「「映像」と「ラストシーン」が絶妙」燃ゆる女の肖像 いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
「映像」と「ラストシーン」が絶妙
本作の予告編を観るかぎりあまり触手が動かなかったが、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートは逃したもののその他数々の映画賞受賞とのことで鑑賞。
ストーリーとしては想定内で特筆する点はないかも知れないが、「映像」と「ラストシーン」は目を観張るものがある。
映像的には赤いドレスと緑のドレス、黒髪と髪金のコントラストが実に美しい。
ラストシーンは今までのまったりムードから一転して一気に盛り上がり、3分近く続くエロイーズの複雑な表情を撮らえたアップからのエンドロール。この盛り上がりは予期していなかっただけにインパクト大。個人的には「歴代名ラストシーン」にランクイン。
その他「28ページ」へのこだわりや、本作タイトルの起源も絶妙。
本作を特に気に入ったというわけではないのだが、美しい映像と記憶に残る鮮烈なワンシーン、この2点があれば個人的には合格点といったところでしょうか。
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