ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形のレビュー・感想・評価
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Netflixでの鑑賞
ストーリーは、ヴァイオレットが宮廷の王女(イアザベラ)の侍女となって様々な知識、教養を教え、仲が深まった所でイザベラの過去にあった妹テイラーとの関係について知り、時が経ち成長したイザベラと物心ついてやっと話せるようになったテイラーとの心理的距離がヴァイオレットの代筆した手紙により徐々に縮まっていくそんな話です。
私としては、アニメほどではないけど今回も面白かったと感じました。
ヴァイオレットエヴァガーデンの魅力は、ヴァイオレットの代筆した手紙に心揺さぶられるというところが最大のポイントだと思います、しかし今回はイザベラ、テイラー共に時間を超えてヴァイオレットに代筆を依頼して手紙を書いた、そこまでのストーリー構成は良かったとは思いますが、手紙の内容がお互いに短文でいまいち伝わりにくかったと感じました。
アニメでも短文で破壊力のある涙が止まらないシーンもありましたが(ルクリエの回)、今回は印象も薄くいまいち心震えませんでした。(6/10ブルブルくらい)
ただ、今回はベネディクトがいい仕事をしたと感じていいます。映画の序盤に配達の仕事を『つまらない仕事。』と評していたベネディクトが、テイラーとの関わりによって、自分の仕事は幸せを運ぶ仕事なんだと、そして、届かない手紙なんてない、と自分の仕事を再度見つめ直すに至り、自分の仕事に対する魅力と誇りを改めて感じている姿に私はグッときました。
毎回思いますが、ヴァイオレットエヴァーガーデンは本当に絵が美しい。観ていて惚れ惚れします。
映画としてこうやって復活してくれる事がとても嬉しいです。
少し辛口のコメントにはなりましたが、今回も良い作品であった事に違いはありません。
まだこの作品を鑑賞してない人がいるならば、是非とも鑑賞していただきたい作品です。
手紙で繋ぐ時間と心。
アニメ13話、スペシャル、と続いての鑑賞。原作は読んでません。
手紙の代筆サービス、自動手記人形、ドールと呼ばれる職業に元少女兵のヴァイオレット・エヴァーガーデンが就く。上官が別れ際に言った「愛してる」を理解するために・・・。
とまぁ、内容は見てもらうとして、とにかくいいです。群像劇で、もちろん主人公はヴァイオレットなのですが、ヴァイオレットの関わる人達が手紙を代筆してもらうことで織りなす心の模様がこの作品、物語を彩ります。
京アニらしさ、絵の美しさ、そういう彩りもまた見ていてうっとりするほど。ヴァイオレットというキャラクターが美しくキャラデザインそのものもあるとは思うのですが、今作の世界観、そこに登場する風景、小物、全てが、手紙のやり取りを通して心が通じ合うというこの作品そのもののもつ根底的な祈りというか、想いというか、それを伝えるためにあるんじゃないかなと感じます。
なんだか大袈裟になってしまったけど、
とっても良かった
ってことなんです。
伝えられない想い、伝わらないだろうと諦めてしまった想い、その想いを丁寧に紡いで、繋げる、このことが一番心に残る要因になったと思います。
好きなシーン
・手紙を書いてくれたヴァイオレットに絶対にお金を払うからと言うけど、それを断る。ヴァイオレットが「なぜだかわからないけど受け取りたくない」と言うシーン。ヴァイオレットの成長が垣間見える瞬間。
・草むらから隠れて手紙を読む様子を見ている。堪らなく泣いてしまうシーン。
・
外伝もいい!
絶賛公開中の劇場版を見たいなと思い、TVアニメシリーズを見て、その続きで観ました。
感想
やはり泣かせにきますね!終盤の展開は常に目頭が熱くなってしまいました。そして、ED曲が本編の姉妹のことを歌っていてそれもまた沁みるんです。また、今作の完成直後に京アニ放火事件が起きたということもあり、エンドロールの名前を観ているだけで切なくなってしまいました。
また、時代設定が進んだこともあり、エレベーターや電灯などの機械技術が進んだ世界観にも驚かされました。
それにしても、今作を外伝でくくってよかったのでしょうか⁈OVAのような扱いに近い作品とは思うのですが、このシリーズはとにかくレベルが高すぎるので、この顕著な姿勢に感動しました。コレはもう、映画でしょ!
とにかく細かい表現、演出を観ているだけで心地よくなるこの世界観は今シリーズ独自の味ですよね。
総評
京アニクオリティに圧巻された。物語も、姉妹愛に感動。手紙が書きたくなりました。今作におけるMVPであるベネディクトの活躍は必見です!
劇場版が更に楽しみになりました。
最後に、被害に遭われ方々に心からお見舞い申し上げます。
外伝
前半のヴァイオレットは珍しく他の人からすごいと羨まれる存在。この構図は新鮮で、また彼女の成長が実感できる。
テイラーにとって希望に満ちた未来が想像できる。この作品はほとんどが良い話で、終わった後に心地が良い。
ヨークとランカスターで薔薇戦争の薔薇をイメージという名前のつけ方もおしゃれ。
今、公開中の劇場版を子供に勧められて、テレビでも観てないからどうだ...
今、公開中の劇場版を子供に勧められて、テレビでも観てないからどうだろうと思っていたところ、Netflixでみつけて、鑑賞。ドールって?もう、泣きっぱなし。どうして、今まで観ていなかったのか、悔やまれる作品。
こういうアニメが増えてほしい
映像が美しい
音楽が素晴らしい
どこぞのトレースしたような映像よりも
この作品が紡ぐ映像はどれも温かみがあって美しい
部屋の奥に貼られたタイルの一つ一つにも気配りがされていて作り手の拘りを感じる
光と影の表現が非常に長けた作画だと思う
キャラも演技も良かったと思う
しかしストーリーと演出だけもう少し練って欲しかった
私は特にこの作品で泣けはしないが、人の繋がりを主題とした内容に感動する
それだけに脚本だけが残念でならない
相変わらず
泣かせるねぇ。本当に美しい物語、景色、心象、成長、どれを取っても素晴らしいね。子供に観せたいアニメ。京都アニメーションの力を思い知らされる。これからも素晴らしいアニメを創作、制作して行ってください。
とてもコンパクトで美しい!
前半部分は、イザベラお嬢様の侍女を務める話で、ほぼ原作通り。薄茶色をベースにした映像がとても美しい。舞踏会の場面は圧巻。後半部分は、原作にはない話で、テイラーがライデンの郵便社で郵便配達人の見習いとして働く話。ちなみにライデンとはオランダかベネチアかパリを混ぜたのような感じの街で、時代はたぶん1900年ころか。ベネチアが一番近いかもしれない。バイオレットもこの郵便社に務めている。全編90分でコンパクトによくまとまっている。
優しさと美しさと希望にあふれた世界
ニュースで、酷く悲しい事件を知り、 京アニという名をはじめて知りました。偶然みかけた予告編映像が美しく印象的で、こんなに綺麗な作品を作っていた人達なのか…と思い、映画を見に行きました。TVシリーズは全然知らず、話の流れを知らずに。
そんな初見の新参者が見ても、この映画単体でも話の流れを追えるようにまとまっていました。
美しく優しい世界でした。登場人物もみんな良い人ばかりで。きれいすぎるほどに純粋な物語でした。
心疲れたひと、優しい空気に包まれたい時におすすめです。
辛い事がたくさんあって 悲しいことはもうたくさん。ただ美しい世界だけを見たい…そんな人の心を、優しく包んでくれます。絵も音楽も物語もひたすらに美しく輝いています。
お嬢様学校の雰囲気に憧れる夢見がちな女の子にもおすすめです。
きれいな涙が流れて、心あたたまる時間をすごせることと思います。
シリーズの続編として充分な出来
貴族の娘としての人生に嫌気を覚えるイザベラの前に家庭教師の任を帯びたヴァイオレットが現れ…。
劇場公開された外伝作。妹のために自由を捨てたイザベラの人生を描き、前半があるからこそ後半が活きる物語展開が素敵でした。
過去の苦さから心閉ざしてしまった女性、凍結された感情をランプの灯の...
過去の苦さから心閉ざしてしまった女性、凍結された感情をランプの灯の如く柔らかく開放していくヴァイオレットの存在、物語は時間年代を超え開放感に満ちた美しくもあり胸が詰まる奇跡の終盤に移行する構成にもはや唸るしかない、年を代表する一本ですね。
代筆が繋ぐ、“僕の妹”と“ねぇね”
同名小説を基にした京都アニメーション作品。
作品自体やTVシリーズの存在は何となく知っていた程度で、詳しい内容は知らず。
見る前におおまかな設定を。
昔のヨーロッパのような架空の世界。
大陸戦争が終結。
その大戦で少女兵だったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、両腕を失い義手となる。
義手は人の肉声を文字に書き起こせる性能があり、とある郵便社で自動手記人形として代筆業の仕事を始める…。
もっとSFやファンタジー色が強い作品かと思ったら、ドラマ性の高いタッチ。
TVシリーズは、孤児で元少女兵で感情を知らないヴァイオレットが代筆を通じて人との交流や人の心に触れる群像劇スタイルらしいが、外伝となるこの劇場版では新たな物語。
良家の娘のみが通う事が許される名門女学園に通う大貴族の娘、イザベラ。
自分の未来に悲観し、生きる事に絶望する令嬢に、ヴァイオレットが教育係として雇われる事に。
嗜み、振る舞い、何もかも。期間は学園舞踏会までの3ヶ月…。
まず本作で真っ先に挙げたいのは、その画の美しさ、素晴らしさ!
京都アニメーション作品を見たらいつも言ってる気がするが、本作の画の美しさ、素晴らしさは、同社作品の中でも随一と言っていいくらい。
人の手描きでここまで描けるものなのか…!
昔のヨーロッパのような格調高い世界観がそれに一層拍車をかける。
登場キャラたちも魅力。
何と言っても、主人公のヴァイオレット。
金髪碧眼白肌の圧倒的な美貌。柔らかな声。
容姿端麗に加え、何もかもが完璧。
侍女であるが、いやいや、ヴァイオレットの方がお姫様に見えてしまう。
女学園の女生徒たちもうっとりで、付けられたあだ名は“騎士姫様”。
ちょいとネタバレになるが、中盤でヴァイオレットとイザベラが踊るワルツは、『美女と野獣』にだって負けやしない。
そんな完璧なヴァイオレットを当初は毛嫌いするイザベラ。
「君を見てると自分が惨めに思えてくる」
端から見れば恵まれた良家の娘で羨ましい地位なのに、何故イザベラはこうも心を閉ざす…?
それには、苦い過去が…。
昔、たった一人で生きていたイザベラ。
そんな時出会った幼い少女、テイラー。
自分の妹とし、貧しく辛くも、幸せな日々。
ある日イザベラが大貴族の跡取り娘と分かり、その道へ。
…いや、もっと正確に言うと、テイラーのこれからを保証すると言われ、自らその道を選んだ。言わば、自分が妹を捨てたようなもの。
それがずっとイザベラの心を苦しめている。
ヴァイオレットも悲しく暗い過去を背負っている。
先にも述べた通り、孤児で元少女兵。闘う事しか知らず、感情を知らない。
故に“愛する”事も知らず、大戦時に出会った大切な少佐から言われた「愛してる」の意味を知る為、今の代筆業を始めた。
何処か似て通じる少女二人の心の触れ合い。
次第に心を開いていくイザベラと、“友達”となっていくヴァイオレット。
令嬢と侍女を越え、育まれていく友情…。
ちょいと百合的な香りがしつつも、そんな芳しい香りに素直に心満たされる。
前半と後半で2つのエピソードが展開。
後半は、ヴァイオレットの元を一人の少女が訪ねてくる。
お察しの通り、イザベラの妹、テイラー。
イザベラがヴァイオレットと別れる際、自動手記人形のヴァイオレットに代筆して貰った手紙。その中に、困った事があったら、ヴァイオレットを訪ねて、と。
その手紙を頼りに訪ねてきたテイラー。
郵便社の計らいで郵便配達見習いとして働き始める。
活発な性格だが、昔は言葉もまともに話せず。
働きながらヴァイオレットに習い、姉へ代筆の手紙を…。
テイラーの希望とも言えるラストにまたまた感動させられる。
美しい映像、魅力的なキャラ、繊細な物語…。
またまた京都アニメーションから心に染み入る素敵な作品が。
TVシリーズも見てみたいと思ったし、4月24日公開予定の完全新作劇場版も是非見たい。
当初は1月公開の筈だったが、あの憎き事件のせいで延期となり、そして今コロナでまた延期になりそう…。
不運を感じるが、それらを乗り越え、晴れて公開された暁には、きっと…。
終息の目処が付かないコロナ対策の一つで、人との一定の距離を保つ事を意識しなければならない現状況。
でも、心と心は別。
代筆手紙が繋ぐ、人の優しさ、幸せ、愛。
アニメ好き
久しぶりにこのアニメを見て、わかっていたけど泣きました。
絵はとても美しいし、世界観も綺麗で、キャラクターも素敵で。
テレビアニメと同じように、ヴァイオレットが出会った依頼人と心を通わせお互いに成長する姿と
悲しいところもありつつ手紙に込めた素敵な想いが、胸を打ちます。
テレビアニメシリーズを含め
いろいろな人に見て欲しい作品だと思います。
映像の美しさは秀逸
外伝なので、主人公の背景などは承知している前提で話は進む。それは良い。
が、本作のメインの一人であるイザベラの背景についてはちょっと雑な扱いかなと思う。彼女の母親がどう言う人物なのか、何故ストリートチルドレンの様な生活をしていたか、何故、親しくなったヴァイオレットとの文通を途中で止めてしまったか。想像は付くが、皆の想像が必ず一致するとも、それが正しいとも限らない。ちょっと、観客に任せすぎたかなと思う。また、本伝からも、本作の中でもそれなりに時間経過が有っただろうが、ヴァイオレットたちの容姿に変化がなさすぎる気がする。ヴァイオレットとその同僚たちの人間関係にも変化は有っただろうが、それは外伝の作品で触れないのは分かるが、容姿の変化は有っても良いのではないかな。
映像の美しさは素晴らしい。あの事件前に作られたので、京都アニメーションの実力が存分に発揮されている。今後の作品でのクオリティーが衰えない事を祈る。
絵がキレイ
アニメ版をみて好きになって、映画も鑑賞。
アニメもですが、とにかく絵がキレイ。光の描き方、表現が秀逸だなと。
また、音楽もストーリーや作品の世界観にマッチしていてよい。
アニメのストーリー同様に、変に押し付けがましいメッセージ性などがなく自然に感情移入できる点も好感が持てる。
映像と音楽の上質さも世界観に引き込まれる一因かと。
新作、楽しみにしている。
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