「それはそれ、これはこれ」キーパー ある兵士の奇跡 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
それはそれ、これはこれ
元ナチス兵にしてイギリスの英雄となったサッカー選手バート・トラウトマンの話。
サッカーにほぼ興味はなく主人公についての知識は皆無で観賞。
1945年イギリスはランカシャー収容所に入り、サッカーに興じる集団にタバコを賭けてPK勝負!を挑むという始まりで、いきなり超絶セービング!!
地元サッカーチームの監督に才能を買われると共に、その娘との関係を築いていく前半はしっかり葛藤や心情の変化が描かれており、とても面白かった。
ただねえ…後半、記者会見での非難の嵐や、バスを降りれば襲われそうな程の人だかり。
スタジアムでもブーイングの嵐な流れからの上り調子。
舞台裏での嫁の件こそあったものの、それに繫がる主人公の演説や活動みたいなものもなく、だだ、有名人に流されるアホな民衆の掌返しという、「人間の気持ち悪さ」を強く感じてしまったし、生々しさが無い中でのフラッシュバックは、取って付けた様な演出にしか感じられず。
それを狙ってつくられていたり、結果としてでもそれが自然な流れだったら良かったんだけどなぁ。
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