朝が来るのレビュー・感想・評価
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女の子。
演技がいい。
どっちなんだ
途中まで
一緒に寮にいた友達か?
新聞屋で働いていた友達か?
と思っていたが、
結果は母。
本で読むともっと詳しく伏線がみれて
おもしろく、感動するかなと思った。
それにしても、主演の二人の
演技が最高に良く、
里子を迎える運びになるまで
涙なしにはみれないし、
人事ではないとおもった。
苦しくなる
隠れて出産すれば元の人生に戻れる?
性教育に見せて欲しい。リアルできついかもしれないけど。
不妊の夫婦と養子縁組で迎えた子供、その産みの母である女子中学生のストーリー。
夫婦と養子が中心かと思いきや産みの母の方が主軸。
望まない妊娠をした女性が暮らす施設や子供を養子に出す仕組みがあるのは知っていた。
でも、その後の産みの母の女性の人生については考えていなかった事を痛感した。
産みの母は大好きな彼氏との子を妊娠。ひとりの女の子が男の子を好きになって、付き合って仲が深まっていく過程がリアルで、この子がごくごく普通の子だというのがよく分かる。
妊娠が分かってからの彼氏との関係の変化、親の苦しみが痛くて辛い。
隠れて産んで元の人生に戻ろうと思っても戻れない。
現実の突きつけ方が悲痛だった。
妊娠しなければ恵まれた人生が見えていた子。それが、一気に消えて知らなかった世界に入って行く辛さ。先が見えないその日暮らしのような生き方しか出来なくなった。
それぞれの立場を丁寧に描写してるので、とても考えさせられる作品。
お花畑の頭をかち割ってくれる。
一筋の、ひかり。
Netflixで鑑賞。
作中の男の子と同じ6歳の子どもがいるので、感情移入しやすかったかもしれない。
少女はただ真剣に一人の男性を愛した。
そこには何の罪もない。自然なこと。
ただただ、若くて無知だっただけで、残りの人生の全てを失ったように言われ責め立てられる。
親は彼女の今をちゃんと見ていたの?
女が身を守るために性に対する教育はしたの?
起こってしまった事実を悲観し、将来や世間体しか気にしていないように見えた。
学校?受験?それが何だよ。
産後の身体と心のケアがいるんだよ。
ボロボロに傷ついてるんだよ。
狭いなかでも選択肢を与え、一緒にこれからについて考えてあげていたら、もっと違う人生があっただろうに。
お腹で守り育てた大切なひとつの命で、心から救われる人達がいる、自分にしか出来ない行いをしたんだと思ってもらうことはできなかったのかな。
浅田さんの演技は素晴らしかった
過去の傷を強さと優しさに変え、穏やかな愛で包んでくれる。
新聞屋のおじさんも。
親じゃなくても、寄り添おうとしてくれる人達はいる。
そういう一握りの人達に出会えるかどうかは運で、いたとしても気付けるかどうかはその時の自分次第。
永作博美さんはいくつになっても可愛い。
演技から、親として大切なすべての力を感じた。
時として育ての親は産みの親の存在を遠ざけたい気持ちがあるものだと思うけど、彼女は産みの親の愛を途切れさせることなく、しっかり受け止め、受け入れ、子どもに話すことで愛情を間接的に渡してきた。
一度や二度じゃない。
何度も、何度も、物語のように。
最後の「会いたかったよ」が全てを語っている。
まだまだ思春期の真っ只中で、グラグラ危なっかしいひかりさんが、真っ暗な闇の中を生きずにすみますように。
これからも時々、大切な思い出の唄を息子と口ずさむことで温かい光が少しずつ差していくといいなと願うばかり。
星4にしたのは、不妊治療や妊娠中の身体の変化や心の不安定さ、身体的なツラさが特に描写されることもなく、綺麗な風景でさらっと流されていたから。
そこが一番大変なとこなんだよ…
アサトヒカリ
原作未読。
素晴らしい映画でした。
なかなか見るのに、重い腰を上げられない映画でした。
重そうなテーマだし、川瀬監督だったから。
体調のいいときに見ないと引きづっちゃうかも。
と、思って。
以前、親の国籍が違う子を「ハーフ」と呼んでいましたが、
今は「ダブル」と呼ぶようになってきています。
なるほど。
生みの親と育ての親が違うことを、
隠すべき後ろめたい存在という発想自体が悪いのである。
不変と思われていた人間の愛情や感情は、
あるきっかけで脆くも崩れ落ちる。
それを普遍的に持ち続ける方がよっぽど
難しく努力が必要なのかもしれない。
変わらないのは、夜があったら必ず朝は来るということ。
そして朝には光が差し込むということ。
そう考えると愛情や感情を持ち続ける努力なんて
とても簡単なものに思えてくるのかもしれない。
長い
ちょっと盛り上がりに欠けるか
ストーリーもいいし、話の進行具合も良く飽きさせない構成ですね。あっという間。テーマも不妊からの養子縁組とホットな話題。
中盤以降は転落していく産みの親を見ていて居た堪れなくなりました。
それが育ての親と実の子(エンドロール後に子供のセリフあり!注意!)の言葉に最後の最後に救われる。
私は中学生の性交渉には知識があれば肯定派なだけに、そこの部分は掘り下げておらず旧態依然とした日本社会、親戚、学校対応などを描くのみなところがドキュメンタリーに近いと感じてしまうのか。
そこに少しでも救いが欲しいです。
男子生徒を父としての苦悩を描くなど。
重いテーマだけにもう少しハッピーエンドくらいがバランス取れてるんじゃないかと思いました。
あ、原作があるからそうもいかないのかな。。
朝が来る。
ゆったりと紡がれるお話
ずっと気になってて鑑賞
なんというか、ものすごく文学的に感じた。
キャストも相待って、ものすごくゆったりと話が進行していく感じ。
時間も飛びまくるし、場所も飛びまくるけどついていけたなー。
個人的にひかり役の女優さんが良かった。
安産なんて誰にも言われなかったの件が胸に響いた。
男子は出したら終わりか、、、
社会的サイクルに入れない人っていうのが題材の映画って考えさせられるよね。
72/100
若い母、ひかるに《朝が来る》そう信じたい。
河瀬直美監督は最近、パワハラ、暴力沙汰などの証言で
信用が失墜してるようです。
決して好きな方ではありませんが、「あん」とこの映画は良作だと思います。
作品とご本人は分けて考えることにします。
望まぬ妊娠・出産で人生を狂わせる14歳の女の子の人生とその後。
やはり傷つくのは女の子だと、悲しくて慟哭でした。
この映画は不妊のため「特別養子縁組」で、母となった佐都子(永作博美)と、
14歳で子供を産んで養子に出したひかり(蒔田彩珠)、
この2人を並行して描いて行きます。
前半。
佐都子と夫の清和(井浦新)が不妊治療を諦めて、ベビーバトンの
「特別養子縁組」により、ひかりの子供・朝斗を迎えて幸せな日々を過ごしています。
6年後、朝斗はすくすくと育ってます。
そんなある日、生みの母・片倉ひかりと名乗る女性から電話が来ます。
「子供を返して下さい、駄目ならお金を下さい」
そして中盤から映画は、片倉ひかりの14歳の出産とその後が、
ドキュメンタリータッチで細やかに描かれます。
14歳で素敵な男の子に告白されて、「大好き」と思い、
好きの延長で彼を受け入れる。
妊娠が分かった時には中絶期を過ぎて、島流しのように「ベビーバトン」の施設で出産。
そして数日で子供は取り上げられて、見知らぬ夫婦に養子縁組されてしまう。
ひかりの心に納得なんてあっただろうか?
両親は大事な子を取り上げた憎い親。
傷ついた心と身体で、学校で勉強なんか出来るわけがない。
河瀬直美監督はこれでもか!と思うほど、情景描写を入れて来ます。
佐都子の高層マンションからの高層ビル群。
川面を渡る水鳥。せせらぎ。
そしてひかりが出産する島に渡るフェリー船。
かったるいくらい風景描写が多い。
一度ドロップアウトしたら、本線に戻るのは至難の技です。
親や家族の後ろ盾を拒否したひかりは、転落の道をかろうじてとどまりそうだけど、
本当に危うい。
永作博美の佐都子の優しさと強さ。
佐都子と清和はきっとひかるのチカラになってくれると思う!!
「ベビーバトン」の精神指針。
《養子の子の就学前に実の母親を告知する》
それにしても、アメリカやイギリスの映画では、未成年の女子が
妊娠した場合、施設で出産して直ぐに養子縁組して実母の手を離れる。
そのテーマの映画は数多いと思います。
日本では内緒でホテルの浴槽やトイレで出産して、
「赤ちゃんポスト」に届けるならまだしも、
殺してしまう事件を多く聞きます。
(ひかりの実の両親の冷淡さにも驚きました)
(孫として迎える気持ちはさらさら無くて、世間体だけを優先する)
(人の親のする行為とはとても信じられない)
映画はラストを観たあなたに委ねる形です。
なにより題名が、希望を明確に語っています。
面白かったけどサスペンスではない。
ヤンキー風になってから、ひかりの顔隠してたのって視聴者にサスペンス風に見せる為だったんだ。話のあらすじは全然ミステリじゃないけど。
永作さんよりもっと若い女優さんの方がよかった。(40代前半くらいの)
カメラワークはドキュメンタリー風にするのか、映画風にするのかはっきりして欲しい。
あと、彼氏が高校生になった時一瞬出てきたけど、その後全く触れずで消化不良な感じだった。
あらすじや予告とは違う印象
ミステリーではない。あらすじや予告のお話に至るまでの産みの母と育ての母になるまでの経緯がドキュメンタリー風に描かれているという印象。前半はコーヒーを入れながら、スマホを触りながらという「ながら観」をしてしまいました。何かが始まるというよりは、どうしてこんなことになったのかという話。年頃の子どもさん達に是非みせてあげてほしい。どの子も愛され幸せになって欲しい。
特別養子縁組がテーマ。 とても重いテーマだけど、映像が綺麗で、重さ...
考えさせれる
テーマは本当に大事なことだけど、途中までドキュメンタリーかと思わせるくらいリアルな作りなのに、なぜいきなり家にあげる?警察はどうやって栗原家に辿り着いたの?最後どうやってひかりの居場所のアテをつけたの?とか野暮なこと考えてしまうくらい、リアルと虚構がマッチしてなくて違和感がすごい。エンドロール後のあの演出ためだけにそれまでの苦しみの描写がされたのかと邪推してしまう。映画としての美しさがない気がするので、うーん。
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