劇場公開日 2020年10月23日

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「キノと河瀬直美が本気出したらこうなった。的な。」朝が来る bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0キノと河瀬直美が本気出したらこうなった。的な。

2020年10月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

参りました。やばいです。刺さるとか刺さらないとか、そんなレベルちゃいますもん。水の呼吸拾一ノ型でぶった斬られた感じ。って、それ死んでるやんw

「八日目の蝉」で思いました。永作博美の共感を引き出す能力は半端無い、って。前半は彼女一人にやられます。真綿で地味に締め付ける様に、夫婦と子供の歴史に引き摺りこまれてしまいます。

これが後半戦の蒔田彩珠パートで、ちゃぶ台ひっくり返してランナー交代ですもん。あんだけ永作一家に引っ張られてた物語りを、コレまた蒔田彩珠が一人でかっさらってきます。逆流もろともせずに上流に向かってUターン。的な。

ラス前がチョッピリ雑かねぇ、ってのは有りますが。原作未読なんで何とも言えんけど、二人の女性の生き方と境遇の対比に「わざとらしさ」も「過剰演出の臭さ」もなく、静かに淡々と人間関係の変化を追いかけて行く描写が大好き。

役者さんが全員良いし。
良かった。とっても。
邦画に限って言うと、刺さる映画の女性監督率、俺の中では80%超えてますw

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10/26

刺さる邦画に共通してる事の一つが「手抜きの無い脇役陣」ってのがあると思うんです。
蒔田彩珠パートの若手女性だけを例にしても、駒井連・山下リオ・葉月ひとみ・森田想です。全員主演作品あり、文句無しの実力重視選定ですもん。男性陣も、青木崇高と青葉竜也のチンピラコンビとか、贅沢とも言えるくらいです。この、手を抜かず、キッチリ固めてる所も好きです。

なお。この映画は主題歌の歌詞内容からも、ポスターでは背中を向けて座っている、片倉ひかりの物語り。かねぇ。間違い無く、蒔田彩珠は「志乃ちゃんの蒔田彩珠」を超えたし、永作博美も「八日目の蝉の永作」を振り切ったと思います。

bloodtrail
kossyさんのコメント
2020年10月25日

bloodさん、すみません。
『ごっこ』は見てないです・・・『リアル鬼ごっこ』とかは全部見てるのですがw

kossy
kossyさんのコメント
2020年10月25日

ネットで調べてみました~♪
歌詞によってシーンをそれぞれ思い出すことができますね!
朝と光、いい歌詞です。
これに朝斗の声が絡んでくると・・・やっぱラストシーンとこの歌が絶妙やわ~

kossy
kossyさんのコメント
2020年10月25日

bloodさん、ありがとうございます!
なぜか頭にこびりついてしまった鹿。
それがなぜ出てきたのかわからないままでしたw
奈良だけじゃなくて広島にもいるよ~ってことなのかなと・・・

kossy
2020年10月25日

河瀬監督作品あまり観てないのも私には良かった要因かも。昔、何か観て「映像ビジュアル中心だな」と思ったのと、あん(観たけどキチンとレビューしてない)は話は分かるんだけど、樹木希林におんぶに抱っこだなと感じたりしてたので💦

巫女雷男
2020年10月24日

チィファに関しては博士も良いレビューしてたので予測出来てましたが、朝が来るに関しては完全ノーマークで横っ腹にブローでしたね✨
周りが年齢層高めで私の一つ飛ばし隣りのおばちゃんが上映前に私の席を陣取り、上映中も携帯をイジリ、前の席に足を掛け、自前物呑み食い禁止なのに平然としてたのはイラッと来ましたがw

巫女雷男
2020年10月24日

私も刺されました💦

巫女雷男