「重たい…でも好きでした。」パラサイト 半地下の家族 づうさんの映画レビュー(感想・評価)
重たい…でも好きでした。
かなりネタバレです。見てない人は絶対に読まないでください。
初めて韓国映画を見ました。
圧巻でした。冒頭から何から何まで大変面白かったです。テンポ、役者さんの演技、カメラワークなど、私は素人ですがとても好きでした。
所々語りたいシーンは沢山ありましたが、
それでもやっぱりキム父がパク社長を殺したあのシーンが1番印象に残ります。心が重たい。
だって社長は悪人ではないですし、社長が今の地位を手に入れたのも、きっと半地下の人に負けず劣らず努力して手に入れた成功だから。恨まれる筋合い、本来はないはず。遺族の悲しみや今後の苦労を想像するだけで、胸が痛いです。
でもあの時、ギジョンが目の前で刺されているのに一切気にせず、泡を吹いた大切な我が子を抱え、今すぐ車の鍵を取れと必死に指図する社長と。目の前で娘が刺されているのに、社長の言いなりにならなければならないキム家の父親。もちろん社長はキム家が家族とは知りませんし、我が子を第一に考えるのは当前ですが、私は二人の父親のあの一瞬のやりとりに、強烈な格差を感じました。そして、パク社長が鼻をつまむ…。キム父の何かが切れる…。本当に重たい…、、。あのシーンが他のどのシーンよりもやっぱり印象深い、、。
と、私は勝手に思いました(笑)。あまり他の方の感想を読んでないのですが、やっぱり皆さんもこのシーンが印象的なのでしょうか。これから皆さんのレビューを読むのも楽しみです。
とりあえず面白かった〜。
私もあのシーンがこの映画の肝だと思います。
2回目鑑賞したとき、
あのシーンで涙が出ました。
考えれば考えるほど、
あれほど辛く悲しいシーンはない。
それを表情だけで表現できるソン・ガンホさんの演技力にも感動します。