「悲しかった」パラサイト 半地下の家族 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
悲しかった
悲しくて、悲しすぎて笑えるけど、笑ってる自分に、笑っていいのか?と自問自答して、うーん……と考えこんでしまった作品。
映画を観た後も、一緒に観た人と何時間もこの映画のストーリーについて、どう思うか話し合って、「うーん」と考えこみ、「やだね格差社会は……」とため息をついてしまいました。
そういう意味では、格差社会に無関心な人達に「これでいいと思いますか?」と一石を投じて、見事に私(私たちの)心をざわつかせた作品だと思います。
人間社会の階層格差を、コメディタッチでシリアスに描いていて、下層の方の人生き様をソン・ガンホさんが、またこの方が映画に出演されると、説得力がハンパないですね。大泉洋さんのように陽気な側面もあるのに、彼が無表情で立ってるだけのに、なぜか胸の中に痛みがひろがって、悲哭の叫びが聞こえてくるような、うまいなあ。
この作品で、がっつりとソン・ガンホさんのファンになりました。
ポン・ジュノ監督の作品も今後チェックしていきたいと思います。
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