劇場公開日 2020年1月10日

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「初めまして。この度Jホラーに新しくやって参りました死来さんです」シライサン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0初めまして。この度Jホラーに新しくやって参りました死来さんです

2020年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

単純

白井さんが来る。
じゃあ、お茶の用意しなきゃねぇ~。

…ってそんな呑気な事じゃなくて、

貞子さん、伽耶子さんに続いて、Jホラーに新たな怖女キャラが誕生。
それが、白井さん。もとい、シライサン。
ビジュアルは完璧。青白い顔、長い黒髪、そして異常に大きい目…。
「次は、お前だ!」的な話を聞くと現れる。
現れる前は鈴の音が鳴る。
最大の特徴は、目を逸らさない事。
目を逸らすと、自分は目が破裂して死ぬ。
つまり現れたら、不気味なシライサンをずっと見続けなければならない。何時間でも。
忍耐勝負だが、シライサンも目を逸らさせるような卑怯な手を使う。
そのビデオテープを見たら7日後に死ぬ、その家に住んだら呪い憑かれて死ぬ、目を逸らしたら死ぬ…さて、アナタはどれがお好み?

話は…
シライサンによって親友が死んだ瑞紀。
同じく、弟が死んだ春男。
フリーライターの間宮と共に、シライサンの謎に迫っていく…。

話自体はJホラーのあるある。
…いや、はっきり言ってしまおう。寄せ集めの劣化版。
非常に平凡どころか、つまらない。
これが映画初主演の飯豊まりえは可愛いが、登場人物は皆薄っぺらい。(唯一、出番は僅かだがシライサンの怪談話をする染谷将太はさすが印象的)
一応終盤はシライサン誕生秘話、それにまつわる歴史に葬られた村や風習も描かれるが、『犬鳴村』と比べると圧倒的に惹き付けられる要素に欠ける。
呪いを防ごうとするトンデモな方法、何だか中途半端な終わり方…。
人気作家の初監督/オリジナル脚本作らしいが、う~ん…。

Jホラーに新たな怖女誕生!…なんて大々的に書いたが、
果たして、死来さんはまた来るのか(続編あるのか)…?
もう2度と来なさそうな…。

近大