パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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確かにポン・ジュノの過去最高傑作
韓国の至宝であるポン・ジュノ監督が作った今作は、韓国の深刻な失業率や経済格差をベースに、その中でも必死に生きる人間ドラマに昇華している。
ユーモアやシリアスが絶妙なバランスで心地良く展開していく。多少強引な部分ももちろんあるが、それほど気にならないくらいの力強さがこの映画にはあった。スノーピアサーのように下手にアメリカで撮るのではなく、韓国を舞台に撮らせれば天下一品の腕を持つのだから、これからも韓国から良作を発信していってもらいたい。
作品は素晴らしかったが、隣の隣にスマホを頻繁に見る女がいて、途中集中することが出来なかったのが残念だった。
本当に上映中のスマホは辞めてもらいたい!隣であれば注意したが、間に他の方がいて最後まで我慢した。2時間強スマホが我慢できなければ、DVDやネット配信してから家で観れば良いと思う。
対比
なんだろう、韓国映画に出てくる、貧しいながらも仲良く、どつきあいながらも楽しく暮らしてる家族。今回もあの半地下の家族はそうだった。いつも四人で賑やかに食卓を囲んでいて、粗野だけど、ユーモアがあり、結束力があり、生命力を感じる。窮地に落ち入った時も、自分達さえ良ければいいのではなくあの地下の存在のことも気にかけて行動していた。最後は悲劇で終わってしまうけれど。一方あのお金持ちの家族は、あの広い家で、バラバラに過ごしている。でも愛がないわけじゃない。両親は子どもたちを愛していて、家族写真を撮ったり、豪勢なお誕生日パーティーやキャンプをしたり、子どものために家庭教師を雇うなど金に糸目はつけない。家族を愛する気持ちに嘘はないのだ。夫婦仲も悪くない。だけど、家族全員がお互い本当のことを言ってなかったり、表面的な感じは否めない。四人がそろって食卓を囲むシーン、夫婦が一緒に食事するシーンは一度も出てこなかった。贅沢で洗練されているけれどあまり体温が感じられない生活。そして大人のエゴも感じる。仮面をつけて生きているような。自分たちの家族は愛してるけれどそれ以外の存在には興味がないという態度。子どもたちはそれに敏感に感じとって、大人を欺く振る舞いをする。その対比を描きながら、時に笑わせ、手に汗握らせる展開に感情を揺さぶられながら観ていた。あのお金持ち家族がその富をもう少し社会に還元していたら、彼らの運命は違っていたかもしれない、とも思う。あんな生活は実はサステナブルではないのだ。貧しきものがどんどん下流に流されていくさまは見ていて切ない。そしてその解決策が、お金を稼ぐということに行き着くのも虚しい。前半はあんなにも笑わせ最後そんな重く虚しい気持ちにさせるポンジュノ監督の手腕に脱帽である。
もう怖いって…
鑑賞後、見たくなかった、と率直に思った。
それくらいに現実を見せられた。
放心状態が30分ほど続き、その後思ったのは「もう一回見たい」
すごい映画だ、やはりポンジュノは怪物だ。
ストーリーは目が離せない展開で進んでいく。
ドキドキハラハラ、びくびくするシーンもある。しかし、最も怖かったのは、半地下から抜け出せないことに気づいた時だった。
我々は人生で何度境遇を呪うだろう。
この映画を観たあと、強く自身の現実を悲観し、呪った。
こんな気持ちにさせられる映画を観るべきではなかった。
面白いのひとことで済ませてくれないのが、ポンジュノなんだ。
この映画が社会風刺的に、世の中を変えてくれることを望む。
人生において計画することなど無意味だ。
無計画こそ、失敗しない唯一の方法だ。
わたしはあんな父のようにはなってはいけないのだった。
家族を光へ導ける存在でいなければいけないのだ。
あ~ジャージャー麺が尋常じゃなく食べたい。
うまいなー
勝手に韓国三大監督にしてる、キム・ギドク、パクチャヌク、ポンジュノのうち、大きく離れて一番後ろをついていってると思ってたポンジュノ、いつの間にこんなにうまくなってた?話はとてもいい、その上一瞬もムダな瞬間がない、登場人物も全員ちょうどよく当てはまってる。ラストがとても好きでした。
面白いからレビュー読まずに観に行って!
や、これ下手に予告とかレビューとか
予習無しで観た方が断然楽しいと思います!
だって想定外のことが色々起こるから!
闇だけど笑いもあるし、
ちょっと希望もあるから、
大丈夫ですよ!迷っているあなた!
アマゾンプライムまで待たないで!
久しぶりに韓国映画を映画館で観ましたが、
カンヌグランプリ、さすがって感じ。
観た次の日、会社で口コミしたくなる
痛快な映画、最高のシニカルストーリーです!
なにを隠そう、
パンフレットが売り切れてましたから!
私はパンフレットだけ買いにまた
館に行きますよ。
だからなんか悔しくて4.5みたいな、笑
沢山刷っといてくださいよ〜配給会社様!
@品川にて
パラサイトはどっち?
前半のドタバタの喜劇調スタイルから、中災害のシーンをまぜて、最後噴火に至るあるゆる要素を絡めた韓国製の社会派ドラマという体のカンヌ映画祭パルムドール作品。
韓国については、どう考えても今の体制の不可思議さがチラチラして冷静になれないところがあるが、これまでの歴史から日本とは切っても切れない愛着もあり、素直にパルムドール受賞は喜びたい。ただ今年はひとつの正念場になるのは確実で、双方の国民にとってパラサイトなのはどっちという暗喩か?
笑いあり緊張ありで満足
職なし家族が金持ち家族の家で働き、
その名の通り寄生する話。
初めて韓国映画を映画館で鑑賞。
韓国で拡がる貧富の差を、
序盤の寄生していくシーンはかなりコミカル。
衝撃の事実が発覚してからは緊張の連続で
かなりスリラーぽい。
笑いもあって緊張感もあってかなり面白かった!
貧困層の家が半地下、富裕層の家が坂の上にあって
貧富の差を、高さを使って表現してるのも良かった。
ポン・ジュノさんの表現力に感心。
そういえばスノーピアサーも
列車で貧富の差を表現してたっけ。
韓国映画敬遠してたけど
ポン・ジュノ作品から観てみようかな。
製作した人々も観ている我々も、彼らと同じ「層」にはいない
心の底から共感できる立場の人がこの映画を観ることはないのでしょう。"共感した風な気分"になることはできます。
(それはそれとして、)キャッチーで引き込まれる掴みと中盤の超展開、そしてエンディングまで飽きることなく楽しめました。面白かった!
音楽の使い方がずるいほど良かったです。
評価が高いのも納得の映画でした。
パク・ソダムの不思議な魅力
ネタバレになるので、ストーリーには触れられないけれど、ジョーカーといいパラサイトといい、泥棒家族といい、映画は貧富の差の現実に大きな疑問を投げかけて問題提起をしている。
ジャーナリストたち、ちょっと映画を見て反省しろ。現実の厳しさをもっときちんと報道してほしいと言いたくなる出来です。そんなリアリティがある。
でも、映画としての出来も1級品です。独特のユーモアとスリリングなスピード感で、最初から最後まで楽しめました。
そして、韓国女優の新しい星、パク・ソダム! ソン・ガンホも素晴らしかったが、娘役の彼女の不思議な魅力に圧倒されました。1970年代のヌーベルバーグ女優のようにタバコのシーンが決まっていた。明らかに整形していないモンゴロイド少女のみずみずしい風貌。
東アジアの映画界にまた、新しいヒロインが生まれましたね。日本映画にもぜひ登場してほしいです。是枝さんオファーしてください。
豪邸と半地下の狭間で
ものすごく速いジェットコースターに乗ったような感覚。ジェットコースターって上る時のドキドキ感もすごいけど、下りるときが一番怖い。地に足をつけて生きているからなかなか体が浮いてることなんてないから慣れてなさにハラハラする。そんな感じ。テレビや雑誌で豪邸を見るのが大好きな私にはたまらない広くて綺麗な豪邸と半地下で暮らす貧しい人々。めちゃめちゃ怖かったし面白かった。感情がおかしくなる。悪夢を見て起きた朝のようにどっと疲れました。脚本が複雑に入り組んでいて、心をぐっと掴んで離さない。何が起こるかわからないのって怖いけど面白いんだな。ネタバレ厳禁だから詳しいことは話さないけど、パラサイトという恐ろしいジェットコースターに乗った人と語りたくなりました。
いつの日か・・・
期待満々で観に行きました。
これまで期待大で行くとあれっ?って感じが多いものでしたが、これは期待を裏切らない!
さすがの韓国映画、ソン・ガンホ。
最後まで映画の世界を堪能させてくれます。
また観たいよ、と思わせてくれる作品。
ソン・ガンホはもちろんですが、家族全員良かったですね。前の家政婦さんも。
あの金持ち夫婦ももっといけすかない成金夫婦かと思ってたらそうでもなく、感じ良いんだよね。
私は勉強不足で、他国の事はよくわりませんが
韓国は現実に、あんな感じなのでしょうか。
働きたくても場所がないってのは切実ですよね。
息子よ、父の為に大金を掴む日を願ってやみません。
想像のナナメ上をいくストーリー展開
話題のパラサイト。主演は、ソン・ガンホ。失礼なことを言うと、全然、イケメンじゃない。でも、何故か、彼の出演作品はハズれたことないと思っている。最も、私の中で、韓国映画は面白いとヒイキ目に見ているところもあると思うけど。今作品も、話題になるだけあって、面白かった。予告編から、半地下に住んでいるソン・ガンホ家族が、豪邸に入り込むのは分かっていたが…。まさか、こんな展開とは思ってなかった。ラストといい、想像のナナメ上をいく感じだった。
半地下という生活、映画の中では、臭いを象徴していた。どんな臭いか嗅いでないけど、なんとなく分かる気がする。体臭とかに近い感じだと思うけど、良い表現ではなかった。半地下って、今まで、聞いたことあったし、ドラマとかでも見たことある気がするんだけど、想像を絶するなと思った。個人的に、一番衝撃だったのは、トイレ。半地下って、ただでさえ不衛生。そして、トイレは、家の中でも特に不衛生。そんなものが、自分の目線より高いところにあるなんて…。しかも、洪水の時、コポコポしてたじゃないですか…。本当に衝撃でした。
個人的に、チェ・ウシク、好きです。彼も、また、イケメンではないですが、味のあるイイヒトの役が多い気がします。今回も、また、なんとも、憎めないキャラでした。
喜劇か悲劇か
前評判からもっと凄まじい、ひっくり返るようなものが見られる、のかなあと思ってたらそこまでじゃなかったかな?(ポスタービジュアルから園子温映画みたいのを想像してしまっていた)
以下あんまり乗れなかったポイント
・前半がイージーモード過ぎてw
・内職描写はあったけどそこまで貧困でもなさそう
・長男の計画とは何だったのか?
・悪人が出てこない(みんなぬるい)
・あれが手動w
・ラストの父の動機
など
○○社会を描くなら、もっとあからさまな描写があってもよかったのでは。
役者はみんなよかったです。
一つのウソが、次のウソ生む!
脚本が凄いので、最後までハラハラドキドキ💓が止まらない!そしてびっくりするほど奇抜なアイデアで詐欺を続けて、ドンドン金持ちの家族に取り入っていく🤣!
でもウソと言うのは、いつかはバレるものだから、後半は辻褄合わせに四苦八苦して、地下繋がりで想いもよらない展開に発展する!その際の表情や演出も自然なんで、映画を観ていて冷めないところも良いですね。
それにしても、韓国の格差は、実際にあんなに激しいのかな?半地下の匂いに絶望感を感じた、詐欺師の衝動は少し分からなくもないな〜
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