「アンダープレッシャー」パラサイト 半地下の家族 優一さんの映画レビュー(感想・評価)
アンダープレッシャー
最初は酷評しようかと思ったが、
それでは金持ちファミリーの美人奥さんに失礼!
と思い直して、及第点となります。
今作は各賞を総なめというフレコミなので
確かに見所は重々にあります。
同時に、まるで日本映画みたいでもあり
陳腐なハリウッド映画のように見えなくもないです。
貧乏人の一発逆転劇を期待すると
肩透かしですし、じゃあお金持ちファミリーが優秀なのかと言うと
誰よりも間抜けであったりします。
でも、監督狙いとしては金持ちも貧乏人も
所詮は皆、間抜けで無計画という点を
強調したかったのではと、思います。
それは終盤での、豪雨により体育館で雑魚寝するシーンで
父親セリフにも表現されています。
また、金持ち一家が同じくキャンプを取りやめるのも
豪雨によるものです。
これらから、所詮は計画通りに進まないと、
皮肉を込めているのでしょう。
ですから、縛られていた元祖地下主人が
殺人鬼の様相で暴れるのも、
どこか想定内の暴れっぷりに納めて、
貧乏親父が金持ち親父を刺す!
この流れも、キル ザ キングという感じなのでしょう。
温和で頼りない父親が最後は、キレる!
息子に計画は無いと言いつつ、
最終的に地下に隠れるのは、
所詮は人間は変われないと訴えるのか、
それとも無意識の行動が最善策なのか、
またまた、北朝鮮ミサイルに怯えた
韓国人の伝統的に備わる行動なのか
分かりません。
が、ホームアローン韓国版とすれば、
お坊ちゃまが優秀で冴えていて、
お嬢さまはどこまでもアイドルっぽく能天気、
奥様は騙されやすく
旦那様はアメリカ被れで
それを白人様が絶賛するのも納得の
アカデミーを受賞する為に
計算尽された映画と言えなくもないです。