燃ゆる女の肖像のレビュー・感想・評価
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タイトルなし
波立つ海・吹き付ける風 古城・蝋燭の灯り・肖像画 その絵画のような美しい映像 . 18世紀 フランスブルターニュの孤島が舞台 結婚を控える貴族の娘エロイーズ 彼女の肖像画を依頼された画家マリアンヌ 一緒に過ごすうちに芽生えてくる感情 肖像画の完成は 二人の別れを意味する . 使われているのは2曲だけ その効果は大きい 女性たちの合唱 🎼Laleune Fille en Feu :ニーチェの詩から引用した歌詞をラテン語に書き起こしたオリジナル曲 ピアノで弾きそして映画のラストを飾る 🎼ヴィヴァルディ 協奏曲第2番ト短調 RV315「夏」 ラストシーン エロイーズの表情から目が離せません . 『愛の美しさと共に美術や文学や音楽などのアートこそが私たちの感情を完全に解放してくれることを描きました』 (セリーヌシアマ監督) . 下女ソフィとの関わりもよかった でもベッドに横たわり涙するソフィに 無邪気に手をのばす手。 このシーンは辛い
劇場の大画面で圧倒されましょう
TIFF2020にて鑑賞。前評判が良いので、早く観たかったんです。 まず、この作品は劇場の大画面と音響で観て頂きたいですね。 演技、映像の迫力は素晴らしいです。 大画面に負けてません。熱量。眼力。すげーです。女優さん、メインの3人。凄く良いです。 相手をより深く知るという画家とモデルの関係性が恋愛に昇華していくお話ですが、18世紀という時代性、舞台の土地の風景、音楽、演技、そしてそこに絵画の力が重なり、恋愛の進行がドラマティックに描かれるます。静かに熱く。 中盤、女子お泊まり会モードのようなパートが大好きです。 身分を感じることなく、イチ女性として絆と力強さを感じられるから。その空間で描き出されるのは「自由」「現実」「正直」「強さ」「意思」「愛」かな? まさに、生きたいように生活している、満たされてる時間に見えます。 18世紀は女性にとってはそれらを容易に手に入れられない時代だったのでは?と勝手に推測する故、本作は女性自身の自由を謳う作品だと思います。 後日エピソードも見事。たまらんですよ! ラストは、まー、画面に釘付けでした。 瞬きできませんでした、いや、するのが惜しいラストカット。 切ない、切なーい。
事前に作品の詳細を知る必要はあるかと
東京国際映画祭にて鑑賞。率直な感想としては非常に分かりづらく難しかったかなというのが率直な感想である。
予告である通り同性愛に対する心の開きを非常にアートチックにゆっくりと描かれるわけだが、事前にそのような作品と知っていないと前半の描写とかどう写るのか疑問に感じた。事前にそういう作品だと言うことは僕は認識していた為、彼女らの行動、言動、表情を深く深く見ようとしてるが、事前に知らされてないと中々分かりづらさはあるようにも思えた。
劇中に男性は殆ど出て来ず(最初の小舟、最後の肖像画の運び屋、展覧会の客程度か)女性だけでゆっくりと丁寧に心情を描くところは非常にアートチックで惹きつけられるが、まだまだこのタイプの作品には未熟であり創造が追いつかなかった。
ポプュラーではなく、非常に観客を選ぶ作品であるのは間違いないだろう。
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