朝が来るのレビュー・感想・評価
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一人でも多くの人に観てほしい作品
この映画は ほんの少し前に封切られたはずなんだけど…
今日私が観に行った映画館では今週木曜日迄で終了になるらしい。
今日も実際 私を含めて二人のみの観覧者だったので仕方のない現実なのでしょうが、、、。
邦画はチョッとね~とか、思っている方には特に観てほしい!!
私は他の口コミをされてる方々に比べると原作者の辻村深月さんの事も河瀨直美監督の事も殆ど…いえ、全然、予備知識はなかったのですが。
ただ『朝が来る』は たまたまドラマ版を観たことがあって、
私の場合、もし同じ作品をTVドラマで
観てから後で劇場版を見た場合の多くはドラマ版が勝者になる、って感じだったのですが
本来は勝ち負けの問題ではないのでしょうが、どうしてもドラマの方が内容が濃くなって当たり前だし連続で観る映画に比べれば次の回を観たくなる様なメリハリもつけなきゃならないだろうし。
でも、今回の作品に関しては劇場版の方が断然記憶に残るモノになりそうです。
こんなに丁寧に、且つ其々の登場人物に感情移入出来る作品は そうは無いと私は思いました。
他の方の口コミにも有りましたが、こんなにリアルに、まるでドキュメンタリーの様に仕上げられた作品は少なくとも私は出会った事がありませんでした。
私が語るまでもなく、永作さんも井浦さんも、もちろんヒカリ役の薪田彩珠さんも称賛に値する役者さん達でしたが、
私の中では朝斗君の3人目のお母さんにあたる浅田美代子さんも実に印象深い配役だったと思いました。
若い方々には浅田美代子さんの認識は薄いかも知れませんが、
終盤の浅田さんのセリフは浅田さんにしか出せなかった心からの言葉だった様に思えてなりませんでした。
最後に、最初の内にコーヒーを飲んだのが災いしたのか…
エンドロールの少し前からトイレに行きたくなってて、他の多くの方々の口コミを見てなければ最後まで観ずに出てしまうところでしたが、
最後まで観て 本当に良かったです!!
この場を借りて有難うございました!
【補足】邦画が好きだと公言してる割にはあまりに認識がなかったので、後で調べて判明した事ではあったのですが…
私の今まで観た邦画作品の中で印象深いモノの中に辻村深月さんの『ツナグ』がありました~!
ご存知の方には"言わずもがな"でしょうが主演の松坂桃李さんが比較的近年のアカデミー主演男優賞大賞受賞後に樹木希林さんとの思い出を涙ながらに語られた作品です
(長い補足でスミマセン^^;)
望まない妊娠した少女と望んでも生まれない夫婦との有り得る絆
この問題はどこにでもあり得る問題を愛を持って紡いで行く絆を
表現してほつこりする映画でした。一人一人が子供を愛していたし、子供も養子で有る事を知っていて中学生の彼女が島で出産して、赤ちゃんの顔に顔をくっつけるシーンや家にいられなくて放浪し何度も養子宅に訪れて脅迫まがいの事をしても、真意を分かった夫婦が子供に広島のお母さんだよ言い、子供も会いたかったと話すシーンは涙が出てきました。辻村深月さん原作で河瀬直美監督、永作さん井浦さん、浅田美代子さん蒔田さん、朝斗役の子役さん皆さん良い演技でした。
この映画を観ようかどうしようかと迷っている人はまず私のレビューを読んで欲しい。
はい。ようこそ来て頂きありがとうございます。
この映画を観ようか、やめようか迷っているあなた!まずこのレビューを読んで頂ければ幸いでございます。
なんか不妊症の夫婦の話かあ。重そうだな。きつそうだな。はい、わかりますよ。わかります。だって私もそう思っていましたから。
確かに不妊症の話しはかなりの尺を使って描かれます。
男性側が無精子症だと顕微授精でお金が掛かります。心理的な負担も有ります。つらい。観ている方もつらい。しかし・・・
中盤から話しは一転。赤ちゃんを提供した少女の話しにシフトします。しかも最初からです。
ひと恋染めしのドキドキ感から妊娠、そして出産まで。これはこれでつらい。しかし。しかしです。・・・観て損は有りません。きっと。
ここで、まるで違う話しになります。
三年前に奈良に行った時の事です。知っていると思いますが、鹿が沢山います。可愛い。何度も鹿せんべいを買って鹿にあげます。
大仏殿に向かう参道で鹿せんべいを買いました。その刹那。なんか生暖かい。獣臭い。そうです、肩の上に二頭の鹿。脇に二頭の鹿。完全にロックオンされています。
当時は台湾でドラマの「鹿男あをによし」が放送されていて、台湾では大ブームです。8月に行ったのですがお客の半数は台湾の方です。台湾ギャルは鹿に追い回されて嬉しそうです。多分一生忘れないよ。
しかし。しかしです。十鹿十色。鹿は本来優しい生き物です。
大仏殿に向かう途中に小さなせせらぎがあります。暑い盛りなので多くの鹿が涼をとっています。
ふと見ると若い雌鹿。人間だと推定15歳。そしてその横には小さな仔鹿。とてつもなく可愛いです。私は仔鹿を写真に撮ろうとしました。しかし、母鹿が仔鹿の前に出る。
何回も繰り返し結局、仔鹿を写真に収める事は断念しました。
鹿は本来草原で、草を食んで生きる動物。捕食者、被捕食者で言うと完全に被捕食者です。つまり本能として仔鹿を守っているのです。
二月堂に向かうと外国人が何度も鹿にお辞儀をしています。鹿もそれに呼応してお辞儀をします。
オー ニホンノシカハ レイギ タダシイデス❗️
ちょっ!待てよ❗️鹿せんべいは❓あげろよ。私は買いに行ったんですよ。代わりに。そしたら店頭に人がいねえの❗️やる気だせよ。鹿さんごめんね🙇鹿さんは可愛い。ディア 鹿さん。
はい。枕終わり。長いなあ。すいません。まずは簡単にストーリーを紹介します。ネタバレはしませんからね。
栗原清和(井浦新)と佐登子(永作博美)の夫婦は一度は子供を持つことを諦めましたが、特別養子縁組により男の子を育てることになりました。朝斗(佐藤令旺 さとうれお)と名付け、良い子に育ちました。
もうね朝斗くんが可愛いし健気なんです。幼稚園でいざこざが有り、周りがギクシャクした時の一言。
「ママ、ぼくがやったって言った方がいい?」
私はびえんだよ。すいません。調子に乗りました。新しい事を言いたかっただけです。
夫婦に突然の電話。ドキドキ。私の子供を返して下さい。
えっ?まじっすか?その人は家に来ます。茶髪でスカジャンを着ています。夫妻は赤ちゃんの受け渡しの時、女子中学生に会っています。似ても似つかない容姿。
あなたは誰ですか?
そして物語は中盤に入ります。少女の話しです。片倉ひかり(蒔田彩珠 まきたあじゅ)の視点になります。
まず奈良の風景が美しい。流石の「あをによし」です。里山の風景。桜のインサート。光が溢れています。河瀬監督は奈良出身なんですね。奈良愛を感じました。しかし鹿はワンカットしか出ません。
蒔田彩珠。最近観た映画に出ていたんで覚えています。凄く上手い。なんと次の次の朝ドラ「さよならモネ」で清原果耶の妹役を勝ち取ったのだった。凄い。
皆様。名前を覚えて下さい。まきたあじゅ、まきたあじゅ。最後のお願いに参りました。まきたあじゅに皆様の清き一票をお願いします。
何故、選挙風❓
その後の広島の島の風景も素晴らしい。内海なので太平洋のような暴力的な海では有りません。とにかく優しい海です。
あなたの島にお嫁に行きたくなりました。
そんなこんなで泣きました。良かった。凄く。
ネタバレなしなので隔靴掻痒の思いでございます。夜は冷たく長い。でも誰にでも朝は来ます。希望の朝です。
夜は鬼が出ます。朝の映画は如何ですか?
エンドロールの最後まで制作者の愛を感じました。
長文でごめんなさい。
ふざけてごめんなさい。
ここまで読んで頂き感謝カンゲキ 雨嵐でございます。
レビューの良さで期待しすぎた
レビュー評価だけ見て
あえてレビュー内容は見ずに鑑賞
なんだろ・・・
ワケあって育てられなかった中学生も
母性を持ったのはわかる
ならば自分の母ちゃんに対して少しでも
心の変化がほしかった
仲違いのままで救いなし
自分の将来を考えてくれる家族がいたのに
ないがしろのままで終わったのは
悲しかったな 最後まで自分自分で
自分の子供に会いたいやら金だせやら
人を思いやれる人になって
身を引いたりもせず
心の成長が見れず残念
なんなん?
法律だけでは片付けられない
子供が授かれない側(前半)と
産んだが育てられない側(後半)の
苦悩と葛藤
この映画を観るまでは
前半側の意見に
凄く共感してました
しかし、
色んな事情で
手放さなきゃいけなく
凄く苦しむ人もいると
わかりました
2人の母親が
子供にとって
良い選択を取ろうと
必死にもがき
考え
苦しみ
終盤に
泣きながら
ひざまづいて
謝る姿が
見てられなかった
法律だけでは
片付けられない要素が
そこにあり
人の感情と世間体(社会)との
狭間を揺れ動く描写など
うまく表現していると思いました
帰り道
あとから泣けてきます
一本一本と大事に物語を紡ぐ。これが邦画だ。日本映画なんだ!
個人評価:4.4
美しい人。守りたい人。命と人生を扱った素晴らしく、そして誇張がない人間ドラマだ。
河瀬作品はどれも素晴らしいが、自身が物語も手懸ける作品と、原作がある物語を手懸ける作品とではやはり趣きが違う。「あん」でも感じたが、原作がある時の作品は人間描写が素晴らしく繊細と感じる。台詞なしで表情のアップ、その眼差しだけで何を感じているか伝わってくる。人間を描くのが本当に上手いと思う。他作の自身が物語を描く時は、人間よりも土地や風土に宿るモノを描いていると感じるが、人間を描かせた河瀬直美も本当に素晴らしい。
一本一本と大事に物語を紡ぐ。外国映画にはないこれが日本映画なんだ!という作品。
アメリカアカデミー賞に久しく日本映画がノミネートされた事も嬉しく思い、オスカーも必ず取れる作品だ。
送り出す母、向かい入れる母の壮絶なバトルかと思いきや、どちらの母も...
送り出す母、向かい入れる母の壮絶なバトルかと思いきや、どちらの母もそれぞれの立ち位置で子を思う良き母だと思った。
1番怖かったのは幼稚園のママ友。(ママ友あるある)
十代で妊娠した女の子は子供を産んだ事で精神年齢と実年齢が伴わずうまく生きて行けなくなったのに男の方は変わらず学生をしている姿がリアルだった。
見事な映像の連なりに魅せられた
全ての監督作品を見ているわけではないけれど、個人的には最も好きな作品だった。
私的ドキュメンタリーから始まって、どの劇作品にもその影響が色濃いという認識。この作品もリアルさの追求というものを強く感じたけれど、これまでと違うなと思ったのは、画面の中の絵を意識的に意図したものを作り上げようとしていたようなところ。偶然に捉えたものとか極力抑えて、偶然に見える箇所も明確な演出があってそのように構築されていると強く感じた。故に、これまで以上にカッチとした劇映画という印象だったけれど、その反面、これまで以上に全てがナチュラルに流れている印象で、相当見入った。
とにかく、映像の連なりが見事で、話とか構成も素晴らしかったけれど、絵がいいなあという─、今までこの監督作品ではそんなこと感じたことがなっかたのですが・・・。
まだまだこれから傑作を作り出してくれる監督だとは思いますけど、とりあえず今のところの総決算的な映画のように感じました。
河瀬監督の良さがフルに出ていてよい!!(私も光は合わないと思って同じ意見の人がぜひ!ということで見る決意を)
とにかく素晴らしかった、実質主人公だと思う片倉ひかり役の蒔田彩珠さんがうまい。
そして、河瀬監督の良さがフルに出ていました。
光と影、風での感情表現やこれからの気持ちの動き、前触れなど見事。
養子縁組、望まない妊娠、いくつかの軸を時にはドキュメンタリー調に切り替えるなどで見飽きない感じ。
重たい問題だけど、そこは河瀬監督らしいなと思える締め方でした。
他の方で書いている人を見かけますが、監督作品の光が苦手だった方でも確かにおすすめ。
河瀬監督の良さがとにかく出ていた、最後のエンドロールの賛否は、、、難しいですね。
僕はやる前提なら最後の最後だけでいいかなと思った。
深いテーマを美しい映像とともに
予告編を度々観ていたので、とても気になっていた作品ですが、期待以上でした。原作も良いのでしょうね。
俳優陣の演技も素晴らしかった。特に永作博美さん、井浦新さんの演技は本当に自然。それを引き出す河瀬監督の手腕。全編映像も美しく、最後の最後まで席を立たずに見て欲しい。心に沁みました。
母性を問う社会派人間ドラマ
母になれない1組の栗原夫婦が発端となって、特別養子縁組の話を絡めた社会派ドラマです。久振りの浅田美代子のベビーバトン代表に、母性に悩み疲れた1人の女性を感じました。それにしても浅田さん老けたな。役作りのせいもあるけど…女性に見てほしいなあと思います。不妊治療、特別養子縁組、未成年の妊娠問題、特に未成年の妊娠は女性側に重い負担を強いることがわかります。妊娠を隠すことができても、十代で妊娠、出産を経験した少女は、心に深いトラウマをかかえいえることはありません。子どもさんをおもちのお母さんにも、見てほしい。中学生で妊娠した少女を体当たりで演じた女優に、過酷な運命選択を選ぶ芯の強さともろさ、悲しさを感じた。親子の絆とは何なのか?血脈を超えた絆、で結ばれた栗原夫佐都子と片岡ひかり。光と影、現在と過去が点滅するようにスクリーンに表れる。とりわけたくみくんとひかりの恋愛と呼ぶには幼い恋のラブストーリーがさざわめく森の木々の音とと光により美しく表現される。またベビーバトンで養子縁組を選択して子供を産み養子に出す少女たちが、渡る広島の1孤島が、まるで母の胎内で聞く子宮の音のように、波の満ち引きの中でぽっかり、海の中に浮かんでいる。こころの帰る場所のない少女たちのうめきを感じてしまった。130分映像の美しさ、子供と親の関係性、育ての親と生みの親との間にたつ子供たち…いくつもの問題提起の中で物がたりのエンドを迎えた。最後まで席を立つことが出来ない。秀作であった。原作が読みたいと思いました。
気持ちがいっぱいになって溢れ出してしまった
養子縁組を決意する夫婦と子供を産んでも育てられない少女、それぞれのストーリー。
どちらの気持ちも、とても繊細に描かれていて想いが痛い程伝わり過ぎて、気持ちがいっぱいになり溢れ出して止まらなくなってしまった。
正直、どちらの気持ちにもリンクしないだろうと思っていたのだが、立場も理屈も関係ない部分で揺さぶられてしまった。
どんな時も大切に大切に積み重ねて考えて生きる事が、いい方向に導くと信じていたい。
エンドロールのその先に
斬新な新しいエンディングというかエンドロールのその先に・・・こんな手法があったのかと感心して☆4
内容はよくある養子縁組支援のお話。
監督色の強い人物アップの映像が続く展開は好き嫌いが分かれそうです。
エンドロールのその先を使う手法を観るだけでも価値はあると思う、私的には?
いつまでも変わらない永作さん観れて良かったです。
上映終了後女子トイレ駆け込み
不妊のために特別養子縁組で授かった子供を育てている夫婦と、十代で子供を出産し、特別養子縁組あっせんのNPOに子供を手渡した21歳の女性の二つの話。
少女が出産時にNPOで出会う他の女性たち、NPOを運営する女性、アルバイト先の新聞配達の店主、新入りの女の子など、それぞれにみんな事情があり、また娘に子供を手放すよう説得する親も、単純に理解がないと断罪することはできないし、相手の男子生徒もしかり。どの人の判断・選択も間違っているとは言えない。誰のせいでもなく誰が悪いわけでもない。何に泣いているかわからないまま終盤は涙が流れ続けた。元は辻村深月の小説だが、不妊に悩んだ末に息抜きで出かけた温泉旅館の部屋でたまたま付けたテレビで特別養子
縁組を選んだ人達のドキュメンタリー番組を見る主人公夫婦など、効果的に映像ならではの要素を用いている。
原作がどうなのか読まないとわからないが、少女の出身が奈良で、河瀬監督また奈良をねじ込んできたな、とは思った。
完璧と言っても良い傑作
正直「光」を観てから河瀨直美作品は合わないと思い込んでいたが、本作は完璧と言っても良いくらいに高いレベルでストーリー・演出・演技のすべてが調和した素晴らしい傑作だった。
養子縁組を考えた栗原夫妻の物語、子供を手放さざるを得なかったひかりの物語、それぞれを丁寧に描きながら、冒頭場面の謎を丹念に解いてゆく。
先の場面では映されなかった部分や表情が後から映像的に明らかにされたり、風景を使った抒情的な演出が当時人物の気持ちを的確に現していたり、河瀬演出がピタリとハマっている。
永作博美も井浦新も浅田久美子も本当に素晴らしい演技なのだが、なんといってもひかり役の蒔田彩珠が素晴らしい。
途中からほずっと、なぜこの社会はこうして女性の側にばかり犠牲を強いるのか、とにかく彼女が救われて欲しいと、祈るような気持ちで画面に釘付けになっていた…
最後の最後、エンドロールが終わりきるまで目を離さないでほしい。あと、ハンカチ必須です…
的がわからないかな…
先ず気になるから観る事にした作品。一人一人の物語が作られていたらもっと見やすい作品だと感じます。こい言う境遇の人はいるかと思いますが私の身近にはいない。いたとしても気付いていない?結構重たい感じの作品ですが最後は少しだけ救われた感じで終わります。気になる方は観てください。
泣ける
泣ける。
最後のシーンは、もっとドラマチックな演出(原作小説の方がそうだった)に出来ただろうに、そうさせないところがまた心憎い。
母親である女の子の話も良かったけど、不妊治療に苦しみなが特別養子縁組に出会うまでの夫婦の話、2人の演技が一番泣けたなぁ。今子どもといる幸せな現在、子どもの目線とも交差してね。
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