「台湾カステラ屋の悲哀」パラサイト 半地下の家族 とむさんの映画レビュー(感想・評価)
台湾カステラ屋の悲哀
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ギテクも地下室のおっさん(名前なんだっけ)も、台湾カステラの店をやってたことがあると。
おっさんの口から台湾カステラの単語が出てきたとき、ギテクは一瞬身じろぎする。
台湾カステラは韓国で数年前に流行って廃れていったスイーツで、要は流行りに安易に乗っかって失敗したもの同士ということ。
ギテクはあれでおっさんと自分の共通項を見出し、だからこそおっさんの臭いにウヘァってなった社長の振る舞いにキレたんだろうと思った。
水がいっぱい入ったコップを溢れさせてしまった最後の1滴は、全く悪意なくそもそも自分に向けられたものですらなかったというのが悲哀を深める。
ただギテクが今も地下室に隠れてるのは無理があるような…「韓国の金持ちの家にはしばしば秘密の地下室がある」という家政婦の話が本当なら、警察がその可能性を見落とすとは思えないんだけど…
あと、シリアスでサスペンスな展開がずっと続いた後に「時計回りに」はどういう気持ちで見ればいいのかわからなかったw 黙ってちちくりあってるだけならここでも格差の表現か…と見られたのにw
全体的には面白かったし考えさせられる良作でした。
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