「これこそが本物の家なき子」家なき子 希望の歌声 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
これこそが本物の家なき子
2020年映画館鑑賞120作品目
いきなり冷蔵庫であれあれと思ったが壮年期のレミである
歌手として成功し孤児院を営んでいるようだ
子供の頃はあれほどまでに孤児院を嫌がっていたのに大人になったら孤児院を経営している皮肉
原作未読だが日テレのアニメは再放送で観たし全話のソフトがあるのでたまに観ることある
不朽の名作
安達祐実は出てこないしレミが女になっているハウス名作劇場とは違う
実写映画は1950年代に大映配給の海外作品があるらしいがそれは知らなかったし観たことがない
今回の作品は日本のアニメの影響をかなり受けたようである意味において逆輸入といってもいいかもしれない
それを思えば51話のアニメを109分の映画にうまくまとめたものだ
そういうわけでマチヤは登場しないし犬はカピだけだしジョリクールに2代目はいない
70年代に放送されたアニメの方が良いに決まっているが今回改めて実写映画を制作し日本で公開してくれたフランスの映画関係者と日本の配給会社に強く感謝したい
原作原理主義者はなにかといえばエッセンスがどうのこうのといちいちうるさいがそういう連中でも及第点を挙げる出来栄えなはずだ
役者で1番良かったのはバルブランママを演じたリュディビーヌ・サニエ
旅芸人に売り飛ばされたレミが連れられていくシーンでの迫真の演技が多くの人の心を打つことは間違いない
あのシーンがとにかく素晴らしかった
今回はあえて字幕で観た
山路氏も悪くはないが吹替と字幕なら後者を選ぶ主義
金曜ロードショーじゃないんだから
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