「遂に、、、」燃ゆる女の肖像 イコンさんの映画レビュー(感想・評価)
遂に、、、
タイトルロールが始まり冒頭の3分間で私は、この映画に恋をした。
ブルターニュの空をターナーのように切取り、睦みのシーンではルノワールのように肌を彩る
その撮影力に惑わされるが、黒いマントを羽織り女達が佇む姿はカスパー・フリードリヒのように悲劇へと暗示する
音楽にいざなわれる対話劇は三島の『サド侯爵夫人』のようにエロスの園へと変容して行く
そして、訪れる結末
その死から34年目にして私達はトリュフォーの後継者に出逢った。
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