「性教育の題材にしてほしい」朝が来る m&mさんの映画レビュー(感想・評価)
性教育の題材にしてほしい
映画のテーマや、俳優さん達の演技が素晴らしかった。そのうえで感じたことを。
実際に中学生で妊娠・出産し、当時付き合っていた彼氏は何の力にもなってくれずに逃げ、必死に子育てを頑張っている方の記事を思い出しながら観た。
「好き」で一緒にいるのは素敵なこと。
でも、避妊なしのセックスは妊娠する可能性があること、妊娠したらどうなるか、そのリスクを思春期になる前の子供たちに、家庭や学校で教えるべきだと思う。
ひかりちゃんの彼氏は、ごめんだけ言っておしまい。
望まぬ妊娠をした場合、中絶を選んでも出産を選んでも、心身ともに傷つくのは女性。
1人で妊娠したわけじゃないのに。
この映画のように、助けてくれる場所と繋がれればまだいい。
けど、家族にも言えずに、助けてくれる場所があることさえ知らずに、病院にも行かず(行けず)孤独に産み落として、赤ちゃんを死なせてしまう人達もいる。
だから、思春期を迎える前の子供たちに、妊娠・出産に関する踏み込んだ性教育が必要だと思う。
同時に、もしも妊娠してしまった時は、どこに相談すれば良いかや、どんな援助が得られるかも伝える必要がある。
それが、これから大人になる子供たちや、新しい命を守ることに繋がると思う。
そして、親世代にも性教育の必要性や、どんな時でも子どもの味方でいることを伝える必要があると思う。
ひかりちゃんの親はけっこうひどい。
あの親の気持ちもわかるし、きっとあの反応が大半なんだろうけど、子どもの気持ちなんか全く聞こうともせず、寄り添おうともせず。
1番辛いのはひかりちゃんなのに。
大好きだった彼氏も離れていったうえに、家族にあんな対応されたら精神病むよ。。
優しさ・配慮のカケラもない親親戚。理解者も居場所もないひかりちゃんが可哀想でしかたなかった。
子供が欲しいのに、持てない人がいる。
望んでいないのに、子供ができてしまう人もいる。
望んだ人のところに来てくれたらいいのにね。
1人でも多くの子どもが、優しく温かく見守られて、のびのびと成長し、必要な知識を身につけて、幸せでありますように。