劇場公開日 2020年1月10日

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「塵は積もらなくても山となる」カイジ ファイナルゲーム サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0塵は積もらなくても山となる

2020年2月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

笑える

楽しい

興奮

1月公開映画で1番楽しみにしていた作品。
タイミングが合わなくて公開から2ヶ月ほどたってしまった。

面白い。非常に面白かった!
前作前々作よりもさらに見応えがあり、
目が離せない展開が繰り広げられた。
トイレは映画始まる前に行っておきましょう。

日本は2020年に行われた東京オリンピックのせいで、経済が悪化し貧富差が激しくなった。
底辺を代表する男こそがカイジ。根っからのクズだ。

今回は政治がメイン?ということもあってか、
少しだけ難しい作りになっている。
これが今までにない感じで、見てて楽しい。興奮。

この映画カイジシリーズは全体を通して評価が悪い。
派手な映像を見るのではなく、潰し合いを見るのではなく、人間の本質を見抜く姿を見る映画だから。
想像とは違うだろう。(私の見解ですが)

だが、それが好き。
今回は特に胸に刺さった。

ほんの小さな塵のようなものだったとしても、
ふとしたことで塵が大きく見える。
塵は馬鹿にできない。小さなことを大切にする人間こそが成功を収めるのだ。

班長の使い方には雑さを感じた。
もっとあれからどうなったのかどうしているのかを描いて欲しかったな。結構好きなキャラだから。

天海祐希、生瀬勝久の登場の仕方には驚いた。
前作前々作を見ているからこそ楽しめる特典だと思う。
この特典を味わいたいなら前も見ては?

あと関水渚の演技が心配だったが、ええぜ。
今回のわがままラッキーガールという役がピッタリ。
お調子者もんってのが合いすぎて笑える。

今まで通り、カイジはそんなに運がいい男ではないからどうなるのか最後までわからない。
普通の主人公じゃないからいいんだよな〜。

面白かったです。よかった、見れて

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2021/02/17 地上波初放送にて2度目の鑑賞

少しお久しぶりです。
多忙に多忙を重ねた1月2月がようやく終わり、やっと日常が戻ってきました。1年の中でこの時期が1番嫌いです笑

ちょうど1年くらい前に映画館で鑑賞した今作。
あまりの評価の悪さに驚き、それは無いだろうと思って劇場に足を運んだんですが、1年経てば見る目も変わっているだろうと思いどんな事がダメだったのかを意識して見ることに。

確かに、コンフィデンスマンJPの時よりも当然だが関水渚の演技が下手というか地に足ついてない感じがするし、帝愛に関してはほぼ無いに等しいのでカイジのどん底感が見受けられない。

だが、ここまで酷評なのはやはり理解できなかった。
2時間という尺の中で4つものゲームをじっくりと楽しませた上で、上級国民に対して成敗するという現代にピッタリな内容を見事に作り上げていたのは素晴らしいと思う。

欲を言うなら、吉田鋼太郎演じる派遣王のその後が見たかったなとは思った。メインとなる人間秤はちょっと味気なかったってのが正直な感想。香川照之や伊勢谷友介よりも悪役感が薄かったのかな?

でも、ファイナルゲームというだけあって今までのメインキャラが勢揃い。序盤から結構テンション上がるし、ラストはカイジらしいなとクスリ。
これで終わりにせず、「カイジ リターンズ」みたいな感じでまだまだ続けて欲しいですけどね笑

サプライズ