劇場公開日 2020年10月23日

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「樹木希林から浅田美代子へのバトン」朝が来る kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5樹木希林から浅田美代子へのバトン

2020年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 河瀨直美監督作品といえば、音がとても重要な位置を占めている。デビュー作『萌の朱雀』、『殯の森』でも印象的だった森のざわめき、風にそよぐ音、静かな波の音、虫の声、いろんな音が伝わってきて五感を刺激してくるのです。永作博美目線と蒔田彩珠目線が交錯する描写だったけど、彼女たちの心象風景を表現しているかのように思われました。

 そんな双方からの目線を繋ぐのはベビーバトンの浅田美代子。彼女の老けメイクや蒔田メイクのおかげで6年の月日がとてもわかりやすかった。辻村深月原作の『ツナグ』繋がり、『あん』の監督繋がり、適当に書いたつもりのタイトル通り、いろいろ繋がっている。個人的にはドラえもんとも繋がってほしかった・・・

 何の予習もなく観たのですが、予告編からは『八日目の蝉』のようにミステリーになるのかと想像していたのに良い意味で裏切られた感じです。また、河瀨監督、是枝裕和監督に共通するドキュメンタリータッチの表現は健在。永作、井浦新の自然な夫婦感や片倉家の母親役・中島ひろ子がまるで親子のような雰囲気を出していました。

 「ごめんなさい」をそれぞれの俳優が使い分けている。ほとんどが素敵な意味を持っている「ごめんなさい」。特に息子の朝斗が言う「ごめんなさい」はまるで大人の世界を理解しているかのようであり驚きでした。

 特別養子縁組についての話でもあり、育ての親・産みの親それぞれの愛情が描かれていて、とても優しい作品でした。新聞販売所で知り合ったトモカや借金取りだって、ある意味優しい心の持ち主。優しさあふれる河瀨作品は全て地球の記憶にしたいくらいだ。ただ、今回はちょっと尺が長すぎと感じたし、マホとトモカの区別がつかなかったりしたけど・・・

kossy
ゆり。さんのコメント
2020年11月4日

中島ひろ子さんの演技、良かったですよね。ひどい母親のように見られがちですが、私はあれがごく普通の母親の反応じゃないかなと感じました。

ゆり。
ゆたぼーさんのコメント
2020年10月27日

借金取りがなぜ心優しいの?

ゆたぼー
2020年10月25日

やっとドラえもんの意味が分かりました✨

巫女雷男
bloodtrailさんのコメント
2020年10月25日

「ごっこ」は去年でしたっけ?あれは、川谷絵音の歌がズバッと入って来てエンドロールに突入する演出に、泣かされました。これは、あさとの歌がねw
歌を覚える、ひかりが歌を教える時間が持てたと言う事ですよね?もう、そこでボロリーンですもんね。反則です、反則w

bloodtrail
bloodtrailさんのコメント
2020年10月25日

kossyさんへ
映画主題歌になってるC&Kのアサトヒカリの歌詞冒頭部を象徴する「画」が欲しかったんだと思います!

君のことずっと探してた
暗い森を彷徨いながら
いくら探しても見つからない
気配は近くにあるのに

この歌詞全編、映画内の描写に結びついてるんです。映画主題歌の完璧なお手本ですね!

bloodtrail
bloodtrailさんのコメント
2020年10月25日

鹿はチラッと映ってましたね!あの島は似島(にのしま)です。安芸子富士で広島県民としては直ぐに判りましたが、野生の鹿がいるの?って言う感じですw

bloodtrail
りあのさんのコメント
2020年10月25日

kossy様
私のコメント欄に書いてしまいました。
こちらに転記させていただきます。

私は、広島駅南口、フェリーでの三高港(江田島)と映った後、鹿のシーンがあったと記憶してます。
江田島の隣が鹿で有名な宮島なので、鹿を出したのかと思ってました。
奈良も広島も鹿は有名ですよね。

りあの
りあのさんのコメント
2020年10月25日

鹿も出てきたと記憶してます。

りあの
2020年10月25日

鹿は出なかった様な気がしますよ〜😅

巫女雷男