「貧困スラムの現実を見た」レ・ミゼラブル panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
貧困スラムの現実を見た
本作レ・ミゼラブルはカンヌ国際映画祭でパラサイト半地下の家族と最優秀賞を争った他、数多くの映画賞を取り話題の映画です。
という宣伝なので鑑賞。
ストーリーはざっくり下記。
「レ・ミゼラブル」の舞台であるモンフェルメイユという街に転勤してきた警官ステファン。転勤理由は、同業者だった前妻と息子が引越したので、近くのこの街で働けば息子に会えるのだそう。
モンフェルメイユは貧困化していて黒人が多く住んでいる。市長も黒人だ。
ステファンは転勤先の警察署に出社すると、署長からクリスとグワダと一緒に街をパトロールするよう指示する。ステファン、クリス、グワダ3人のリーダーはクリスだが、彼の警官らしからぬ振る舞いに、ステファンは同じ警官なのかと信じられないようだ。
この街で生活する少年イッサがサーカスの子ライオンを盗む。ライオンを盗まれたサーカス団が市長の元に荒々しく押しかけると、クリス達はライオンを見つけると約束する。
クリスはライオンを盗んだ犯人が写真をアップするだろうとスマホを見ていると、盗まれたライオンと2ショット写真を上げているイッサを見つけ、彼の元へと向かう。イッサを捕まえると、周囲の子供達がイッサを解放するように要求しながらも、クリス達に空き缶を投げるなど収集がつかなくなる。
キレたグワダは至近距離でイッサにゴム弾を打ってしまう。死んだかと思われたが息はあるようだ。この事態を盗撮しているドローンにクリスは気付く。ステファンは倒れているイッサを病院に連れて行こうと提案するがクリスはドローンで撮影された動画の回収の方が先だと言う。
動画を撮影していた子供を追いかけていくと、街のボス?の店でボスとステファンが取引し誤発を有耶無耶なものとする。警官が子供を打ったとなると、その怒りから過去に起きた暴動を繰返すことになるというのが、今回の問題を無かったことにする理由である。
取引成立後、イッサはクリスらに解放される。クリスはイッサに顔の傷はコケたことにするよう強いる。
翌日、クリスらが街をパトロールすると、イッサが目前に現れてミサイルのような花火をパトカーに向かって打つ。クリスらはイッサを追い掛けてマンションに入っていくが、そこには大勢の少年達が待ち伏せていて、クリスらに暴行する。少年らの暴動は収集が付かない。
ステファンの目前に、火炎瓶を持ったイッサが現れる。すぐにステファンは銃を取り出しイッサに向ける。火炎瓶を床に置けと指示するが、、、終わり。