劇場公開日 2019年12月21日

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「ネオ・リアリズムとヌーベルバーグの合体」ラ・ポワント・クールト ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ネオ・リアリズムとヌーベルバーグの合体

2019年12月31日
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鑑賞方法:映画館

夏季のフランス南部。
湖と地中海のあるセート漁港の雰囲気が、結構な見所。

質素な漁港の村を、覗く様な移動撮影で、説明する中々いい感じの冒頭から始まり、漁村の人々の生活が、フランス的な感じより、イタリアのネオ・リアリズム調で、そこに、パリから来る妻を、待つ男とその妻の描写が、この後に多く作られるヌーベルバーグ調の雰囲気を漂わせる映画に変貌する。

ここら辺は、ほんとに芸術的なショットが多くて当時の観客は戸惑ったのでは?

反する感じの二つの物語を上手く同居させている。

修道士の様な髪型のスマートな若きフィリップ・ノアレが、新鮮。

この後に観た「アニエスによるヴァルダ」にある解説で更に驚嘆。やはり才人は凄い。デビュー作品でこれとは。

ミラーズ