デッド・ドント・ダイのレビュー・感想・評価
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ゾンビ映画ってこうじゃない??って少し引いた視点のゆるいゾンビ映画
この映画は説明するのが非常に難しいのだが、ざっくり言うと「ゾンビ映画ってこうでしょ??」といった様なメタ構造映画だ。
田舎町が舞台で、普段から殺人なんてことは起きない穏やかな環境のため、警察も本格的な事件に慣れていないことから、手際の悪さがユルさを醸し出している。
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、クロエ・ゼヴィニーなど錚々たる俳優陣が出演しているのだから、真面目な映画かと見せかけておいて、かなりのお遊びバカ映画である。
こんな豪華キャストだからバカ映画じゃないでしょ…えっ!バカ映画なの!!というパッケージから、すでにギャグになっているのだ。
死者が復活する理由も、地球の自転が北極の工事によっておかしくなったことが原因という、何だか突拍子もないことが原因なのだが、近年のホラー映画だと、起きた事態にそれなりの説明っていうのがあって、れらしいことを説明してくれるから、納得した気になるのだが、結局はモンスターやゾンビが出現するなんてことはバカな話なのだから、きっかけなんて適当でいいんだよ。なんて声が聞こえてきそうである。
確かに、60年~80年代のカルシホラー映画は、何だかよくわからないことが原因でモンスターやゾンビが出現していたことを考えると、それを踏まえてのオマージュネタなのである。
キャラクター達も個性豊かではあるが、これまた「ゾンビ映画ってこういう人いるよね?」ってネタになっているのだ。
たまたま立ち寄った若者グループやホラー映画オタク、何故か武器を華麗に使いこなす女性、やたら叫ぶ女性という、ゾンビ映画にいそうなキャラのオンバレード!!
監督のジム・ジャームッシュは、どうやらセレーナ・ゴメスが好きらしいのだが、彼女が去る際のキラキラ演出は、実にバカである。
セレーナ・ゴメス好きなのであれば、活躍の場をもっと与えてあげれば良いと思うが、あの末路は…酷い!セレーナ・ゴメスファンの方は、覚悟して観た方がいいかもしれない。
ホラー映画オタクのボビーも映画の知識を使って、ルールを作ることでピンチを乗り越えるのかと思えば、かなり中途半端なキャラクターである。
特にアダム・ドライバー演じるロニーは、今作が映画であることを知っているのだ。
オープニングでカントリー歌手スタージル・シンプソンによるオリジナル曲「デッド・ドント・ダイ」が流れ、その後パトカーの中でラジオをつけると、たまたまその曲が流れていることに対して、ビル・マーレイが演じるクリフは「何だか聴いたことのあるような曲だ」と言うと、ロニーが「テーマソングだからだよ」と答える。その後も「台本に書いてある」など、所々にメタ的視点を入れてくるキャラクターであるが結局、最終的には扱いに飽きてしまっている様でならない。
ネタ構造、メタ構造は別にしたいだけしてもいいと思うのだが、個性キャラクターの量産によって、全体的に散らかってしまった末のキャラクターの不自然行動がどうしても目についてしまって、キャラクターが末路に向かうプロセスが強引で雑であるのは、難点だと言えるだろう。
そこもネタだよ…と言われてしまえば、おしまいではあるのだが、そこまで行ってしまうと、もはや映画としての構造が壊れてしまう。
今作は、好き嫌いが凄く分かれる作品であることは間違いないが、もともとアート的視点が強い作家として知られているジム・ジャームッシュがついに本格的に壊れてきたのか、今回りのお遊びなのかは不明だ
2ヶ月半ぶりに映画館へ リ・スタートはこちらの作品から ...
2ヶ月半ぶりに映画館へ
リ・スタートはこちらの作品から
ジム・ジャームッシュ作品を観るのは
多分「ナイト・オン・ザ・プラネット」以来かな?「パターソン」もまだ観てなくて。
そんな感じなのでジム・ジャームッシュにそれほど思い入れは強くはないんですが、「デッド・ドント・ダイ」面白かったです。
ゾンビが出てきても怖くないし、個人的に好物な血飛沫がドバドバってほどでもないし、何かがはっきりわかる訳でもないんだけれども、ちょいちょい挟み込まれるセリフやシーンがニヤっとさせてくれて久しぶりに映画館で観る映画として
ゆる~い感じが今の自分の状態にうまくハマったみたいです。
ビル・マーレイとアダム・ドライバーの
噛み合ってるんだか合ってないんだか
わからんところが面白いし、
ティルダ様の役名も笑ったし、
お気に入りのケイレブ君は相変わらず
ケイレブ君だし
ロージー・ペレスの使い方も笑ったし
ゴメスちゃんも可愛かったし
ブシェミはやっぱりブシェミだし
全キャラクターが楽しい作品でした。
あっ、キーホルダーとアダムの口癖も😆
どちらの映画館もコロナ対策を取っていると思いますが、本作を鑑賞したTOHO日本橋はサーモグラフィカメラで検温してました。
ユルい…
想像通りの軽さのメタ的ギャグゾンビ
もしも、ジムジャームッシュが、ゾンビ映画を撮ったなら
見ていて、どう書いたらいいかな、レビューって考えてたら、このタイトルしか思いつかなかった。
監督らしい、ゆったりとした時間感覚で進んでいく。「ゾンビ映画」でこんなにもゆったりと進んでいく映画を僕は多分みたことないかもしれない。
点数高いとお思いでしょう。
賛否両論、というかほとんどの人が賛同できないんだろうけどw
僕はだいぶ個人的に大当たりでした。
あれだね、クドカンやら松本人志の映画に若干似ている気がしますねぇ。だから好きなのか…
ほぼほぼ、全編通してニヤけておりました。
劇場からは笑いも何度か起こっておりました。面白いなぁ。。
スティーブブシェミ、トムウェイツがまあ、ハマっているし、
もちろん主役も。配役が良いのは前からだとは思いますが。
アダムドライバーは今後ジムジャームッシュの作品の常連になった方が良いと思う。。
今作何よりも、ティルダスウィントン。
この女優さんは一体全体なんなんでしょう。この人が出ているだけで
「ああもう灰汁が強いんだろうなw」
とまたまた、にやけてしまいますが。
らしいメイクで、まさかの日本刀。またねぇ、日本刀での殺陣が様になるんだよ…これ見せたいが為なのかってくらい。5分は見れますw。そしてセリフ回し。
この人がどう考えても鍵なんだろうなとか思った矢先の、
「あれ」。
あれをやるならゾンビの意味とか打開策とかあるべきなのにもうゼルダさんというキャラのみが1人走り。
そういう物だと思うしかない、というか、「ネタ」なのか。いろんな考えができますね。それもまあ面白いのかもしれないとしておこうかな、と。
「まずい結末になりそうだ。」
こればっかりは、その通りになってしまった作品です
んが!僕はだいぶ好きです。
意味わからない笑いが好きなもので…
(野性爆弾とかね。)
あと多分、2ヶ月半ぶりの映画館だったから興奮してたのかもしれない…
映画館で見れてよかったなぁ。。。
テレビで見たら寝てるかもなぁw
#30 ゾンビは人間の欲を表してる?
映画なのに突然現実的なことを言ったり、全体的に不思議感漂う作品。
最近世界的にゾンビ映画が増えたのは、人間のよく深さを戒めるためなのか。
コロナ禍と差別デモが起きてる今だから、映画の見方が色々変わっちゃうのです。
coffee is too blackって言うセリフとかね。
対駄作寛容性試験
シュールゾンビ映画
箸にも棒にも掛からない。お金払って見たことを後悔している。
難しく考えない方がよき?
ファン向けかも
スターウォーズとロード・オブ・ザ・リング
シネコンでもジム・ジャームッシュが観られるという至福の時間。多分『ブロークン・フラワーズ』(2005)以来だと思う。やっぱりゾンビ映画を作ったとしても、緩さとオフビート感はジャームッシュ特有のもの。期待に応えてくれました。
21世紀のゾンビ作品は走るゾンビが一般的になってしまいましたが、元祖ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビものは走らないのです!走るゾンビが大流行してしまい、これでもかこれでもかと大御所が立ち上がって走らないゾンビ作品を撮る。それでも従来のままだと飽きがくるので色んな工夫をしているのです。
多分、その走らないロメロゾンビがジャームッシュの作風にピタリと合ったのでしょう。墓場から蘇る死者は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』そのものだし、車を襲う雰囲気も古典を踏襲しています。グロ映像も満載だけど、ゾンビを殺しても血を噴出さず、黒い煙のようなものが舞い散るだけという新しさもあった。
GS兼雑貨屋のボビーの店にはオタクが喜びそうな恐怖マスクやポスターがずらり。エンドロールで色々紹介されてますが、まず目につくのがやはり『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でした。“Thanks to”の項目にもジョージ・ロメロの名前が筆頭に来ていることから、かなりロメロへのリスペクトが感じられます。
ストーリー的には、局地の工事によって地球の地軸がずれたため世界各地で異変が起こっているという設定であり、月の周りには紫色の何かがうごめいていました。温暖化とか異変のニュースも「つまらない」と言って消してしまうとか、田舎の人たちが無関心なところも風刺されているし、トム・ウェイツ演ずる世捨て人ボブの言葉で「物質主義が・・・」がありましたし、金銭欲なんかも皮肉を込めたかったに違いありません。
アダム・ドライバー、ビル・マーレー、トム・ウェイツ、イギー・ポップなどジャームッシュ作品の常連が出てくるだけで楽しくなるし、今回はティルダ・スウィントンが日本刀を振り回して暴れる様子がとても良かった。彼女の正体が・・・というサプライズも。
【”イカレタ世界”で起こった、コメディ・ホラー"ジム"ワールド。ジム・ジャームッシュ監督が発信するメッセージの裏に隠された、遊び心満艦飾作品。"ジム"好き限定品かな?】
ー冒頭、カントリー歌手スタージル・シンプソンによる、のんびりとした曲調のカントリーソング”デッド・ドント・ダイ”が流れる。とても、これから、ゾンビが出て来る雰囲気ではない・・。-
■可笑しきシーン数々
・アメリカ田舎町の警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と部下ロニー(アダム・ドライヴァー)がパトロールカーを走らせながら交わす会話。カーラジオから流れて来る曲”デッド・ドント・ダイ”に対し、ロニーの言った言葉。”スタージル・シンプソンの曲です。知ってますよ、ええ、テーマ曲ですから・・”(可笑しい・・。)
-このワンシーンで今作をコメディと判断する。ー
・最初のゾンビが・・”イギー・ポップじゃないか!違和感、全くなし!””ウワワ・・サラ・ドライバー!(だよね?)”
・世捨て人ボブ(トム・ウェイツ:ジム・ジャームッシュ監督作品には欠かせません・・)が、世の人々を双眼鏡で観る姿。と呟くセリフの数々。
・不思議な葬儀屋、ゼルダ・ウィンストン(ティルダ・スィントン:そのまんまじゃない!)の怪しい姿と鋭い日本刀捌き・・。嵌り過ぎている・・、ティルダ・スィントンさん、どこへ行くのだろう・・(ダブルミーニング)。
・そのゼルダがロニーの二人乗り用の車を借りる時の台詞。”スターウォーズね・・”そりゃ、キーに”スターウォーズアイテム”が付いていればねえ・・。怒られないのかな?アダム・ドライヴァー。で、ゼルダは・・。
・再びクリフとロニーの会話でのロニーの台詞。”ええ、ジムから貰った台本に書いてありますから‥”(もう、可笑しすぎる・・)
・お、ゾンビオタクの君は”ケイレブ君ではないか・・、こういう役、似合うなあ・・。”
・ええっ!”セレーナ・ゴメス”にそんなことをしちゃうんですかい?
<ジム・ジャームッシュ監督好きには今作は、タマリマセン・・。(ずっと、クスクス笑っていた・・。)
少しだけ世相を皮肉った、実に可笑しきコメディ・ゾンビ映画(勝手に命名。)である。>
面白かった
ないといえばない。
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