「友達とは何か。」7月の物語 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
友達とは何か。
2017年。ギョーム・ブラック監督。DVD化で再見。職場の同僚だが友達ではない女性二人が夏のある日曜をレジャー施設で共に過ごす話と、帰国を翌日に控えた女子留学生がたどる革命記念日の1日の話。「友達」をテーマにした素晴らしい短編2本。
演劇学校の学生たちと撮影したというから、キャラクターや虚構の物語を重厚に構築するというよりは、現実の出来事や自然の変化を味方につけて演者のナチュラルな魅力を引き出すことに専念したのだろうが、それこそ監督がいつもやってることなのだろう、他の作品と比べても見劣りしない、自然の光線の移り変わりや人間の微妙な感情の起伏を的確にとらえた作品になっている。
一本目は友達になっていく過程、二本目は友達から離れていく過程。友達とは何か、友達を巡って人は何をしているのか、じわじわと考えさせられる。
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