ブリット=マリーの幸せなひとりだちのレビュー・感想・評価
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「幸せなひとりぼっち」の女性版、もしくは「輝ける人生」のスウェーデン版
同じスウェーデン映画の「幸せなひとりぼっち」に寄せた邦題だが、それもそのはず、2作とも同国の作家フレドリック・バックマンの小説が原作。非社交的なシニアが意図せず若い世代と関わるようになり、自らの生き方や幸せに改めて向き合う大筋も共通する。 他にも似た映画が、と思い出したのが英国発の「輝ける人生」。これも長年連れ添った夫の浮気を契機に高齢主婦が家を出て、人生をリスタートさせる話だった。ただしあちらはシニア同士の関係がメインだったが、本作はサッカー少年少女の指導や地元住民らとの関わりがある分、より多様な心の交流がある。 夫が妻を家政婦のように扱い、夫婦間にまともな会話すらない序盤の描写は、日本では昔ながらの残念な光景だが、ジェンダー意識も幸福度も高そうな北欧から出てきたのは意外。この手の映画が増えたのは、高齢化が進みシニアの自立が世界共通の課題になりつつあることの表れかもしれない。
あまりにご都合主義だが…
30年後に見たら勇気づけられるのかもしれない。 浮気されたおばさんのロードムービーかと思いきやスポ根…?かと思いきやラブロマンス…?かと思いきややっぱりスポ根…? と何もかも中途半端 強いメッセージ性は感じるものの肝心の動機付けが省略されているため何もかも中途半端な印象 いやそうはならんやろの連続と感じた。
『さらば恋人よ』
2019年 スウェーデン 97分
二度目の感謝なのです。
Britt-Marie var här♥
『Bella ciao♥』って『さらば恋人よ』
奥深いな。
でも、最後はやっぱりローマでしょうね
アンドレ・リュウの演奏は良いです。
自己肯定感への目覚め
ブリット=マリーの存在証明が物語の核であるが、本質の部分はちょっと違う。
ブリット=マリーの存在を認めていなかったのは旦那でも周りの人々でもなくブリット=マリー本人なのだ。それは幼い頃に姉を亡くしたことによる。キラキラと輝く存在だった姉。その彼女に依存することで自分の存在証明としていたブリット=マリーにとって、よりどころを失ったことは自分を失ったことに等しい。
しかしブリット=マリー本人は生きているわけで、何か生きる糧を見つけなければならなかった。それが家事であり、家事をすることで、周りから見てもらえると考えた。
田舎の町に単身くることとなったブリット=マリーは長年受けることのなかった刺激を町の人々から受けることとなる。
町の人々、特に子どもたちは、自分で自分を信じて頑張ることで自らを証明しようとしていた。やればできるのだと。今の自分たちをほんの少しでも超えることが証明なんだと示してくれた。
ブリット=マリーに足りなかったのは自分の可能性、自分の望みを信じることだ。
どんなに活躍してもどんなに頑張っても空気人間では誰の目にもとまらないのだ。まずは自分で自分を認めここにいるとアピールすることで、今までブリット=マリーがしてきた努力は実を結ぶのである。
視点を変えたがんばれベアーズ?
観終わった時に懐かしさを感じましたが、鉄板的なストーリーなんですよね。これ。自分の中では少々白けた思いでいます。 夫の浮気に気づいていながら、自分の役割を演じ、そこにはお互いに愛がない。 夫が病院に運ばれた時に浮気発覚し、そこに疑問を感じて衝動的に行動してしまって、、、過去の思いがフィードバックし、見知らぬ村でのやったこともない仕事に飛びつき、周りの人との関わりから人間的に成長(変化というより成長)していく。 今のスウェーデンの事情も観られたような気がしました。
重曹
やっても褒められる事もなく、感謝もされない。そんな家事を淡々とこなす。薄々感じながら夫の浮気を気付かないようにして。 とうとう家飛び出したブリットはサッカー少年少女達と触れ合ううちにやりたい事を思い出し、最後に一歩踏み出していく。 うん、大変だよねー明るい未来になればいいね。
ツボった!
いつもの「一言」に変えて、今日この映画関係者にお詫びします。 邦題を「幸せなひとりぼっち」と、勝手に思い込んでました。違う!。 マリーは、ひとりぼっちじゃなかった。 ツボったのは。マリーと自分にちょっと重なるところがあり。 「専業主婦」「何事も“ルーティーン“主義」「TODOリストを作る」「旅行はストレス」。 内向的って感じでしょうか。 夫の愛人発覚で家を出、ありついた仕事が「期限付きの、サッカーコーチ」。 弱小サッカーチームに、女子がいて。 「私の存在を示したいの、勝ち負けじゃなく」。 このサッカー女子も、マリーも、私も。 「自分の存在を証明する」=私は私って、しっかり認めてほしい。 ここがツボりましたねえ。 ありがとうと言って欲しくて、家事をやっているわけじゃないのよね。 大きな感動があるわけではなく、ちょっと淡々とはしているけど。 100分ほどのさっくりとした作品。 旧作レンタルぐらいでいいので、同世代女子。見てみて!。 ⭐️今日のマーカーワード⭐️ 「いつだって、新しい一歩は踏み出せる」
タイトルから想像していたものとは違った
直ぐに彼女に好意を抱く警察官、大人顔負けの考え、意見をする少女。気のいいピザ屋の主人、実はライセンスを持っていたコーチの娘等、彼女を取り巻く人々が良い人すぎてちょっと白けてしまいました。シニア女性の自立の話というより、サッカー賛歌?サッカーに興味がないので、その辺りも賛同出来ず。
存在価値そして存在意義
存在価値を認められることが人としての幸福であり 誰かにとって必要であり、また逆に、誰かを必要とすることで 存在意義を認め合わないと、それはもう寂しい人生になります。 ブリット=マリーは夫の浮気という残念なきっかけではあるけど これまでにない存在価値、存在意義を見つけることが出来たので 人生としては幸せなスタートを改めて切ることが出来ました。 いつまでも人に必要と思われる人生っていいですよね。
全く笑顔がなかった主人公が最後の方はいろんな表情を見せるようになっ...
全く笑顔がなかった主人公が最後の方はいろんな表情を見せるようになっててよかった。
パリに行ったあとはどうするのかな〜
家を出るときに掴んだ現金とコーチのお金で足りたんかな〜
とかつい現実的なことを考えてしまう…
映画は映画として楽しむべし。
イケイケ!
未来は現代以上にテクノロジーが発達するので、ずっと同じ人といるとか同じ地域に住むとかなくなると思いますね。家族も専業主婦も無くなる社会が来るのではないかと。 ブリット=マリーだって、家族も専業主婦も辞めてやっと生き生きしてきましたし、友人や知人の輪が広がると同時に世界が広がりました。もはや結婚制度は足枷しかないのかも。 ここ数年、本作の様な高齢女性の生き直し的な作品がとても多く公開されてきているので、結婚制度=幸せみたいな社会の意識が急速に変化してきているのだと思います。
あなたみたいな子どもがいればねぇ・・・
夫が大のサッカー好きだというだけで少年サッカーのコーチまで引き受けてしまったブリット=マリー。専業主婦歴40年で人との交流もあまりない彼女。田舎町特有の人懐っこさと、人生の再出発を決意したため、サッカーの勉強を始めることに・・・ 彼女の姉が交通事故で亡くなったこともずっと影響を与えていたのだろう。姉と一緒にパリで住もうと約束していたのに、結局旅行なんて一度もしていない。掃除・洗濯が得意技なだけに、そこから徐々に子どもたちや町の人と交流を深めていく過程が面白い。 ヴェガや兄のサミ、そしてピザ屋兼何でも屋のおっさん、そして警官スヴェン。みんないい人たちばかりで、特に元コーチの目の悪いバンクが心を開いていくのも爽やかな感動を与えてくれます。案外やっていけるじゃん? 人生の再スタートは還暦過ぎても大丈夫。観客も高齢の女性ばかりだったけど、すごく静かでお行儀がいい。みんな没入しちゃったのかもしれません。今からでも間に合いますよ~♪てな感じで。
なかなか面白かった
旦那の浮気に腹を立てた奥様のお話。 こういう人が社会に出ることは、ずーっと一人で生きてきた女性が生きていくより、多分、大変よね。社会に出たことないから、非常識なこともやってたし。サッカー経験ないのに、コーチを引き受けるって、子供たちにも迷惑な話。 でも、憎めないというか、一生懸命な姿は、悪くなかったかな。盲目の監督の娘も協力してくれて、警官に好意を持たれ、旦那は反省して…。ちょいちょい笑わせてくれたし、なかなか、ほのぼのしてました。 一応、ハッピーエンドですが、個人的には、しっくり来ない。こんな歳で、再起を目指したのだから、旦那なんか捨ててしまえば良いのに…。
これまでではなく、これからの生き方
私事ですが。 朝目覚めた瞬間、今夜の夕食の献立 何にしよう…から始まる毎日。 勉強道具は忘れても、部活のカバンと お弁当は決して忘れない、スポーツバカ笑 息子達と過ごした嵐の様な日々。 そんな子供達も何とか無事社会へ 飛び立ち、今の自分の立ち位置と マリーさんと何となく重なる様で 楽しみにして観に行きました。 マリーさんが旦那さんに、作った食事を 美味しいなら美味しいと言ってという シーンやラスト、脱いだ靴下をカゴに 入れてほしかっと話す所など、些細な事かも しれないけれど、大切な事で。 そうそう!と心の中で共感の叫びをあげていました。 姉が死んで、その後マリーさんが どれほど苦しんで、なぜ今のマリーに なったかという、個人の思いは きっと1番身近な夫も、誰も知る由もなく。 子供から見たらお母さん、 主人から見たら妻、姑さんから見たら嫁… その前に1人の人間だし、女性なんだと ふつふつとした思いを抱えていた頃の 自分とも重なってしまいました。 マリーさんの様にうまくはいかないかも しれないけれど、これから第二の人生は 自分の思いを大切に過ごしてもバチは あたらないかなと勇気をもらえました。 やらずの後悔より、やってしまった後悔の方が 楽しい人生かなと。 自分もハッピーだと周りも自然にハッピーに なる。それは決して身勝手わがままに というわけではなく、おかげさまでという 感謝の気持ちを忘れずに、自分を大切に、 そして楽しみながら歩んで行きたいと 思わせてくれた作品でした。 ラストシーン、パリでの 清々しい表情のマリーさん。素敵でした👏
63歳、人生の証明
40年間、働く夫を支え続けてきた専業主婦のマリーが、夫の浮気が原因で出ていくことに…。 63歳、これと言った職歴なしのマリーがありつけたのは、閉鎖寸前のユースセンター。 そこの子供たちのサッカーチームのコーチを受け持つという無茶な展開に。 当然サッカーのできないマリーは子供たちになめられっぱなし。 しかし、生活面では持ち前の家事能力で子供たちをしっかり指導しようとするマリー。 そしてサッカーも健気に勉強。 厳しい環境ながら、優しい周りの人達にも助けられ、弱小チームの子供たちは大会出場を目指し、マリーは自分の夢をまた思い出し…。 コメディ色の強い作品なのかと勝手にイメージして行ったら、完全にハートフルドラマ。 40年間も繰り返した生活との決別。「これで良い」と言っていながら、やはり思うところがあったんでしょうね。 いきなり子供たちをまとめなきゃならないなんて凄い大変な話だし、それと向き合おうとする姿や、濃くて良キャラの周りの人達の優しさにほっこりした作品だった。 ちょっと起承転結のバランスが良くない(!?)という感じもありつつも、マリー自身や詩人警官、生意気ながらも熱い気持ちを持つ子供リーダーの口から出るセリフの数々…。 実は名言の宝庫な作品だった。 そして、関係ないけど子供たちのサッカーの試合のシーンを観て思い出したこと。 かなり昔の話だけど、巨人対ヤクルト戦で、9‐0で巨人がリードしていたのに、最終的に9‐10で逆転負け、という試合があったような… 試合は最後まで諦めてはいけませんね!
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