感情移入しにくいので、「何のシーン?」と思ってしまう。音楽そのものは良いと思ったけど、流れるタイミングと長さが気になってしまった。
途中から、どうやって終わるのだろう、、、と思ったら。とにかく優しすぎて。
たい焼きがたべたくなる
空気感が良い
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