「前半と後半で変わる様相」パラサイト 半地下の家族 みんもさんの映画レビュー(感想・評価)
前半と後半で変わる様相
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名優ソン・ガンホが再びポン・ジュノ監督と組み、パルムドールを獲得した作品。これは観たい!と思いつつ、なかなか観る機会がなく、ここまで先延ばしにしてしまった。
前半はコメディ調で、ハラハラしつつも楽し観ていける。ただ、このままうまく行くはずはないという、破滅的なムードは全体にうっすらと漂っている。そして、後半、予想は当たり、雪崩式に世界は崩れていく。ブラックユーモアという評価も見たが、これをユーモアと言っていいものか。
ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』や是枝裕和監督の『万引き家族』を引き合いに、格差社会を描いたとの評価もある。確かにそういう一面もありそうだが、格差社会にフォーカスを当てた作品でも無さそうである。あえて共通点を挙げるとするなら、「家族関係」だろうか。ただ、それも本作の家族は詳細が語られないので、よくわからない。
とはいえ、とても力の強い作品で、最後まで引きつけらられる。また観直したい作品。
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