劇場公開日 2019年8月9日

  • 予告編を見る

「何気ない表現に泣かされる」シークレット・スーパースター kenwoodsさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0何気ない表現に泣かされる

2019年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一体いくつのシーンでこみ上げるものを抑えたのかわからなかった。
現実に今あるの? っと思えるような、お父さんの精神的、社会感覚が恐ろしいまでに気持ちを締め付ける中、主人公の音楽への真っ直ぐな気持ちと、それを支える周りの人々に感動しまくりでした。
いつも明るいふるまいを持つお母さんの語られなかった過去、ノートブックでの弟の姉への純真な思いやりの気持ち、「しきたり」の中で寡黙に生きてきたおばあさんの歴史、もうダサダサとも思える少年の女の子への気持ちの表現などなども、キューッとするものをくれる。
そんな中ずーっとマイペースで明るさとひょうきんで通してくれるアーミル・カーンのお陰で、流れてしまう涙を堪えることができたこと、最後の表彰のシーンまで、期待通りなサクセス・ストーリーなのに、ここまで気持ちを動かしてくれるのかと、新しいインディア映画の表現にこれからも期待です。

kenwoods