「万引き家族に次ぐ、問題作。」パラサイト 半地下の家族 ゴンザレス基文さんの映画レビュー(感想・評価)
万引き家族に次ぐ、問題作。
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[寄生虫]という名の貧困層がどう生きてどう死んでいくのか、その一部が時系列で語られていく映画。
友の手を借りながら生きていく縄をどうにか掴んだ息子、その縄を伸ばしどうにかして捕まるその家族。
結局友のことも忘れるほど富にのめり込むことになる寄生虫。しかし寄生した先にあるのは自らが生きてきた環境と上級国民との環境の格差。
富を持つものは優雅に暮らしていく中、地下に住む寄生虫は蜜を吸いながら生きながらえる。しかしその先にあるのは地獄にあるのは違いない。
途中、寄生虫同士が寄生先の奪い合いもする。その後寄生虫同士で殺し合い、落ちてきた僅かな富を奪い合う。結局はどちらの寄生虫も殺される。
これは韓国社会だけでなく日本社会、資本主義社会のどこにでも蔓延る格差社会の闇。そして縮図である。
醜くも美しく生きる姿、寄生虫に私たちがsympathyを感じたのは今の日本社会という格差社会に同じように生きるからであろう。
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