劇場公開日 2020年12月4日

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燃ゆる女の肖像のレビュー・感想・評価

全114件中、81~100件目を表示

4.0激情をこれでもかと見せるラストに涙が溢れた

2020年12月13日
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鑑賞方法:映画館

舞台は18世紀のフランス。男尊女卑の時代ゆえか同じ画家である父の名前で絵を描き、女性のみに絵を教える女性画家・マリアンヌ。彼女の回想というかたちで物語がスタートした。 孤島の屋敷で暮らす貴族の娘・エロイーズの肖像画を依頼されたマリアンヌ。当時の富裕層にとって肖像画は見合い写真のようなものだったのですね。 見知らぬ相手との結婚に不安を抱くエロイーズには肖像画を描かれることに抵抗があったのだろうが、マリアンヌに心を許しモデルとなった。 美しい島で二人が過ごす濃密な時間。邪魔するものは何もなかった。苦手なジャンルだと危惧していたが心配は無用だった。二人の恋が十分腑に落ちた。強い説得力があった。 それにしてもこのラストシーンはいったい。 マリアンヌが知ることのないエロイーズの激情を我々にこれでもかと見せるアップの長回し。激しく感動した。涙が噴き出した。語られなかった別れてからの時間が頭の中を駆け巡った。

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エロくそチキン

4.0『情感』を堪能。

2020年12月13日
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自己を大きく制限された女性たち。 使われる言葉は最小限に抑えられ、交わされる視線や息遣い、表情で描かれる切ないラブストーリー。 主人公にあれだけ瞳が印象的な女優さんを選んだのは、その視線・視点の変化が雄弁に語ることの象徴の意味もあったのだろう。 人物に限らず、あらゆるカットに様々な想いが込められているのが分かる。 もちろんその意味や意図やメッセージのすべてを私が受け取れている訳ではないのだろうが、その『情感』をたっぷりと味わった。 フランス映画は苦手だったが、ここで描かれた物語の歴史的背景や文化などを知らなくても十分堪能できる。

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キレンジャー

4.0静かで荘厳な作品だった。 BGMを殆ど使用しておらず、波や風の音、...

2020年12月12日
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鑑賞方法:映画館

静かで荘厳な作品だった。 BGMを殆ど使用しておらず、波や風の音、絵筆とキャンバスの擦れる音や燃えさかる炎の音などダイレクトに届いてくる。何より2人が交わす息遣いが非常に官能的に伝わった。 音楽の助けを借りずとも、繊細な心情の変化を巧みに表現した演出に凄みと覚悟を感じる。 使われた数少ない音楽〝島の祭りで披露された島民の歌〟が実に叙情的で、これが流れるラストシーンに心を奪われた。

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葵蘭シネマ

3.0

2020年12月12日
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鑑賞方法:映画館

何と言ってもビバルディの四季の夏 この燃える様に盛り上がる音楽がこの物語の主題 寒いのかそれ程寒くないのか・・・・分からない島でのお話 そこに限定している点が二人と召使を加えた三人の関係を盛り上げる 美しい映画、夏以外はあまりにも静かで眠気を誘う場面も 結局両想い?片思い?

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シネパラ

3.0芸術的な映画が綴る儚き日々と愛の行方、眠気を取ってから観るべき

2020年12月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

寝られる

芸術的なアプローチから作られた切なく儚いいつかの日々。長く暗いトンネルを抜けると眩しく美しいラストにたどり着くこの作品に、過程を耐えられなかった私にはあまり良く映らなかった。 とことん突き詰められた、アーティスティックなテンポ。焚き火の木々が割れる音、波のさざなみがBGMとなり、淡々と日々を綴っていく。そのなかで芽生える二人の感情は、長いトンネルのように続き、行く先が分からない。平穏でありながら、新しい発見と感情が芽生える過程は確かに美しい。そこを迎合出来なかった私には、ラストまで息苦しかった。眠気もあったかもしれないが、なかなか好感を持てはしなかった。 変わらない日々を感情のみで描くため、ロケーションがあまり変わらないことが意味を成してゆく。優しく進む日々と変化に、屈託を覚えたことが大きい。難しさが際立っていた。

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たいよーさん。

5.0女3人の温かな火

2020年12月11日
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とても良かったので星5つです!今年ベスト級。 女性2人の関係性が主題だと思ったのですが、もちろんそれはありつつ、使用人ソフィも混じった3人の描写がとても素晴らしかった!中盤、3人が対等に(完全に対等かはわかりませんが私には友人同士のように思えた)暮らし、料理を作り合い、ムキになってゲームをし、手を差し伸べ合い、歌い踊る描写は本当に輝かしい日々で泣けてしまいました。どうかこの先も共に幸せに生きて欲しかったけれど、短くとも輝かしい日々に灯した火は彼女たちのその後の人生を温めたでしょう。 予告編からは勝手に重たく辛い物語という印象を受け取っていたのですが、予想を裏切り軽やかで暖かく、その中で生きる女性たちの切実さを描いた物語でした。とてもおすすめです。もう一回観に行きたい。

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しゃんしゃん

4.5女性視点の女性たち

2020年12月11日
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予告では寝そうな映画と思った。実際、始まりはうつらうつらだったが…出演している女性の表情、仕草、肌の質感までもが全て美しく撮れていて目が離せなくなる。また、(絶妙ではなく)微妙なアングルで彼女たちを捉え、それがハッとするほど美しい。演出、セリフ、間のどれもが、彼女たちを引き立たせる、息遣いさえ美しい。この監督、さすがです!音楽というか音による演出が殆どないので、映像の良し悪しがこの映画の全てを決めています。 最後にオペラか音楽会で彼女を見かけるシーンがあるが、絵かきの女性が”彼女は私を観なかった”と言ったが、観ていないのは絵かきの女性の方だろう。

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Oyster Boy

5.0恋の先に

2020年12月10日
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近くの映画館でかかってないので、舞浜までやって来た。夜の上映なので、帰りはちょうどランドから流れてきた人で、駅は混んでた。若者は、どんな状況でも、遊びたいんだね。君たちは感染しても軽いんだろうなー。うらやましいっす。中高年は本当に注意します! 危険を犯してまで観に来たよ。良かったよ。満足した。いい時間をありがとう! まず、海がすごい。色といい波といい、世間から切り離された感がある。次に音。波の音、雨の音、暖炉の薪が爆ぜる音、木炭の音、筆の音、落ち葉を踏みしめる音。人が動いて出るものや自然のものなど、これがすごくいい。音楽つけなくても、充分にドラマティック。で、ここぞとばかりに、夜の焚き火を囲んで、不協和音から始まるアカペラコーラス。背筋がゾワっとした。さらにヴィヴァルディ「四季」の夏! 主人公たちは若く、まさに人生においても夏の時期。くー、洒落てる!監督、あなたのシモベにしてください! 最後のシーンのコンサートで演奏された「夏」、音が重くなくてはじけた感じがする。どこの楽団が演奏したのか、クレジットで確認したかったけど、字が小さくて読めなかった。帰ってから調べたら、エイドリアン・チャンドラーというイギリス出身のバイオリニストで、古楽器のアンサンブルグループで活動してるそうだ。音源が欲しくなってきた。 妻を振り返ってしまったオルフェに対する考察。「ヤング・アンド・シンプル」なソフィー。人間の感情を理由とするエロイーズ。マリアンヌは表現者の観点から見る。この時、エロイーズは、芸術家の性を知ったのかもしれない。それでソフィーを描かせようとしたのでは。男性が描けない、思いつきもしない題材、女性ならではの視点。見事なアシストだと思う。 見つめて見つめて、見られて見られて、いつの間にか落ちた恋。お互いに好きだけど、恋だけではどうにもならない。別々に歩むしかない。でも、恋の先に何かがあるかもしれない。時間が経っても、会わずとも、心の深いところに居続ける想い。ソウルメイトだ。そんな人に出会えるって、世の中にそうない。 本筋と関係ないことが気になるタチなので、つい書いてしまう。キャンバスって海水で濡れたらマズいんじゃないの? 真水で洗ったのだろうか。あと、意外に絵の具はちびちび使うのね。やっぱり高価なのか? 風が強い日用の薄いスカーフ、ねじって頭に絡める、あの方法が知りたい。カードゲームのルールはどんなんだ。…わからなくてもいいことだけど(笑) 静かできれいな、美術館のような作品だった。自分はとても好き。

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ぷにゃぷにゃ

4.0タイトルなし

2020年12月10日
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前半は寝そうになったけど、後半は引き込まれて、最後は切なく終わった。

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blue

4.0美しい

2020年12月10日
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鑑賞方法:映画館

美しく官能的な画作りで、画面のみならず最小限しか使われていない音楽も印象的。 ただ、それ以上のものは感じなかった。 3人の女たちの、束の間のパラダイスみたいな時間はとても心地良かったけれど。

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ぱんちょ

3.5よい百合

2020年12月9日
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牽制しあう前半は眠かったが、イチャイチャし始めた後半はいい。 セリフの表面を追うのではなく、視線や表情から意味を読み取る。 時に怒り、時に喜び、時にエロく、時に耐える。 そんな演技と演出が、じわじわと観る者に沁みてくる、良質な恋愛映画でした。 百合ですけど、深い。

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コージィ日本犬

3.5最初のキスにビックリ!

2020年12月8日
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素晴らしい肖像画ですね。 途中の歌にビックリ 28ページ? ラストもよくわからなかったです。

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かん

4.0女たちの心を解き放つ

2020年12月8日
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鑑賞方法:映画館

 ジェンダーフリーの風潮のせいか、このところ邦画でも洋画でも同性愛の作品が多く上映されているように感じる。最近では「おっさんずラブ」というテレビドラマまであった。映画では2016年に鑑賞した「アデル、ブルーは熱い色」が最も印象に残っている。その4日前に観たのが邦画の「リップヴァンウィンクルの花嫁」だ。黒木華の演技に舌を巻いた記憶がある。  同性愛は太古の昔からあって珍しいものではない。古代ギリシアでは同性愛が当たり前だったという説があり、カエサルはバイセクシャルで、映画「テルマエ・ロマエ」で市村正親が演じたハドリアヌス帝は同性愛者という話だ。日本では在原業平は老若男女何でも来いだったようだし、江戸時代は男色が日常的だったらしい。  いつからか、同性愛は生殖を伴わない性行為として、キリスト教によって禁止されたり、または国家によっては法律で禁止されたりした。しかし聖職者が実は少年愛者で沢山の少年が児童虐待の被害にあったという「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」みたいな映画もあったりする。  人間の性は個性と同じように、古来から多様なのである。フェチやマニアという言葉には沢山の接頭語がつく。性的な快楽は人それぞれであり、故に相性というものがある。相性のいい相手、言い換えれば同じフェチ、同じマニアであれば性的な快楽は増大し、そうでなければマイナスになる。人が浮気したり離婚したりする理由の「性格の不一致」は主に「性の不一致」なのだ。だから少し前まで結婚式の挨拶では「昼は淑女のように、夜は娼婦のように」という言葉が使われていた。多分いまの結婚式で使うと炎上必至の言葉だが、真実を衝いている言葉であることは間違いない。  国家という共同体の中の個人は、国家に守られている従順な羊の群れで、共同体が何かを禁止したら、それを悪いことだと思ってしまう傾向にある。精神的な自由を投げ出してしまうのだ。日本の男色や浮気を悪と定めて一夫一婦制を導入したのは明治の国家主義者である福沢諭吉たちである。ちなみに国家主義とは国家に主権があるとする考え方で、国民に主権があるとする民主主義とは正反対である。ナチスも国家主義だ。明治維新の国家主義者たちは、国の労働力や兵力を増強するため人口増加策として一夫一婦制を提唱したのであって、国民の幸福を願った訳ではない。  さて従順な日本国民は国家主義者の横暴に従い、一夫一婦制に背く行為を悪としてしまった。同性愛についても一部のマニアックな人の特有のものとして限定的な扱いを受けるようになったのである。「LGBTは生産性がない」という発言をしたのも国家主義者の国会議員だ。浮気が不倫として咎められるようになったのは人類の歴史で言えばごく最近の話なのである。民主主義国家は個性の多様性を認めるわけで、同時に性の多様性も人権として認めなければならない。  民主主義国家フランスには不倫という言葉はない。ミッテラン大統領の浮気や隠し子の報道があっても、それによって大統領が責められることはなく、逆に報道したマスコミの方が「プライベートに立ち入るのはよくない」と非難された。フランスの人々は性の多様性を認め、人間が物や人に飽きることも認めているのだ。  新しいものは誰しも試したくなるが、思い切って試す人と怖気づいて我慢する人がいる。我慢する人は試す人が許せない。不自由な人は自由な人が許せないのだ。他人の浮気を非難する人の心理はそれで、つまりは不寛容で狭量な精神性である。嫉妬や羨望もある。日本ではそういう精神性が支配的だ。だから浮気した有名人が、違法行為でもないし国民に迷惑をかけている訳でもないのに謝罪を強要される。非難する人たちの精神性はほぼ国家主義のネトウヨたちと同じである。日本に民主主義は根付いていないのだ。  本作品はフランス映画である。だから性の多様性が広く認められているという前提の上で作られていると思う。本サイトの解説によると、主人公の相手役となるエロイーズを演じたアデル・エネルは本作品の監督セリーヌ・シアマと交際しているそうだ。レズビアン監督が交際相手の女優を出演させてレズビアン映画を撮るのが普通の時代になったのは、古代の性に対する自由な精神を取り戻したようで、喜ばしい限りである。本作品の美しいレズビアンシーンを非難する人はいないだろう。  18世紀のフランスと言えば、1789年7月14日の市民によるバスチーユ監獄の襲撃事件が有名で、そこからフランス革命がはじまった。本作品はおそらくそれよりもかなり前の話で、貴族による封建主義の支配体制が残っており、女性の権利は認められていない。女性画家は男性を描くことが出来なかったり親が決めた相手と結婚しなければならなかったりする。  殆ど二人芝居のような映画で、互いの会話やアップで映される表情には、性衝動や人格のせめぎ合いや諦めや運命を受け入れる覚悟みたいなものが混ざりあったような、複雑な意識と感情が見て取れる。主人公の画家マリアンヌを演じたノエミ・メルランは、力強い目を存分に生かして繊細な女心を演じきった。対するエロイーズを演じたアデル・エネルは、主演映画「午後8時の訪問者」で見せた冷静さよりも、はじめて胸がときめいた性的な衝動と快楽、それに別れの予感に心が揺り動かされる感情を前面に出して、相手役としての存在感を十分に発揮した。両女優ともに見事である。  こんな時代をこんなふうに生きた女たちがいたという実存的な表現であり、冷たい潮風や固いパンや暖炉の熱が、あたかもその場にいるように感じられた。カメラワークも音響も秀逸だ。世界を実感するためにマリアンヌは絵を描き、アデルは海に入る。歌う女たちのシーンは素晴らしい。焚き火の向こうで火のついたドレスを気にせずすくっと立つアデルが印象的だ。そして音楽。女たちの心を解き放つのは自然と恋と芸術なのだ。ヴィヴァルディの「四季」は名曲だと、あらためて思った。

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耶馬英彦

3.5叶わぬ恋

2020年12月8日
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18世紀フランスの離島を舞台に、望まない結婚を控えた貴族の娘と、彼女の肖像を描くために雇われた女性画家の、生涯一度の恋を描いたラブストーリー。脚本と監督は、思春期の少女の欲望と不安を題材にした「水の中のつぼみ」で注目されたセリーヌ・シアマ。今回も、女性監督ならではの繊細な心理描写を光らせ、昨年のカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した。 この映画の背景は、女性が思いどおりに生きられない時代。貴族の娘、エロイーズには結婚の選択権がなく、画家という職業を得たマリアンヌも好きに画材を選べない。そんな二人が、5日間だけ思い通りに笑い、愛し合う自由を手にする。そして、その思い出だけを糧に残りの人生を生きる。限りなくロマンチックで、限りなく切ない恋が、マリアンヌの芸術家のまなざしで切り取られていく。そんな恋物語を、ある逸話や切ないラストシーンを奏でる音色と共に物語全般を通しての演出が見事でした。

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オクやん

4.0女性の表情

2020年12月7日
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描かれる、描くという関係を隠している時 描かれる、描くという関係になってからの二人 静かな映画で時々意識が飛んでいたが、出てくる人の表情がとても良かった。 海や風景も素敵でした。

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Momoko

2.0退屈な美

2020年12月7日
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評判良いみたいなので見てみたが、ただの退屈な作品だった。 画はきれいなのだが、ただきれいなだけ。 例えば、きれいな風景写真を見ているような感じ。 ただきれいなだけで印象に残らない。 配色もありきたりなもの。 茶とエンジを組み合わせればオシャレな感じになるよねーみたいな。 インテリア・ショップのカタログ見てるみたい。 そこには作家の意匠や主張や創作の飛躍がない。 例えば、フランシス・ベーコンの画のオレンジを見たとき、そこにあるのはただのオレンジなのだが、とてつもない美と痛打するような印象と作家の研ぎ澄まされた感性を体験する。 そうした驚きにこそ芸術を体験することの喜びがある。 この作品には、そうした驚きがない。

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かとし

2.5私的には、テンポが合わないかな

2020年12月7日
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本作品、予告編で見た時、絵にまつわるサスペンス映画なんだろうと勝手にイメージして見に来ましたが・・・・ 私の勝手なイメージだったので、正直裏切られまいた・・・・ 色々と見方はひとそれぞれあるでしょうが、私的には、合わない映画・・・ 内容の方もあるような無いような・・・・お話が大変にゆっくり淡々と進むので、私的にはついて行くのがやっと・・・・ 簡単に内容を話ば、お金持ちの娘の縁談の為に、肖像画を書く依頼を受けた画家が、対象となる女性と向かい合っているうちに、恋愛と言うのとは違い、互いを知る事による親近感を超えた想いと言うのですかね、男性同士で有れば、また表現は変わってくるのですが、女性同士なら、このような展開になるんでしょうね・・・ しかし、その感情変化などが、本作品のテンポや作り方で、私的には、その変化の過程が掴みにくいかな・・・ 景色み綺麗だし、出てくる女優さんも大変に綺麗ですが、私的には、少し合わない映画だったかな・・・

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sally

2.5自分は繊細ではないし女性でもないのだが・・・

2020年12月7日
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「こんなにも繊細な作品は観たことがない」(グザヴィエ・ドラン)だそうだ。 「そうか、自分は繊細ではないし、LGBTでもないし、女性でもないのだから、理解できないのだ」と、何度も居眠りしながら観ていた。実に眠かった。 「きっと観る人が観れば、交わされた台詞やちょっとした仕草の背後に、微妙なニュアンスや秘めた情熱を感じ取るのだろう」と。 主人公の持ち込んだ2枚のカンバスが、イントロで強調され、その後の展開を暗示するなど、“芸が細かい”のは確かだ。 ところが、映画の終わり近くなって急展開し、話が怪しくなる。 二人の情熱は燃え上がるものの、実は互いのことはあまり理解し合っているわけではなかったようなのだ。 つまり、台詞や仕草には、別に深い意味は無かったということになる。 たかだか2週間くらいの間に、エロイーズが笑うようになり、「私も変わった」などと平然と言い放っているのを聞くと、「はぁ?」となってしまう。 少なくとも、肖像画の消された最初のバージョンの表情と、採用された最後のバージョンの表情は、逆であるべきではないだろうか? まあ、最初のバージョンはクライアントのご機嫌を取るために、定型的に仕上げたのかもしれないが・・・。 映画のキモであるはずの肖像画そのものに、意味内容が感じられなかったのは残念だ。 どうも最近は、ジェンダーや人種が絡むと、ヨーロッパでの評価は“自動的に”高くなるのではないか? 「パラサイト」同様、カンヌの“ご威光で”過大評価されているような気がする。 こんな奇妙な状況が続くと、映画界にもトランプ大統領のような人間が現れても不思議ではない。 ともかく、徹底的に“女性目線”で、ほとんど男が出てこない本作品は、自分には難しすぎた。 なお、昔のブルターニュの田舎と言えば、ゴーギャンの絵にもあるように、少しエキゾチックな土地柄のはずだ。 火祭りの女達の合唱は、現地で採取した歌かは知らないが、民俗性が反映されているのかもしれない。

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Imperator

4.0絵画のような美しい映像から見える怖さ

2020年12月7日
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とにかく全てのシーンが美しく、抒情的。 波の音、暗い部屋、ろうそくの灯り、お祭りでの合唱。 18世紀のブリュターニュの孤島が舞台とのことだが、映像の美しさに圧倒される。 この時代の女性は、結婚して子供を産む道具でしかなかったのだろう。 主人公の女性も結婚はしないのかもしれないが、画家として、自分の名前で描くことはできず、父の名前で描いていたというところも驚く。 というより、女性が仕事を持って、自分の好きな人と結婚する自由を得ることができるようになったのも、まだ100年も経っていいないんじゃないか。 もっというなら、LGBTを公言できるようになったのだって、30年も経っていないと思う。 たぶん、本当に許されない愛、だったんだと思う。 その儚さと人を好きになるのにジェンダーは関係ないという燃えるような思いが、全編から痛いほど伝わってくる。

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七星 亜李

4.5情熱熱風セレナーデ

2020年12月6日
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登場人物がほぼ四人の女性 最後のシーン、裏事情知ると感慨深い 島のお屋敷シーンはあまり18世紀感がなく現代っぽかった

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うんこたれぞう