「静かに流れる時空間」静かな雨 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに流れる時空間
何の前情報もなく、ただ仲野太賀が出ているから観に行った作品。
皆さんも同じように仰ってますが、『50回目のファーストキス』と同じテーマか…と、でも、福田監督のようなコメディまじりのシリアスタッチではないので、ニコニコと明るい感じではない。日々淡々と時間が流れ、同じ毎日が繰り返される。
毎日、毎朝、こよみの病気で昨日の記憶がなくなり、同じ会話が繰り返され、それを必死に乗り越えていく、情熱的な愛の物語と言いたいとこだが、行助からのこよみに対しての好意は感じられるのだが、こよみから行助への気持ちはブロッコリー嫌いの付箋からだけしか感じられない。たい焼き屋にいる時も、家にいる時も淡々とした口調のせいなのか、元カレに対しても以前は恋人同士だったという感じが伝わらない。これは、演技の問題なのか、病気のせいなのか…
障がいを背負っている2人だからこそ、お互いを労り、思いやりを持って過ごしていけるのかもしれない。少しずつでも、この先2人の気持ちを育んでいけることをそっと願ってしまった。
私が1番好きなのは太賀が食べる姿、料理をする姿、本当に美味しそうにがっつり食べるし、台所が似合うんです。
そして、とにかくたい焼きをどうしても食べたくなります。
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