劇場公開日 2020年1月10日

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「韓国映画史上No.1のエンタメ作品にして問題作」パラサイト 半地下の家族 ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0韓国映画史上No.1のエンタメ作品にして問題作

2020年1月17日
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鑑賞方法:映画館

ポン・ジュノとソン・ガンホのタッグは、モンスター映画あり刑事モノありアクションありと、多彩なジャンルの作品を世に送り出してきた。その中でも、個人的は最高傑作だと思う。
今までは韓国映画の笑いのツボというのがどうもつかめず、コメディ要素の強い作品を観てもおいてけぼりになることが多かった。ところがこの作品の笑わせ方はとても好きで、日本人にもわかりやすかった。中盤までは控えめのドタバタコメディ。
一方で終盤にかけては一気に韓国映画らしくなり、憂鬱さが頭をもたげる。急展開の後にハッピーエンドかバッドエンドかも定かでない結末まで駆け抜ける。そしてその中に、この作品の持つメッセージが出てくる。主人公たちが住んでいるのは、「半」地下なのだ。彼らは決して社会的底辺ではない。ネタバレせずにこのメッセージを伝えるのはきっと無理なんだと思う。難しい。
そしてミニョクがもっと絡んでくるのかと思ってたんだけど、彼は一体今何をしているのだろう。

ちかし