「普通に楽しめましたけど?低評価が不思議。」ジェミニマン Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
普通に楽しめましたけど?低評価が不思議。
ウィル・スミスが好きで、さっそく公開初日に観たのですが、予想以上に良かったです。なぜ評価がこんなに低いのかわからない…
まず思ったのが、カメラワークがいい!
ボーンシリーズを思わせる「俳優目線」「バイク目線」のカメラ位置で臨場感バンバン出すかと思えば、上空からパンしてスケール感も見せつける。テンポもよく、普段観てるアクション映画とそこが違うなぁと、まず新鮮でした。
ストーリーは、CIA凄腕スナイパーのウィルが51才で引退しようとする時に、最後の1人と思って始末した男がテロリストではなく生物学者だとわかったことから、少しずつ政府の陰謀に巻き込まれ命を狙われる…というもの。
まぁ、ありがちと言えばありがちだけど、やって来る刺客がなんと自分のクローンと言うところが見どころですね。
51才のウィルと23才のクローンウィル。
ウィルが二役演じて、片方をCGで若くしてるらしいですが「未熟者を演じる方が難しかった。特に目が」とインタビューでウィルが言ってます。
ほんとに2人の俳優で演じてるようにしか見えないし、まして激しいアクションシーンもバンバンあるわけで、一体どんな技術なん?と驚く。格闘シーンもすごいし、バイクチェイスシーンが特にすごい。面白い!
悪役のクライブ・オーウェンもさすが上手いし。
互いの秘密を知り、クローンウィルを殺さず救おうとする51才のウィル。少しずつ父性が目覚め、親子のようになってく2人にほっこりするけど、最後の最後に現れる「フルフェイスの、めっちゃくちゃ強い殺し屋」の正体には愕然としました。
いや〜、科学の進歩は時には罪ですね。残酷ですね。
人間というものの愚かさを突きつけられます。
と同時に、ラストシーンを見て、安心もしました。
この結末に不満な人多いみたいだけど、え?なんで?と思います。このラストに不満な人は人生に不遇な人ではなかろうか(笑)…あ、失礼。
優しい最後やん。いいやん、これで。
音楽も抑え気味で好印象。エンドロールではイケイケのロックなどではなくクラシカルな曲なのも良かった。
個人的にはヒロインとは結ばれて欲しかったけど!