「内容よりもアクション」ジェミニマン Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
内容よりもアクション
ウィル・スミスが二役を演じた事でも話題になった本作、ウィル・スミス作品安定の興行成績不振に終わったとの事だが、個人的には近年のクローンをテーマにした作品の中ではベストだ。息子のジェイデン・スミスは登場せず、ウィル・スミス自身にCG加工を施し、人物を作り上げたというから驚き。俳優なんて要らないじゃないかと思ってしまうが、それは禁句だろうか。
予告でも、敵対していた相手が若い自分のクローンだと気付き、次第に痛みや苦しみを分かち合い、最後は悪者を二人で倒す・・・という一連の流れが脳裏に浮かぶが、内容は全くその通りである。だからこそ安心して観れるというメリットがあるが、捻りの効いた作品を期待すると損をするというデメリットもある。本当に思い描いた通りの作品のため、目新しさは皆無に等しい。だが、大売り出ししていたアクションは流石の一言。手に汗握るアクションとはこういう事だ!と言わんばかりに大盤振る舞いをしてくれる。アクションシーンの臨場感も良く、映画館ムービーにはもってこいの作品だ。頭空っぽで最後まで楽しめる作品の為、気軽に観れる様な作品に思える。
ラストもほっこりする展開であり、教科書に乗るSFのお手本だろう。SF初心者にもぜひ。
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