「フランスの現実を知る」レ・ミゼラブル poke143さんの映画レビュー(感想・評価)
フランスの現実を知る
ラジ・リ監督のレミゼラブル を試写会で鑑賞。
第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞作品。
犯罪多発地区とされるパリ郊外のモンフェルメイユが舞台。モンフェルメイユはヴィクトル・ユゴーのレミゼラブルで、ジャンバルジャンとコゼットが初めて出会う、テナルディエの安宿があった場所。
高級ブランドをはじめとしたパリに対する私達の華やかなイメージが覆される内容。移民、人種、宗教、格差…何十年も解決されないフランスの現実がそこにあった。日本人には理解も想像もし難い社会なだけに見る価値があるかと。
エンディングのユゴーの言葉は重みがある。
人は環境によって、いかようにも育ってしまう。また、一方で生まれた場所だけで差別されることもあり。
パラサイト半地下の家族 とパルムドールを競ったとのことで、世界的に格差社会を取り上げる作品が多いな。
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