劇場公開日 2020年2月28日

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「前半のモタツキがもったいない!」初恋 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前半のモタツキがもったいない!

2020年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これ脚本めちゃくちゃいいんだよ。

犯行計画が崩れて、当初予定からどんどん乖離するから「どうなるんだろう」と観ちゃうしね。キャラ起てもしっかりしてて違和感ないし。シリアスパートの中にうまくコメディパート入れてくるし。ハッピーエンドだし。

脚本読んだ時点ではみんな「こりゃ、傑作だ!」ってなったと思うな。
でも映画で観るとね、そこまで面白くないの。

前半の設定説明がだれるんだよね。ここで「この映画ちょっと……」と思っちゃうの。だから、最後の方はすごく面白いんだけど、乗り切れないんだよね。ここうまくさばく手なんかないかな。

コメディパートも笑うまでいかないんだよね。シリアスパートの続きで観るから「ん? 笑うとこだったかな?」って感じでいっちゃう。少しずつくすぐり入れるところから、ジワジワ来てたら「可笑しい!」ってなるのかな。
俳優さんが二枚目すぎる気もすんのね。もっと、どこの馬の骨とも解らないチンピラみたいなのが、ヘラヘラやってると先にコメディパートで笑える気がする。それで、そいつらがシリアスパートで戦うと「あれ? カッコいい?」となってたんじゃないかな。

これだけ良い脚本を活かしきれないのは監督の問題だなと思って「誰だろう?」とエンドロール観てたら三池さんだった。三池さんが撮ってこれなら、関係者納得か。
三池さんはつまらない脚本をそれなりに仕上げると思ってたけど、面白い脚本もそれなりにしちゃうな。

Scott