「ヘルコリア」パラサイト 半地下の家族 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘルコリア
川の上流には澄んだ綺麗な水が流れていますが、川の下流には悪臭を放つ汚水があちらこちらから大量に流れこみます。人間社会も川と全く同じで、上から下に行けば行くほど水は汚く澱んでいます。
澄んだ水を飲んでいる人間は、心もきっと澄んでいて、汚水を飲んでいる人間の存在なんて、想像すらしたことがないでしょう。富裕層の象徴であるパク一家を観ていると、彼らの想像力の無さ、底辺に対する無関心さを皮肉っている様に感じました。高台に住む人間は、地下に人間がいる事にも気がつかない。
水没しディストピア化した日本が描かれた「天気の子」は、若者視点からの格差社会を表していましたが、今作も全く同じで、若者である兄からの視点で描かれています。彼らは内向きな若者ではなく、自ら現状を打破しようとする行動する若者なのです。新海誠もポン・ジュノも、現代の異様な社会、計画しても無意味な社会のメタファーとして「水」そして「行動する若者」を使っているところも共通点があり、非常に興味深かったです。
何か匂う?当たり前だ。
ミネラルウオーター?なんだそれ。
陽に当たりたい。贅沢だ。
ヘルコリアを映画としてここまでトリッキーに描いたポン・ジュノは、やはり天才としか言いようがありませんし、これからの映画界を背負っていく人だと確信しました。そして『パラサイト 半地下の家族』は、未来のヘルジャパンの姿なのです。日本国民は、たかだか桜をみるだけの会で、富裕層にご馳走を食べさせている場合ではないのです。富裕層の減税節税しか頭にない連中が、日本の税金を握っているのです。パラサイトしているのは、一体どちらなのか?ポン・ジュノが仕掛けた思考の罠から、しばらく立ち直れそうにありません。
ホン・ジュノが仕掛けた思考の罠⁈…私には全く理解できません。
こういう内容の薄い映画をどうやったら絶賛できるのか⁈
この方の後のプロ?のコメント3名ほど…本当にプロなのかしら?
はぁ…。