ジョナサン ふたつの顔の男のレビュー・感想・評価
全43件中、41~43件目を表示
自分好みに繋ぎ合わせる興奮!
見終わった直後の感想は、ジョナサンの健気で報われぬ愛にキュンキュンしたので、宣伝文句にあるような“脳コントロールスリラー映画”とは思えませんでしたが
一晩寝てみると「なぜ、わざわざ??」と、腑に落ちない点が沢山出て来て…かなり恐ろしいスリラーに思えました。:(;゙゚'ω゚'):
なにせ情報量が少ないww
相手とのやりとりはビデオ画像のみで、ホントの事を言っているのか疑わしい。
たった95分の映画なのに、深読みし出すと、とめどもなく楽しめます!
大きなスクリーンで美しい映像と良い音響のなか、目の前に展開されるシーンそのものを楽しむのも映画の魅力の一つですが
もう一つの楽しみは、シーンに無いシーンの妄想だと思っています。
「映画はサマリーだ」と言った友人がいますが、まさにこの映画は、断片的な出来事を繋ぎ合わせて自分で組み立てる魅力に溢れています。
そして、その繋ぎ合わせる隙間には、おおいに個人の好みがブッ込まれる訳で(//∇//)
そもそも双子の依存物語が大好物なのですが
双子よりも強い、依存と反発と嫉妬と愛情が混ざり合った関係がたまりませんでした。
真面目で仕事も出来るけれど人付き合いが苦手なジョナサンと、社交的で自由なジョン。対照的だけれども、お互いの良いところも悪いところも全てを知っていた筈の二人に“知らない部分”が生まれた事によってバランスが崩れ…。急速に依存が深まり、亀裂はどんどん広がっていく
一番困るのは、直接会って会話を交わすことが出来ないところ。(←当たり前ですが;)
正直に腹を割って話せば理解し合えたかもしれないのに、ビデオを通しての一方通行の会話や、人を介しての情報で、溝は深まるばかり。
そして、相手の力になってあげたい時にも、直接慰めたり励ましたり出来ない。
決して抱きしめ合うことの出来ない関係が、切なかったです。
コミュニケーションが苦手な分、ジョンに依存するジョナサン。
強すぎる二人の絆に腐女子萌え(^^;;
健気で甲斐甲斐しい、アンセル・エルゴートのいじらしさにキュンキュンしちゃいました。
母性本能なんて一欠片も無い私の、母性本能がくすぐられる感じww
若い頃は渋いオヤジが好きだったので、若僧には興味が無かったのに、自分が年をとったということなのかしら?(^◇^;)
『ベイビー・ドライバー』はオヤジどもが骨抜きにされるフィルムノアールでしたが、年長者の庇護本能をくすぐる役がホントに上手い。
繊細すぎるが故の不器用さと、常に不満と不安を抱えたような表情。
長身を持て余すような立ち姿は、青春の危うさと揺らぎそのもの。
エル・ファニングと並んで「“今”をフィルムに焼き付けてくれてありがとう!」と感謝したくなる俳優さんです。
ブラックアウトする画面の時間が微妙に長く、独特なリズムを作り上げています。
いちいち物語から我に帰る時間が挟まれる事で、否が応にも「今のって、本当はどうだったのだろう…」と考えずにはいられない。
追い詰められている相手を知って、追い詰められていく。衝撃のラスト!
ああ。やっぱり、もう一回観たいな。
バランスが・・・
難しい?それともわかりづらい?
何の情報も、前もって入れずに映画を観ると、その内容の不思議さに注目している自分がいることに気づき、さらに、この映画のシナリオをさっぱり把握していないことにも気づがされる。
Welcome to the suburbs.
It's been a while, huh?
At least,you wouldn't have to cock for a change.
...............
Remember when we were 13,
and you figured out how to jerk of〇?
You were so excited to teach me.
I'm sorry you're unhappy.
Do what she says.And feel better,okay?.......Please.
ただこの映画には不思議な何かがあり、個人的には、いつも、小難しい映画には、すぐに拒否反応のような感情が湧いてきて退屈なものと決めつけてしまい、映画を観るという、いたって単純な作業さえできなくなってしまうのだが.....!今作はそうでもない。
2重人格というトリッキーな内容の中に、3人を要した脚本家の方たちの努力なのか、また主人公のジョナサンとジョンの二人を演じきっている、今年25歳になるのに、まるで清潔感の塊のようなハンサムガイ、アンセル・エルゴートの何とも言えない演技から来るのか.......?
シナリオが進むにつれて、あることに気づく。それは、ビデオレターでお互いのことを話すわけなのだが、ジョンのほうはなぜか、ビデオでしか登場はせず、ジョナサンの日常だけが、スクリーンには流れる?それは........先が読めてしまうかもしれない。
カトリック教会の七つの罪の一つで、それがあることにより二人のこころや生活のリズムのバランスが、徐々に崩壊していく様子を描いている。いたって強烈なイメージなしに。
過去にピューリッツァー賞 ニュース速報報道部門にノミネートされているアメリカの新聞紙、ヒューストン・クロニクルのコメント「この興味深く、念入りに仕上げられたインディーズのSci-Fi物語は控えめな「ブラックミラー」のエピソードの雰囲気を持っている。」これはイギリスのサイエンスフィクションのアンソロジーで、その「Be Right Back」のことを指しているのか?また映画サイト、Punch Drunk Criticsのコメント「 サイエンスフィクション、ボディホラー、心理的スリラーとして部分部分において、ビル・オリバーのこの映画は、往年のジキルとハイド氏の魅力的な工夫を凝らしたものである。」
amazon.comではレンタル配信が始まっていて、レビューはそこそこ支持されている。
全43件中、41~43件目を表示