「可愛くないのに可愛く見えてくる恋するスチームガール」アヴリルと奇妙な世界 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
可愛くないのに可愛く見えてくる恋するスチームガール
まず鑑賞開始直後の第一印象は、「ヒロインが可愛くない!」だったけど、不思議なもので観続けていくうちに可愛く感じてくる。
つまりそれだけアヴリルが人間味あふれ、魅力的に描かれているという事。
このあたりは、『アリータ:バトルエンジェル』のヒロインに通じる物がある。
あえて可愛くないキャラデザにしたのは製作スタッフの意図らしいが、それは見事に奏功している。
ちょっと唐突なぐらいアヴリルが愛に重きを置くあたりは、いかにもフランス人っぽい。
これもスタッフが公言しているが、宮崎アニメにオマージュを捧げていたり、スチームパンクな世界観で繰り広げられるあらすじ自体は、『スチームボーイ』を彷彿とさせる。
ていうか、期待させすぎて残念な出来だった『スチームボーイ』よりも全然『スチームボーイ』、否『スチームガール』している。
製作年が2015年という事で、4年近くも日本公開が寝かされていたのが勿体ないぐらいの出来。
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