「ストーリーがわかりやすい」Winny chowmeinさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーがわかりやすい
日本の開発者が法律違反に問われることに怯えることなく新しい技術やアイデアにチャレンジできるよう、自らの人生を投げ打って戦った男の半生を描く作品。
当時私は1ユーザーとして、特に何の思いもなくただ便利だと思ってWinnyを使っていただけだったが、この映画を見たことによって、Winnyが引き起こした社会現象のバックグラウンドや開発者の信念、警察組織の裏側などを知ることができ、理解に深みが増し、とても有意義だった。
映画としては、フィクションなので架空の部分もあるだろうが、ひとつひとつのセリフがわかりやすく、各役者の演技やコマ割りが丁寧で、思考を邪魔するような不必要な要素もあまりなく、今何が起きているのか、何が争点になっているのか、ストーリーがすんなり頭に入って理解がしやすく、映画としての完成度が高いと感じた。
一方で仙波さんのストーリーパートについては、ストーリー上の必要性はともかくとして、描写の深掘りが深くもなく浅くもなく、話に入り込めるような入り込めないような中途半端な気がしたのが、もったいないように感じた。
この映画で著作権侵害ほう助に関する興味をかき立てられたので、Winnyのケースも含め、他にもどういった判例があるのか調べてみたいと思った。
コメントする