星屑の町のレビュー・感想・評価
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愛ちゃんのキャラが不自然だし、控え室でのギャグの流れはつまらん。音...
愛ちゃんのキャラが不自然だし、控え室でのギャグの流れはつまらん。音楽は良いのに残念。
心にしみる映画
戸田恵子の歌、良かったわ、フルコーラス聴きたかった。
のんちゃんの立ち姿、可愛らしかった、衣装がいいね。
ハローナイツの面々、あの歳まで、一緒に苦楽をともにできるなんて幸せですよね、人間って、だんだん、歳を重ねるごとに寂しくなっていくのに・・・そういうとこは本当に羨ましいです。
売れない芸能人って、何でいつまでも芸能人をやっていたいのか考えてみるに、自分にとって一番のファンにいつまでも、いつまでも、見ていてもらいたいからなんだと思います。
もちろん芸能人にとって一番のファンとは誰か?
そう、それは自分自身。
自分自身をいつも応援し、自分を見つめてる自分がいて頑張っていられるんだろう。
昭和臭はかなり高め。
昭和臭はかなり高め。
観客の年齢層もかなり高め(笑)
平日午後と言うこともあってか、昭和20年代のお客さんが多めだった印象。
自分はもう少し後に生まれた世代だけど、子供の頃に聞いた懐かしいムード歌謡が満載。
凄く楽しめました。
お目当ては勿論「のん」さん。
可愛い声で喋る東北弁。
可愛い声で歌うムード歌謡曲。
可愛い洋服とヘアスタイル。
これだけで大満足(笑)
ストーリーや映像は少し残念だった印象はあったけど楽しく観賞出来ました。
ラストの展開は丸く収まった感があったけど、その歌声が聴けなかったのは残念。
歌ってるシーンは全て歌詞の字幕が出てくるんだけど、皆で歌った方が良かったのか…?
疑問に残ります( ´∀`)
うーむ惜しい
ムード歌謡は、子供の頃親戚のおじさんの車で必ず聞かされてたな。嫌いではないし、三つ子の魂…で、まだ歌えると思うけど。
元は舞台劇とのことだけど、ちょっとテンポが自分とは合わなかった。平和といえばそのままだけど、抑揚が無いというか、平板だというか。
出演者とキャラは、皆さんそれぞれネタ持ってて面白いし、のんは可愛いし。ストーリーもほろっと来るところがあるいい話だし、歌のシーンも(そりゃプロが歌うのとは違うけど)相応の出来だと思う。
なのに、話に乗り切れなかった。もう少し間や情感を表す演技があっても良かったような。舞台でいえば、ここはそれまでで、さあ次の幕へみたいなせっかちな印象が残ってしまった。それくらいの話としてみれば良いのかもしれないけれど。
話は面白いんだけど、話し方がなぁ、みたいな感じでした。
あとでゆっくり効くんです 毛生え薬のように
【のんちゃん、おがえり】
本名なのに「能年玲奈」つがえなぐなって、おらもくやしがったなぁ。
んでも、もうすんぱいいらね。
こったらむすめっご、どこにもいねえよ。
おらがず~っと応援すっがら。
【長らくお待たせいたしました】
ムード歌謡コーラスの火を消してはならない。
25年間、劇場で熟成いたしました「星屑の町」
今宵、愛ちゃん(能年玲奈)を迎えまして、
満を持しての銀幕での開演でございます。
【山田修とハローナイツ】
小宮君をリーダーとする山田修とハローナイツは
ただのムード歌謡コーラスグループではなかった。
何でも自前でできる。西やんはお裁縫も抜歯もやる。
歌の前口上(宮尾すすむ、綾小路きみまろが営業でやってたやつ)はリーダーがやる。
曲のあいまのトークは大平サブロー、ラサール石井の漫才で歌よりむしろ盛り上がる。
メガネはかけていないが、さりげなく、横山やすし師匠の「怒るで~しかし」や
寛平ちゃんの「かい~の」も挟む。
ラサール石井はコント赤信号の中で唯一関西人。二人の掛け合いの安定感は抜群。
歌謡漫談ショーの要素をコーラスグループに乗っけちゃうんです。
和田弘とマヒナスターズ、秋庭豊とアローナイツ、黒沢明とロス・プリモスの流れではなく、
灘康司とモダンカンカン、東京ボーイズのながれなんです。
中之島ブルースなんか、つい、菅六郎と仲八郎の掛け合いを思い出してしまいました。
🎵天気が良ければ晴れだろう 天気が悪けりゃ雨だろう
雨が降ろうが、風が吹こうが
東京ボーイズ
🎵ほがらかに~
あらら、完全に脱線しました🙏東京ボーイズファンなもので🙏
【ハローナイツ メンバー紹介】
山田修(小宮君;親愛を込めて):東京のレコード会社を辞め、ハローナイツを結成する。地元は岩手県久慈。実の弟は山田英二(菅原大吉)。独身。今はカラオケ教室が副業(主業)。生徒のアラフォー女性との結婚を夢見る。
市原一樹(ラサール石井):東京でデブ専パブを経営している。西やん(でんでん)は上京するたびに店に寄る常連らしい。根っからの軽薄男。歌手志望の愛ちゃんにハローナイツに入らないかと酔いに任せて言ってしまう。
青木五郎(有薗芳記):のっけからむし歯が痛み、歯医者まで車で一時間以上の田舎にいら立つ。かなりの毒舌。しかし、メインボーカルのしんちゃん(太平サブロー)をすごく評価している。
込山晃(渡辺哲):小宮山かと思ったら、込山。リーダーが小宮くんだから、紛らわしいよ。メンバーのなかでは重鎮で、言動に説得力がある。話を膨らませてじわじわ相手をその気にさせる話術の持ち主。痔持ちでボラギノールとクッション座布団が手放せない。このひとのセリフは沁みて来て、やばい。青木(有薗)の前振りで、こんな芸能生活を長くしていると「歯がいたくても、歯医者にも行けない」には吹きました。
西一夫(でんでん):妻と4人の子供がありながら、ハローナイツに参加。自衛隊あがり。虫歯の青木五郎(有薗芳記)とは性格上あわない。ナローナイツの存続に内緒でリーダーの小宮君に300万円を貸すお人好し。
天野真吾(しんちゃん;大平サブロー):大阪のミナミでうだつがあがらなかったが、修に拾われ、メインボーカルに。さようならの彼方にがすごくよかった。60過ぎているのにけっこう声ののびがよかった。
アタシは実は「でんでん」見たさにこの映画にかなり前からロックオンしたのでした。
【キティ岩城】
この映画にキティ岩城こと戸田恵子がどさ廻りのソロシンガーとして加わります。戸田恵子は女優でありながら、実は歌手としてデビューしている過去があり、2007年に歌手として再デビューしている実力派。戸田恵子、すごくうまくて、かっこいい。男たちがもめている間に挟まれるステージシーンはこの映画の構成上とても重要です。由紀さおりの「手紙」。本人より色気がありました。由紀さんごめんね。愛の暮らしも良かった。のんちゃんが楽屋の手伝いで来た時のやり取りで、戸田がソングパートナーというのに、「ハローナイツの前座か?」とのんちゃんがずけずけ言って、「感じ悪い子!」と返すセリフにまず吹きました。のんちゃんのものおじしない性格は「あまちゃん」を思い出して、なつかしかった。
ラサール石井が公演前日に愛の母親(相築あきこ)がやってるスナックで飲んで、愛ちゃんに歌手デビューさせてあげると軽口をたたいてしまいます。
まぁ、これがこの映画のストーリーのとっかかりです。
一度は東京に出て行って、歌手デビューに挫折した愛ちゃん。家族、啓太、英二は知っています。でも、ハローナイツのメンバーは知らない。
愛ちゃんには父親がいない。父親捜しのための歌手志望もあり?
有名になったら、父親が名乗りでてくれるかも。
大平サブロー(真吾)がお父さんかもと、母のスナックで手伝ううちに、常連客に吹き込まれる。
母親役の相築あきこ(久間部浩美)とのやり取りで、
「なんでお父さんの写真がうちには1枚もないの?」
「引っ越しの時になくなってしまったのよ。マグロ漁船の乗り組み員で」
「インド洋で海に落ちて死んだんでしょ」
「そうよ」
「嘘くさ!」
キティ岩城が愛&ハローナイツで売れてきた愛に訊く。 理想の彼氏は?
「おっとうにしとくかな。あったこどないけど」
「もうこの世にいないんじゃないの。生きてたら、絶対会いに来るよ」とキティは言う。
残酷な気もしたけど。
【愛の採用試験】
愛は啓太にハローナイツじゃないとだめなんだという。 頑固。
大平サブローが父親でないかと言った、スナックの客の言葉を信じている感じ。
控え室の音楽室のフォークギターの弾き語りで藤圭子の新宿の女を歌います。
出だしはすごくよかった。ギターもまずまず。
そして、愛の採用をめぐってメンバーのもめごとがおこります。
愛ちゃんの芸能界志望をあきらめさせようとする渡辺哲の嘘くさい長ゼリフが妙に刺さります。
「デビューして7年、8年経つと、怠け癖が染みついて、酒浸り、ギャンブルで、歯が痛くても歯医者にも行けない」
【久間部六蔵】
愛がハローナイツのメンバーになって、地元を出て行ってしまい、
息子の啓太とうまくいかなくなってしまうことを案じた英二(菅原大吉)は愛の祖父
六蔵が殺人をものともしない強面であることを怪談ばなし風に話す。
愛を芸能界に誘うことは、ひとさらいも同じこと。どんなむごい殺されかたをするかと。
メンバー全員が震え上がる。昔の映画のような殺陣シーンがうつされる。
泉谷しげるかなと思ったら、柄本明だった。実は3年前に死んでいたのだが、生きていると
嘘ついていた。
泉谷の方がコメディとしては面白かったんじゃないかな?
しかも生きている設定で。
【男たちの本音】
この映画の真髄(見どころ)は本番の出番直前のメンバーの男たちの本音のぶつかりあいです。
メインボーカルのソロ離脱をめぐって、本番中にもかかわらず、大げんかになります。
リーダーはついに解散を言い出します。
でんでんが青木の虫歯をまるで必殺仕置き人のようにズバッと抜きます。
あー、すっきり。
大平サブローはこんな気持ちで、うたえないと、出ていこうとすると、
込山が力ずくで止めます。
俺たちは素人だけど、あんたはプロだろ。
プロが仕事投げ出すのかと。
効果的な雷鳴と土砂降りの雨。
【エンディング】
最後に愛が啓太(小日向星一:小日向文世の子供)に言う。
「もうわたし、後ろは振り向かない」
能年玲奈の覚悟とダブる。
ハローナイツの唯一のオリジナル曲 I MISS YOU。
窓ガラス曇るほどに愛をかさねあったのに
あなたのいない夜がこんなにつらいなんて
思い出は幸せの抜け殻さ、もう一度やり直したい
I MISS YOU
愛(のん)はハローナイツを抜け、前にすすむ。
ハローナイツはキティ&ハローナイツで汽車でどさ廻りを続ける。
そこへ、サブローが乗り合わせる。
ソロはつまらんやろ。
そうゆうこっちゃ。
親同士(英二と浩美)が再婚したら、愛と啓太は子供同士で、結婚できない。
でもハッピーだね。
【4月4日追記】
恋の季節は小学校低学年のときに、ホームルームみたいな時間に担任からなんかやりなさいとむちゃぶりされて、ひとりで歌った記憶があります。担任にはバカ受けでした。シルクハットはありませんでしたが、あるつもりで振り付けもやりました。
学園祭でコント赤信号を呼んで、体育館でライブをやってもらいました。小宮君とは控え室でがっちり握手しました。この映画のキャストは小宮君率いる演劇人の舞台の映画化で、卒業アルバムみたいなものであると認識しております。コロナ禍は本当についてない。NOBUさんのようにカラダを張って観賞してくれる人に小宮君になりかわりまして御礼申し上げます!
Bacchusさんからもコメントいただきましたが、愛がハローナイツを抜けたのは、愛の気持ちを汲んだキティ岩城が自分から小宮君に、「アタシがハローナイツに入るから、将来性のある愛はもっと若いグループに行かせてあげてよ」と、裏で手を回したんですよ。そうじゃないとキティと愛がライブハウスの非常階段でのふたりだけの場面が死んでしまうのです。キティが愛のお父さんはもうこの世にはいないよとキッパリいうセリフが生きて来ないのですよ。本当の父親探しを諦めて、あんたは若いんだから、もっと将来性のある道を行きなさいと自分を犠牲にしてくれたんだと思いました。本当はキティもどうせどさ回りするんなら、気の合うおっさんと旅をしたいんですよ。大人の女のカッコ良さに惚れ惚れしました。泣ける。泣ける。
のん凄い
のんが全然売れないムード歌謡のグループに入って色々やるって話なの。ムード歌謡って内山田洋とクール・ファイブみたいなやつね。
のんの演技力が凄いの。純粋でへこたれない田舎娘をまんまやり切るからね。それでデビューして人気が出ると、少しずつ変わってくんだけど、そこも表情の変化でキッチリやり切ってんの。
ムード歌謡グループは場末感が漂うんだけど、これがリアル。太平サブローやコント赤信号の小宮もってきてるからね。
前座役で戸田恵子でてるんだけど、これは場末感なくてね。「田舎町にアンパンマン来たらもっと大騒ぎになるぞ」と思いながら観てた。
話は色々とドタバタすんだけど、みんな好き勝手言って、それでも後腐れなくまとまってくのが良かったな。脚本いいよ。
のんちゃんが輝いていた‼
のんちゃんが輝いていた‼唄が上手い、声が綺麗だ。後は♥を歳を重ねて身に付けることなだな。ヒロイン・愛(のん)は歌手になりたくて上京、騙されて村に戻った。村にやって来た山田修&ハローナイツのオーディションで「新宿の女」を披露する。すったもんだ有ったが、ボーカル天野真吾(大平サブロー)がソロで抜けた後釜になる。それまでドサ回りしていたハローナイツが、「恋の季節」で大ブレイク‼彼女の幼馴染の圭太が愛しているが故に背中を押して送り出した事にはホロリ。
能年玲奈(女優・歌手)
ストーリーは他の方のレビューにあるとおり少し物足りないです。
主人公の愛が歌手になる話ではなく、一度諦めた歌手を再び目指すまでの葛藤を描けば十分なストーリーになったのかなと思いました。
ただ、今回この映画を観たのは女優・能年玲奈が見たかったから。そして、歌手・能年玲奈の歌が聴きたかったから。
この二点については大満足でした。女優としての華やかさは昭和の大女優の様だったし、少し鼻にかかる歌声は本当に魅力があります。
スクリーンで能年玲奈が歌っている姿はとても素晴らしいので、能年玲奈のファンは是非観てください。
のんちゃんはあまり興味がなかったのですが
さすが、舞台の人気ロング公演の脚本と実力派俳優で、おまけに珠玉の昭和ムード歌謡、戸田恵子さんの歌唱力で十分楽しませていただきました。オリジナル曲のシャボン玉も素敵です。のんちゃんも登場人物の1人として輝いてました。
パーツは面白い映画ですが、ストーリーが・・・
売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」。地方巡業でリーダーの故郷の東北(たぶん南三陸)で歌手に憧れるのん(以下、能年玲奈)が演じる女の子「愛」に出会う、というストーリー。
「ムード歌謡」「コント」「能年玲奈」のうち、単品で2つ以上お好きな方には楽しめます。「コント」は元ネタを知っていると、面白い。春風亭昇太がちょっと出るシーンとか、太平サブローの「おこるで、しかし」(横山やすしのモノマネ)。小宮孝泰、ラサール石井のコント赤信号ネタもあったかなぁー?
「ムード歌謡」も、往年の名曲ばかりだし、オリジナル曲もすごく良かったです。太平サブローはちょっと声が出てなかったが、まあ、それも味。能年玲奈はさすがに、こういう懐メロは上手い、と言うか合ってる。全然違う!と言われそうだが「うる星やつらのOP曲」とか歌わせたら、これだー!、ってなりそうな声質。
「能年玲奈」もやっぱ良い。この子が出るだけで画面が明るくなる。昭和なメイクも似合うし、まだあどけない表情も出来る。せっかく女優として旬な時期に映画に出ないのはもったい無い。こういうシネマ系の映画でもいいから、色んな役を観たいです。
って、個別の要素はベタ褒めなのに点数が低いのはねぇ〜、、、致命的に「ストーリー」になっていない、ってこと。厳しく言えば「これ、映画になってる?」というレベル。原作舞台が25年間、7作に亘って続いたシリーズもの、だから「ぶつ切れ」っぽくなる、という言い訳を割引いても、1時間半の映画にするなら、もーちっと成らなかったかなぁー。
いっそのこと「愛、東京編」「ハローナイツ、大阪編」「愛の母、ススキの編」「南三陸編」「愛&ハローナイツ編」「完結編」と20分ぐらいの小編を束ねて作れば良かったのかな〜。尺が足りない編は、それこそムード歌謡曲の歌詞にして、バックの映像で顛末を観せる、とか。
映画としては1.5点だが、能年+0.5点、往年のコントと曲で+0.5点で、あまちゃんな2.5点。
黄色い117クーペ < 赤いプリンス・スカイライン・コンバーチブル
117クーペ、名車ですけどね。ここはコンバーチブルだろ、って思いました。そうそう。ラストも。ギター一本でピンで弾き語りでしょう。イヤイヤ、それは激しすぎるだろ!って。ちょっとビックリしたw
舞台演劇のスピード感は、やっぱり落ち着いてリラックスして楽しめます。吉本新喜劇みたい。のんちゃん、可愛いです。ほっこりします。でも。歌、ちょっとアレじゃないっすか?そのお。そそそ。ねぇ。言い難いけど。小声で言うけど。ちょっと。あんまし。ジョウズや無い事あらへんかいな。率直に言うと。上手くないっしょ。しつこく言うけど、一般人並みやん。ちょっと調子に乗って来たから、もう一回言うと、下手ですよね?上京して歌手目指すって役どころにしちゃ。
あー、すっきりした。これがひっかひっかひっかひっかかっててて。ここんとこに。のどの奥に。言って、すっきりした!
愛が去った後の、アローナイツとキティの汽車の旅が、昭和風情に溢れてて好き。寅さんみたいじゃないですか。ドさ廻り人生も、仲間の一緒なら楽しいんですよね。
脚本も演出も役者さんも、ちゃんとしてて良かった、のんは好きだけど、あの歌唱力はちょっと...吹き替えでも良かったんじゃないでしょうかと。かなり真面目に言ってますw
彼女がスクリーンの中で輝く姿を見るだけで
のん。
このキラキラした透明感(矛盾してる?)はより深みを増している。
昭和歌謡にのせて、そのヒロインとどうしようもなくしょぼくれたおじさん達の芸達者ぶりも見ていて愛おしい。
「恋の季節」にのせて徐々に売れていくシーンには、あまちゃん最終回の北三陸鉄道の線路とトンネルの先につながる物語のようにも思えて感慨深かった。
観終わって幸せな気持ちになれる作品です。
のんは“マドンナ”
もともとはシリーズ化した舞台作品であって、映画化にあたって、のんを“マドンナ”に迎えた作品とは知らなかった。
どうりで、テンポがおかしいと思った。
“朝ドラ”じゃあるまいし、売れない歌謡グループの話や、その内輪もめの話が延々と続いて、半分過ぎても何も起きない。
戸田恵子が美声を響かせるが、大平サブローは歌が下手で、のんはなかなか歌わない。
とはいえ、自分もご多分に漏れず、のんを観に行ったのであるが、“期待外れ”というわけではなかった。
この作品で、のんはボーイッシュで力強い姿を見せている。
歌もそれなりだし、60年代っぽい(?)ファッションによるレトロな雰囲気が、さまになっている。
やはり、何か“持っている”女優である。
特に、啓太が「愛ちゃんは・・・夢破れたけど、へこたれてねえ!」と語る部分では、のんの現実の状況とダブらせて、グッとくるものがあった。
「ムード歌謡」が特に楽しめるわけでもないし、観なくても全然困らない映画だ。
のんの健在を確認し、オリジナル曲「シャボン玉」でも思い出しながら、気分良く映画館を後にできれば、それで良い映画だと思う。
とっちらかったお話
観終わったあとに舞台の脚本が原作って知った。なんかとっちらかった話だなと思ってたらそのまま終わってしまった。
まず、愛がハローナイツに加入するまでが長い。舞台であればそれだけで成り立つのかもしれないけど、映画はそれだけだとキツい。愛が加入してからの話が面白くできるはずなのにそこはアッサリしてるし、父親が誰かって話も中途半端。そして恋の行方も変な形で終わってしまった。しかも変なユニットに入ってるし。
もっとコメディっぽい話で笑えると期待してたがダメだった。個人的にはほぼ笑えない。かなり残念だ。
のんはかわいかったけど、それだけで満足することは難しいかな。
☆☆☆★★ 先ずは、女優のんとして完全復帰おめでとうと言いたい。 ...
☆☆☆★★
先ずは、女優のんとして完全復帰おめでとうと言いたい。
オリジナルの舞台は初演版を観劇済み。簡単に。
オリジナルの舞台は観てはいたが、もはや忘却の彼方。
映画を観ながら「あゝ!そうそう!」…と、ストーリーを少しずつ思い出して行った。
確かオリジナルのメンバーだったよなあ〜!勿論のんは違うけど。あれ?でんでんと有薗もオリジナルメンバーだったっけ?と、はっきりとした記憶が怪しい^^;
舞台版の映像化としてみれば、可もなく不可もなくと言ったところではありますが。流石に長い事演じて来たメンバーらしく、1人1人の掛け合いの間のタイミングは良い。ただ残念ながら、爆発的な笑いにはなかなか繋がらない話でもある為に。中盤辺りになると少しだけもたついてしまう気もしないではない…かなと。
オリジナルメンバー以外では、菅原大吉がとても良かった。大体この人が演じる役は、主にクレーマータイプの役柄が多く。嫌な人物を演じさせると天下一品なのだが。今回そんな得意な役柄とは違い、田舎に取り残されてしまった朴訥な次男役。メンバー個々の癖が強いだけあって。リーダー役の赤信号小宮は、一見すると普通っぽいのだが実は1番の曲者。
それだけに、菅原の役柄によって。段々と小宮の捻じ曲がった性格が、それとなく観客に伝わって来る仕組みになっていて、観ていても面白く感じた。
映像化にあたり、昭和の歌謡コーラス曲以外として(おそらく)映画オリジナルの♬シャボン玉♬をのんが歌う。
アイドル風のPVを挿入し、女優のんの復帰を祝っている様でもあり実に微笑ましかった。
最後は少し呆気なく終わるものの、好感の持てる作品になっていた。暇つぶしには最適…かと思える。
2020年3月8日 イオンシネマ板橋/スクリーン2
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