「歴史は繰り返す。暴力支配の限界を知るはずなのに。」レ・ミゼラブル はるさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史は繰り返す。暴力支配の限界を知るはずなのに。
レ・ミゼラブルのタイトルの意味が分からなかったが・・・・
フランス革命がなぜ起こったのか?そんな問いかけが今の今でも問われ続けている。
治安維持と平和維持は必ずしもリンクしないのだろう。
それは、人間の本性に暴力趣向が潜在するからなのだろう。人を殴り、殺したりすることが人間の趣味や嗜好の中に存在するからなんだろうと思いいたってしまった。
やさしさや思いやりと言った感性も持ち合わせながら、しかし、思いやる相手にその心情が言葉以外で伝わったときにしか平穏の日々は訪れない。
恐怖による屈辱を与えられた人間は復讐を誓う。自分自身の受けた屈辱感を癒す方法はそれしかない。そんな決心をしてしまう。火炎瓶は投げられるだろう。暴動は屈辱を味わった人間の感情の塊なのだろう。負の連鎖。その鎖を断ち切る方法などない。
では、どうすればいいのだろうか?
それは支配などできもしないことをしないことだ。
それは、オオカミのように生きることなのだろう。
守るべきもののみ自分自身の責任の範疇はそこまでなのだろう。
バカなおせっかい焼き老人のような真似だけはするまい。
そんな事を深く誓った映画だった。
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