ポルトガル、夏の終わりのレビュー・感想・評価
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往生際の悪い尊厳死なんかもっての他のカトリック様々映画だった。
3年くらい前に川崎のチネチッタで見た。
ポルトガルっぽく無いなぁと思ったことを思い出した。
勿論、行ったことは無い。
アマリア・ロドリゲスの『暗いはしけ』って曲をク●ガキの頃から親父に無理矢理聞かされていた。だから、もっともっと暗いヨーロッパの端っこで干し鱈の美味いところだと思っていた。偏見は怖い。でも、ファドは今でも大好きな音楽。
但し、干し鱈は日本の方が絶対に美味い。
死んだ事はないが、死にそうになった事はある。明け方4時頃、病院の看護する女性と頭脳明晰なお医者様が僕の運命に右往左往しているのが、朦朧とする中で良くわかり、峠を超えた早朝に朝日を浴びる中で、懇意にしていた看護師が曰く『血圧40はやばかったね。良かった良かった』と気軽に話してくれた。その直後寝返りも出来ない位激痛が背中に走った。その痛さは、あのまま、アッチへ行ったら良かったか?と思う位だった。モルヒネが効き始めてからは、瀬尾まいこさんの小説に夢中になり、生きていて良かったと思った。彼女の本で感動したのはあとにも先にもその時(頃)だけであったが、『弱り目に祟り目』のときには抜群だと思う。『バトン・・・』は映画で充分だ。
思い出したこの映画を。笑い者落ちも無いショートコントの寄せ集め見たいなストーリー展開だ。眠くて眠くて、ウトウト映画だったのを思い出した。
マダム・クレモン(フランキー)が死期を悟ったのでしょ?
そう、見えないが。
この女優さんは韓国映画にも出ていたのも思い出した。わからない言葉でまくしたてられて、知らんぷりする演技が、得意なのだろう。ここではポルトガル語。韓国映画では韓国語。どちらも、自らは一言も現地語を喋っていなかったと記憶する。
息を呑む世界遺産・・・女優は死後も家族を意のままに、したい!?
2019年(アメリカ/フランス/ポルトガル)
監督 アイラ・サックス
大女優フランキー(イザベル・ユペール)は家族一同を、ポルトガルの世界遺産・シントラに集めます。
癌で死期の近いと自覚するフランキーは、残される家族の今後の生活の段取りを進めたいと、内心思い家族を集めたのですが・・・
ポルトガルの世界遺産・シントラ近辺の映像が息を呑むほど美しいです。
“この世の楽園“と呼ばれていますが、ビーチも近く、寺院や、遺跡そぞろ歩く街並み、
素晴らしい映像で、半分はこの景観にもたれかかった映画ですね(笑)
去りゆく人・・・フランキーは、長く家族に君臨する女王でした。
前夫のミシェルは奇しくもこう言います。
「フランキー亡き後、すべては変わる」
現夫ジミー(ブレンダン・グリーソン)との間に生まれたのがシルヴィア。
シルヴィアの夫と娘のミア。
元夫のミシェルとの間に生まれたポール(ジェレミー・レニエ)
そしてフランキーの旧友・ヘアメイクのアイリーン(マリサ・トメイ)
フランキーは長男ポールとアイリーンの中を取り持とうとしているけれど、
そうは簡単にはいかないし、シルヴィアは離婚したがっている。
やはり物語はお金が絡むと俄然面白くなる。
フランキーが推定300万ユーロのアパルトマンを俳優学校に寄贈すると決めていた。
長男ポールの顔色が変わる。
遺産の殆どを寄付してしまう母親に怒って、貰った4万ユーロの価値のあるブレスレットを
森に放り投げてしまう。
慌てて這い回って探すフランキー。
ここがこの映画の唯一人間臭いシーンです。
イザベル・ユペールが、アイサ・サックス監督作に出演を熱望して実現した映画です。
ユペールの一瞬の表情・・・眉ひとつ動かすだけで、思いが伝わる。
いつもは怪演のユペールの抑えた演技。
病を抱えながらも、死後の家族を思い遣り、導こうとするけれど、
現実の方が勝手に動き出す様は皮肉です。
親って凄く愛していても、亡くなって暫くすると開放感を感じませんか?
人間の営みは、次世代へと受け継がれるのでは?
この映画はまるで観光ガイドブックで巡るポルトガルの旅・・・
そんな映画ですが、不思議と静かな諦観が心地良いです。
家族とは、
思うようにいかないのが人生らしい。先の短い女優や、成熟した大人たちが、淡々と語っていく。
海のシーンと、ピアノが印象的。
なかなかポルトガルに行く機会もなさそうだから、旅行した気持ちになるかも。
日が沈み、白い砂浜に砕け散る波音。誰が誘惑に抵抗できる?
映画「ポルトガル、夏の終わり」(アイラ・サックス監督)から。
ポルトガルの世界遺産の町、シントラの美しく幻想的な風景は、
会話に「アダムがイヴ」が何度も登場したことからもわかる。
それほど、愛を語るには絶好の場所なのだろう。
「パパがりんごを取り出し、ママに見せて言った。
ここでアダムがイヴを誘惑した」と。
そして誘惑に成功したその理由は、
「日が沈み、白い砂浜に砕け散る波音。
誰が誘惑に抵抗できる?」とロマンチックさを売りに、
日本全国各地にありそうな「恋人岬」を彷彿とさせる。
また初めてこの地に訪れた人に、地元の人たちはこうガイドする。
「あれは『ピーパーの泉』、『結婚の泉」と呼ばれています」
「タイルは18世紀のマリア一世時代のもの。
当時は各地から未婚の女性が巡礼に訪れました。
噴水の水を飲むと・・結婚できると信じられていたのです」と。
こういった名所って、世界中、どこにでもあるんだなぁ。
死期を悟った女性が自らの死後も周りがうまくいく様に考えお節介をする...
死期を悟った女性が自らの死後も周りがうまくいく様に考えお節介をするが
どうにもうまくいかない
そんなものだよね、誰もが人の事は意識しても自分の事を考えてるからねぇ
何かあと一歩脚本で何か作れたらもっといい作品だったかもね
映像はなかなかいいし、キャストも悪くない気がした
けど何かが足りない感じだったな
悪くないけど良くもないんだよねぇ
何か消化不良で終わった感じだな
同じ一人の死を悟った人間の物語の『たかが世界の終わり』の方が緊張感あって
面白かったな
比較してもどうしようもないけど
もう少し良い映画にできたのは明らかな気がした
ヨーロッパ映画を観た
映画にアクションとかなくても大丈夫な自分には、かなり向いているかも。この映画。
「自分の人生はもう後半に入ったかな」とか「自分の大切な人と過ごせる時間はあとどのくらいだろう」とか、考えたことある人には、何とも身につまされる映画なのかも。
まさにリア充!というか、リッチそうで自分を取り巻く世界も広そうな人々が、それでも抱える事情や面倒。いろんな形でやって来る「別れ」の気配。何気ない会話や表情からそんな断片がこぼれてきて、観客に少しずつストーリーが知らされる。その過程を楽しむ映画かな、と思った。
舞台になる、ポルトガルの夏が本当に美しい! 海岸や街並み、室内はもちろん、ただの散歩道まで美しい。あー、旅に出たい!
どなたかが書かれていたとおり、ポルトガルに旅行した気分にちょっとなれます。
何も起こらなくてもいい。
余命幾ばくかの女優が避暑地に家族を集めて一緒に夏を過ごすお話し。
ポルトガル、行ってみたい!!
路面電車と美しい海、木々の生い茂った森。路面電車はよく出てきますが、今回は外観だけでなく、中でも撮影されていて、実際に乗っている気分になれる。
家族それぞれの人物が個性的で面白い。別れた最初の亭主はゲイに転向しているし、息子ポールは思春期に二度目の亭主の連れ子(義兄弟になる)に恋をするが、引き離されてずっと引きずっている。
そしてマリサ・トメイ演じる旧友のアイリーン。いい感じの彼氏と現れますが…
アイリーンはヘアメイク担当という設定で弛く縛った髪型がとっても素敵。主人公イザベル・ユペール演じるフランキーのファッションはちょっと過剰っでいただけませんが、アイリーンの肩出し柄物ワンピは素敵。しかも足元スニーカーで正に旅先でしたいスタイルなのです。でもこれ一辺倒でチェンジが無かった。他の格好も見たかった。
個人的には現亭主のジミーとアイリーンがお似合いだと思うので、フランキー亡きあと、一緒になって欲しい。
フランス作品らしい会話劇
フランス作品らしい会話劇を楽しむ事のできる作品に思えた。
フランキーが余命を悟り複雑な家族状況だが、その家族達を一つに集めて作品がはじまるのだが、その集められた家族も各々の問題を各自抱えており、フランキーとの関わりと並行して作品は進む。
目に見えてなにか事が起きストーリーが展開されるわけではなく、各々の会話劇として作品が展開されていくため合わないととことん合わない。
フランキーという大女優を家族に持ち余命のカウントダウンがもう始まってる中でも、そこに気をかけ過ぎる事なく各自、自分達の事で一杯一杯な描写リアリティがありこの辺はまぁ面白い。
ただ最後まで大きな展開もなく確固たる描写で話を落とすこともないので途中で飽きを感じてしまうと最後まで退屈さを感じてしまった。
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