鵞鳥湖の夜のレビュー・感想・評価
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活気ある中国映画
「薄氷の殺人」が大好きなので楽しみにしてました。正直、ストーリーの細かいところはいまいちよく分かりませんでした。「薄氷の殺人」はもう少しストーリーが分かりやすかったのですが、今作はストーリーよりも映像の美しさを楽しむ映画という感じがしました。
ホテルのあやしいピンクのネオンや光る謎の靴など、映像のインパクトは「薄氷の殺人」よりもパワーアップしている。
「ロングデイズジャーニー」のビー・ガン映画にも少し似たものを感じました。
また、超絶ダサいダンスも途中ででてきますが、ジャ・ジャンクーの映画っぽい。
そう考えると、今作は、最近の活気ある中国映画の一つといえるのかも思いました。
雑だけど面白い
グイルンメイちゃん可愛い。追いかけたくなりますね。フーゴーも阿部寛と西島秀俊の従兄弟みたいで日本でも人気出るんじゃないかしら。
何時も通り映画だからストーリーにケチつけたくないけど、たかがバイク窃盗団にあの公権は大袈裟すぎやしませんかね。
罪滅ぼし
バイク窃盗団内の派閥争いで窮地に陥り逃走した際に、眼前に現れた警察官をそうとは知らず射殺してしまい、懸賞金を掛けられた男の話。
再開発から取り残された鵞鳥湖畔のスラムなリゾートで謎の女と出会う所から話が始まり、二人のそれまでの経緯を振り返りながら、現在の話に繫がっていく。
2012年の設定だけど、もう30~40年ぐらい前の様な世相で、さすが中国の田舎町。
ギャングと警察に追われる中でみせる息抜きと行きずりと逃走と対峙のちょっとハードボイルドなノワール。
少しマッタリとしながらも鬱屈とした空気の、雰囲気映画という感じも否めないものの、牛肉麺を啜る背景の壁を這うヤツとか、そこからの締め方とか、内容的には大したことないけれど結構痺れた。
雨、暗闇、そして牛肉麺
うす暗い食堂で黙って牛肉麺をすするシーンで、なぜか強烈に郷愁の念にかられる。麺一つでここまで画面に惹きつけられるとは。雑多な街の濁った闇とネオン、それらにぴったりはまるダンスミュージック。同じ東アジアだからこそ分かち合える美しさがあることを知った。終わってからも言葉がでず、チャイニーズノワールに魅了された雨の夜。規制に対抗して、というか規制をまんまと利用して作ったというあたりも気に入った。
表現の自由と文化の成熟度の関係
表現の自由を制限されている一党独裁の政治体制下で、このような映画が制作されていることは驚き。ここ最近は、チャイニーズ・ノワールとよばれる作品が日本でも複数公開されている。
売春婦やバイク窃盗団、ドラックの売人など、治安の悪化や貧富の格差、退廃的な社会など、中国政府が外にはみせたくない「恥部」がリアルに描かれている。
とはいえ、作品の中身はまた別問題。
ストーリーやセリフまわし、人物描写は仰々しく薄っぺら。作品全体の覆い隠せない穴を、ノスタルジックでアジアン・オリエンティッドな映像や音楽で取り繕っている感はどうしても拭いきれない。
同じノワールものでも、お隣の韓国モノにはまだまだ及ばず。
ただ、見方によっては体制批判にとらわれかねない制作サイドが被る危険性を顧みず、このような作品制作にチャレンジしている点は本当に頭が下がる。
最近の日本のマスメディアの軟弱な自主規制対応や政府への従属姿勢をみていると、日本のメディア界のほうがチャレンジやリスクテイクに消極的であると感じる。
すごくよかった
ヒロインが逃げた先で労働争議をしていて、それを長々と描写している。ヒロインも大変だけど、労働者たちもそれぞれ大変な人生を生きている様子が伝わる。みんなそれぞれがそれぞれ別の事を考えて、別の人生を生きているのだと当たり前のことだけどつい忘れがちなことだ。
バイクで首が飛ぶ場面は『マッドストーン』以来ではないだろうか。急にひどい暴力が展開するところは昔のたけし映画のようで油断できない。
主人公は阿部寛と山崎まさよしを足して2で割ったようだ。
クライマックスの団地みたいなスラムがすごい。吹き抜けにゴミをどんどん捨てていて、ひどい。主人公がなかなか見つからないのが面白い。
スタイリッシュなノワール作品
鮮やかな色彩が特徴的な映像、フェイウォンみたいなショートカット美人など、90年代のウォンカーワイ作品を彷彿とさせますが、もっとダークな感じ。スタイリッシュなノワール作品が好きな人には、たまらない作品だと思います!
水面に霧が立ち込めるようにまるで一夜の夢のよう --- 《男と女》...
水面に霧が立ち込めるようにまるで一夜の夢のよう --- 《男と女》の逃避行、バイクと担当区分。雰囲気と(セリフに頼る度合いの少ない=映像で見・魅せる)語り口が魅惑的すぎる。『薄氷の殺人』同様、魅了される。決して説明過多になることがない中での突然のスリル。味わい深く酔いしれていると急に襲ってくる暴力性。何とも凶暴で何処かセクシーですらあるよう。個人的意見だけど、やっぱり説明し過ぎるよりも、説明し足りないくらいの方が作品に奥行きが出て、いい。登場人物と同じように「?」「!」となる。一歩間違えると眠ってしまうかもしれないが…夜見るのに適した大人の犯罪映画。2012年7月、誤って警官を殺したがために追われるヤクザ者と水浴嬢。主人公チョウが強い。正直、時系列が飛び交う分、少し分かり難さはあった。が、それすら味方につけるよう。スマートでスタイリッシュ、ダークでダーティー、大胆でいて爽快。己で補完想像する快感も含めて映画的カタルシスに繋がっていく。ラスプーチン、ジンギスカンと選曲も抗えない。と、面白かったけど少し自分にはまだ早いかもとも思った。エンドロール短い。注文しろ
注文しろ
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どこへ逃げる?どこにも行かない
いいから何か注文しろ
P.S. どうでもいい思いつきにすぎないけど、これこそ西島さん、香川さんでできそうだな?やってほしくないけど
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