劇場公開日 2020年1月10日

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「韓国に巣食う行き過ぎた格差社会への皮肉」パラサイト 半地下の家族 TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5韓国に巣食う行き過ぎた格差社会への皮肉

2019年12月30日
iPhoneアプリから投稿

半地下に住む青年が、親友の家庭教師の不在がきっかけで金持ちの英語教師の代理を務めることになる。

金持ちの馬鹿さを皮肉っているのだろうが、韓国は過当なお受験大国。お金のかけ方も半端ではない。そんな一学生に家庭教師を任せるなんて、リアリティはいかほどだろうか。
それ以降の展開は、独創的で複雑怪奇なストーリー設定だ。
万引き家族のテイストに似てるという人もいるが、どちらかというとUsに似ている。

パラサイトでなけば夢も希望も持てない韓国社会の現状に、行き過ぎた資本主義を感じるが、それ以上に受験に失敗したら夢も希望もなく終わるという価値観に、刹那的すぎる韓国の闇が浮き彫りになっている。

TOKIES