「20世紀フォックスってディズニーだったのか」フリー・ガイ 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)
20世紀フォックスってディズニーだったのか
他の映画を観たときに劇場に置いてあったチラシの通りすがりでのチラ見から、お気楽コメディーだと思っての勘違い鑑賞。最初、二重構造の人物設定についていけず、なにがどう進行しているのかわからなかったが、徐々にああそうなのかとわかるように。しかし、ゲーム内の脇役が自立して勝手に動き回るって、どういう着想で生まれたのか?日本で言うなら、RPGゲーム内で縦や横に往復するだけの単なる賑やかし背景でしかない村人Aが縦横無尽に動き出し、勝手に色気づき、他の村人やプレーヤーキャラと話し始めるっていうことじゃないか。こんなストーリーを思いついた人、すごいわ。
とにかく楽しい。プレーヤーキャラから奪ったサングラスを掛けた途端、お助けグッズが見えるという設定をゲームから映画に持ってきたも秀逸。この設定があとのピンチの場面で生きてくることにも。で、お馬鹿コメディーで能天気に笑うだけのはずが、ガイの純粋な孤軍奮闘をしっかり応援することに。さらに、不覚にも最後の方は泣いてしまった。なので、最後の最後、楽園の場面は私には邪魔、余計だった。あんなの無くてもモブキャラみんなにハッピーエンドだったのはわかるよ。
ところで、モブキャラというのが和製英語だというのは初めて知った。映画内ではNPCと言っていたけど。あと、20世紀フォックスがディズニーに買収されてたのを知らなかったので、なぜフリーガイに著作権侵害に厳しいディズニーのキャラが出てきたのか、そうとう金を払っても許可しないと思ってたので不思議だった。どちらも鑑賞後に調べて判明。しかし、20世紀フォックスが・・・、はぁ・・・。たぶん、コロンビアがソニーに買収されたときのアメリカでは、私のため息と同じようなのが出たのだろう。あるいはもっとすごいのだったのかも。そういえば、ユニバーサルも一時期パナソニックが買収して傘下にしていた。持ってたままだったら、どうなっていたのだろう。