「生きるしかない!!!」初恋 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるしかない!!!
脳天ブチ抜き、心臓貫き、腹突き破り、遥か天まで届く大傑作の誕生。
最高。全部全部最高。
あんまりにも最高な映画だった。
最高だから鑑賞後に街をぐるぐると闊歩し、最高なのでもう一度観てまた悶え、最高すぎて頭が沸騰してぐちゃぐちゃになるので、最高なこの映画の感想をなかなかまとめられなかった。
ボタンの掛け違えがそのまた掛け違えを呼び、生まれた歪みの中で出会えた運命。
緊張と緩和、興奮と興奮と興奮、仁と義、死と生、絶望と再生、恋と恋。
無理もうほんとに大好き。もうめっちゃ生きる。生きるしかない。
あられもない姿とタイトルバック、最高。
淡々としていたレオ、意外と普通に喋るレオ、一夜にして変わる彼、最高。
ヤブ占い師かと思いきや大当たりだった占い師、最高。
ちょっと頭の弱いシャブ中モニカ、最高。
車からシャブ撒き散らすシーン、最高。
アパートに響き渡るジュリの絶叫、最高。
「勝手に死んでんじゃねーよ!」最高。
「私もぶっ殺すけどみんなもぶっ殺して!」最高。
策士に見えて普通にドジっ子な加瀬、最高。だんだん顔つきが変わる様、最高。
隠れる気のない尾行をする城島、最高。
ユニディ狛江の大総当たり戦、最高。
ユニディってなんでもあるなああ!!!本当ありがとう!!
日本刀をゆっくり抜く権藤、最高。コテコテの夜明けの権藤、最高。相打ちになりかけるシーン、最高。
仁義に厚いチャイナレディ、最高。
ありえん誤診発覚について。
レオに強くフォーカスを当てて考えると、この一夜にバタバタと死んでいった全ての人達の命が、余命僅かだった彼に引き継がれたのかなと。
ギリギリと燻り尽きようとしていたところで急激にエネルギーが爆発して、全ての命を取り込んで生きていけることになったのかなと。
そんなドラマチックなことをふと思った。
ただし、みんなみんな物凄く生きていた。
こんなに沢山の人が殺し殺されていくのに、誰一人として自分の命を蔑ろにしていなかった。
全員が全員、息尽きる瞬間まで濃厚な命のエネルギーを発し続けている、その熱量が本当に好きだ。
最後に会った竜司の横に妊婦がいたのも示唆的で面白い。生きるしかない。
ストーリーもシーンとシーンの繋ぎ目もキャラクターも映像の造りも演出も全部全部バッチバチにキレッキレで本当にテンション上がりっぱなしだった。
多角的に展開していくストーリーも、まあまあ多めのキャラクターも、全部全員大好き。
みんなゴリゴリにガンギマリまくってるけれど、どこか抜け感やユルさを持っているのがまた愛おしい。
ギンギンに興奮しきったところでフフッと笑える面白さ。
誰の目線になっても誰を想ってもドキドキしてしまう。みんな大好きだよ。
ハァ駄目だ本当に好き。この滾る想いを全然上手く文字に乗せられていない気がする。もういい。もういいよ。