「戦争は終わっても。」キーパー ある兵士の奇跡 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争は終わっても。
マンチェスター・シティの熱狂的ファンと言えば、オアシスのギャラガー兄弟。特にノエル・ギャラガーの熱狂ぶりは有名です。よって劇中歌はノエル・ギャラガーw
英国のみならず、欧州各国の対独感情は、今も好ましくありません。ドイツ側も、対仏・英・露となるとキレてますもん。これサッカーの話です、主に。ゆえに、欧州選手権の盛り上がりは、ワールドカップの比じゃなかったりします。仕事仲間でも、EUROの間は口ききませんからねw
WWⅡの直後。チームにドイツ人を迎え入れたオーナーの非常識、と言うか先見性、と言うか博愛主義、というか打算。戦争は憎めども、人は憎まず、と言いたいところだけど、いや、分かっちゃいるけど、許せずに割り切れない想いを抱える人々。妻子を空襲で失ったスマイス軍曹。「俺に権限があれば...」。分かります、その気持ち。
サッカーを橋渡しにして恩讐を乗り越えて行く人々の物語なんですが、不思議とフツーで、それほど感動もせず、泣けず。マーガレット役のフレイア・メイヴァーの美しさばかりが印象に残る、ほんとにフツーの映画でした。
乗り越えて行くために必要なのは赦し。他人を赦し、自分を赦し。
こんな逞しさや寛容性は、今の日本には無いよねぇ。
って思いながら見てました。
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